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読んでやる! basis 基礎 見るⅡ
単眼と両眼

 「見るⅡ」は、ものをどのように見ているのかを考えます。このページでは「単眼と両眼」を取り上げました。

単眼と両眼

 単眼で物を見ると、距離感がつかめないといいます。これを、平面視とか二次元視とかいう言い方をすることがあります。単眼で見ると、奥行きを感じられないからです。
 単眼だけを使って、物を取ったり、飛んでくるボールをつかむのが難しいのは、距離がわかりにくいからです。

 両眼で見ると、奥行きを感じられ、立体的に物を見ることができます。両眼立体視ということがあります。これは、物を見たとき、左右の眼の見る角度が違うために、奥行きを感じるようです。この違う角度のことを視差というそうです。
 両眼の場合、距離がつかめるので、物を取ったり、飛んでくるボールをつかみやすくなります。

 両眼で見た場合、左右どちらかの眼が視線を保つのが、利き眼です。

図1-1

 両眼を使って物を見ますが、左右の眼を同じように使って見ていません。利き眼が主になって物を見ています。単眼で物を見るとき、利き眼で見ると見やすく、そうでない眼で見るとぎこちなく感じることがあります。
 両眼を開けた状態で、障害物を置いて利き眼が見えないようにして、反対の眼で見たとき、十分に物を見ることができます。見えている方の眼が、利き眼になるようです。利き眼は、場合によっては役割を入れ替わるということです。

 利き眼を知るには、次の方法があります。
 対象物を定めて、両眼を使ってそれを見ます。対象物と眼の視線上に指先を置きます。右眼を閉じて左眼だけで対象物を見ます。視線上に指先がなければ、左眼は利き眼ではありません。次に、左眼を閉じて右眼だけで対象物を見ます。視線上に指先があれば、右眼が利き眼です。

図1-2

更新記録など

2016年10月25日(火) : アップロード
2018年5月31日(木) : 『意識と無意識ⅠⅡⅢ』追加による構成変更。