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読んでやる! basis 基礎 見るⅡ
立体視

 「見るⅡ」は、ものをどのように見ているのかを考えます。このページでは「立体視」を取り上げました。

立体視

 立体視とは、奥行きのある膨らみのある見方と言えます。

 両眼だとなぜ立体に見えるのかは、多くの本に解説があります。左右の眼の視差が、物との距離を知ることができ、脳が立体に物を感じるというものです。詳細は、それを扱った書籍をご覧ください。

 ここでは奥行きの範囲について考えます。
 あるものを見るとき、はっきりと見える奥行きの範囲があります。それより前や後ろでは、ぼんやりとぼやけて見えます。平面図で説明してきた中心視野と周辺視野の関係のようです。しかも、見る物や見方によって、その奥行きの範囲は、狭くなったり広くなることまで同じようです。

図3-1

 はっきりと見える奥行きがあるのを確かめるにはどうしたらよいでしょうか。
 人差し指を使って、試してみます。
 手の甲を顔面側に向け、両手の人差し指を隣同士にして立てます。左右どちらかの指の一点、例えば、爪や関節などを決めます。決めた一点に視線を向け、両方の指がはっきりと見えるように見ます。一点を決めた指は、動かさず固定します。それと違う指は、前後に、眼に近づけたり遠ざけたりします。すると、動かした指がはっきりしたり、ぼやけたりして見えます。動かした指のはっきりと見える範囲が、はっきりと見える奥行きの範囲です。

図3-2

 立体視は、平面と奥行きに範囲を持たせた見方と言えます。はっきりと見える範囲が、空間になっているようです。

更新記録など

2016年10月25日(火) : アップロード
2018年5月31日(木) : 『意識と無意識ⅠⅡⅢ』追加による構成変更。