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読んでやる! 『標準 読書』
エクササイズ

 弊サイトで本の読み方で、『標準 読書』を支援するエクササイズについて考えています。

エクササイズ

1 座禅のようなエクササイズ

 座禅や黙想、瞑想のようなことをします。
 この目的は、自らの感覚を基本的な状態にすることです。
 脳で見ている感覚、外界のものをそのまま見ること、見たことを自分の感覚を入れずにそのまま意識することなどです。

 基本的なスタイル
 ① イスに腰掛け、臍下丹田(せいかたんでん)を膨らませる腹式呼吸ができる姿勢をします。背筋を伸ばし、軽くアゴを引きます。足は別として、姿勢は同じです。座禅のように手を組んで、ヘソの下に軽く置きます。リラックスできる状態にします。
 ② 静かでゆっくりと呼吸をします。
 ③ 眼の力を抜いて、軽くまぶたを開けます。
 ④ アゴを軽く引いた状態で、体の正面の延長線上の真っ直ぐ見て視線の落ちるところ1点に、視線を向けます。
 ⑤ ものの見方は、リラックスした状態で、立体的に広く見るようにします。全体をみながら、1点に視線を向けている感じです。
 ⑥ あらゆる方向から聞こえる音を全体的に聞きます。その他の感覚も全体的に捉え、そのままを受け入れます。
 ⑦ 脳に映った景色をそのまま見るようにします。意識では、そのままの景色を認識します。
 ⑧ 内的言語を使いません。何も考えません。何があるかも探したりしません。何も考えずに、見えているもの、感じているものをそのままを受け入れるようにします。
 ⑨ 頭の中が空白になり、「外界の状況=自分自身の見ているもの」と感じるようになれば、エクササイズの終了です。
   感覚をつかむまで時間がかかります。はじめは1~3分などと時間を決めてやります。
 ⑩ エクササイズの終了は、やめようと思ったときです。動き始めはゆっくりと動き出します。後は、いつもどおりに動きます。

図1

 見ている対象物と自分との距離。自分の中心の確認。脳で見ている感覚の確認。正確にものをそのまま見ること。自分の考えや妄想をなくす。などを目指します。
 この練習は、今起きていること、ここにあるものを、思考や感情を入れずにそのまま受け入れることです。外界の状況と自分の感覚を合わせることで、思考や妄想でズレた現状の捉え方を正常に戻そうとするものです。
 意識⇔無意識を円滑にするエクササイズでもあります。意識にあるものを無意識に持って行き、意識を空白にする練習とも言えます。
 このエクササイズは、時計で言えば、時刻合わせのようなものです。コンピューターで言えば、デフォルト(初期化)です。タイピングの場合、ホームポジションに指を置くこと。音楽で言うと、チューニングです。基本の状態にすることです。

※姿勢はイスに座るだけではありません。立ったり、横になったり、ウォーキングやジョギング中にもできます。気をつけることは、静かな呼吸、眼の力を抜くこと、見えるものをそのまま受け入れることです。頭を空白にして、見えるものを受け入れます。

2 手を腰に当ててヒジを前後する

 体の軸と中心を確認し、呼吸を整えるように動作します。
 両手を腰に置きます。
 両ヒジが体の横にあるときに、息を吸います。
 両ヒジを前に移動しながら、息を吐きます。
 ヒジを体の横に戻すときに、息を吸います。
 両ヒジを後に移動しながら、息を吐きます。
 息を吸いながら、両肘を体の横に戻します。
 これを2、3回繰り返します。

3 肩を上下するⅠ

 姿勢を真っ直ぐにします。両手を体の横にします。
 息を吸いながら、ゆっくりと両肩を上げていきます。
 両肩が上がったら、息を吐きながらゆっくりと両肩をさげていきます。
 両肩が下がったら、息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻します。

 呼吸に合わせることと、ゆっくりと動作することです。
 呼吸は、臍下丹田を使います。

4 肩を上下するⅡ

 姿勢を真っ直ぐにします。両手を体の横にします。息を吸います。
 息を吐きながら、ゆっくりと両肩を上げていきます。
 両肩が上がったら、息を吸いながらゆっくりと両肩を元の位置に戻します。
 元の位置で、両肩はそのままで、息を吸います。
 息を吐きながら、ゆっくりと両肩を下げていきます。
 両肩が下がったら、息を吸いながら、ゆっくりと両肩を元の位置に戻します。

 この場合も、呼吸に合わせることと、ゆっくりと動作することです。
 呼吸は、臍下丹田を使います。Ⅰとは、息の使い方が違います。

5 眼のストレッチ

 両手の人差し指を立てて、眼の前30㎝ほどのところで合わせます。
 眼は、人差し指の先を見ます。
 両手をどんどん両側に広げていきます。両手を中央に狭めていきます。時々、左右を交差(クロス)させたりします。元の位置に戻します。
 両手を眼の幅ほどに広げます。
 右人差し指は上、左人差し指は下というように、逆方向に上下させます。
 両手を顔の前で合わせて、8の字を描くようにします。逆回転をします。
 片方の人差し指を見て、もう一つの手で同じ方の眼を隠します。遠くの景色と、人差し指を交互に見ます。両手を入れ替えて、同じことをします。

 眼の使い方は2つあり、
① 眼の焦点を人差し指の1点に絞って見る
  中心視野のみを作って見る。
② 全体の景色が見えるように、人差し指をみる
  周辺視野の見えるところまで見る。
です。

 ①は、眼にある筋肉を使うストレッチです。眼球の外側と内側にある筋肉を使うようにします。
 ②は、脳で見ている感覚を確認する動作です。両手の人差し指を合わせたりして、自分からの距離や感覚をつかむようにします。

 注意点として。
 ゆっくりと動かすようにします。
 眼球を目一杯、端まで動かしません。筋肉が動けばOKです。

以下余白

更新記録など

2018年7月10日(火) : 作成
2018年7月18日(水) : アップロード