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読んでやる! basis 基礎 見るⅡ
両眼立体視

 「見るⅡ」は、ものをどのように見ているのかを考えます。このページでは「両眼立体視」を取り上げました。

両眼立体視

 ここまで、単眼と両眼、平面視、立体視を見てきました。私たちは、普段、両眼を使って物を見ています。その見方とは、どのようなものなのでしょうか。

 平面の場合、左右上下にはっきりと見える範囲があります。その周囲は、周辺視野でぼんやりと見えます。周辺視野にも範囲があります。
 立体の場合、対象物の前後にはっきりと見える範囲があります。その範囲外は、ぼんやりと見えます。
 このことから、両眼で見た場合、はっきりと見える範囲は、限られた立体、または、空間であると言えます。

図4-1

 対象物に焦点を合わせたところを基点に、はっきりと見える立体、空間ができます。
 文字が書かれた文書を用意します。これを近くで見ると、見える文字の数は限られます。文書を遠くに置いてみると、すべての文字は見えるかもしれませんが、文字は小さく見えます。さらに遠くに置くと、文字は読めなくなり、景色の中に文書があるように見えます。
 文字を見ようとすると奥行きの範囲は狭まり、景色の中の文書として見ると、奥行きは広くなるように感じます。意識によって、はっきりと見える立体、空間は、範囲が変わります。
 当然のことながら、眼球で視界の広狭を操作した場合、捕らえている以上には見えません。

更新記録など

2016年10月25日(火) : アップロード
2018年5月31日(木) : 『意識と無意識ⅠⅡⅢ』追加による構成変更。