白書2021(令和3年)年 第8期
統計
読んだもの 3件(№164~№166)
総ページ数 764ページ(1件あたり254ページ)
調べた数 150項目(1件あたり50項目。ただし、重複あり)
一通り読んだ時間 77日4時間57分(1件あたり)
読み始めから編集終了までの時間 82日21時間2分(1件あたり)
※「冊」ではなく「件」にしたのは、本以外を取り上げることがあるからです。
成果物
読書の技術 支援技術 『雑念』
経過など
1 通勤時間での読書
仕事の内容がかわり、仕事を覚えることが最優先になりました。関連する資料を読むのに精一杯でした。
仕事に慣れてきたころ、読みかけの本を読み始めました。分厚い本なので持ち運びには不便です。休日に少しずつ読みました。
通勤時間を使えないかと思いました。読める時間は20分程度ですが、読みたい本がちょうどかばんに入ったので試してみることにしました。
車中は満員で立って読むのですが、片手につり革だとページを繰りづらいものがあります。マーカーや書き込みはかなり無理があります。運よく椅子に座れた時はラッキーです。
この時気づいたのは、たいていの人がスマホを見ていることでした。自然に目に入ったのは、新聞記事、テレビや動画、漫画、音楽?のようでした。
スマホがあれば、家と同じレベルで情報を得られるのです。というか、パソコンに代わってスマホが主役になっています。そういえば仕事でわからないことがあったら、現場でスマホを使って調べていました。
スマホが一台あれば、十分な知的活動ができる、ということです。今さらとも思いますが、それはスマホの性能が向上したのと、様々なアプリ、インフラなどが整ってきたからでしょう。
私のスマホでは少し心もとないものがあります。買い替えるときは、少し性能のよいスマホにしたいと考えています。いよいよ電子書籍かぁ~。
2 成果物について
今期の成果物は『雑念』でした。自分ではかなりの力作でしたが、Web解析では閲覧はほとんどありません。もともと閲覧数の少ないサイトなので仕方ありませんが、この成果物について少し補足説明をさせていただきます。
雑念にどのように対処するのか、試行錯誤を繰り返してきました。情報を探しますが、具体的にどうするのかには出会えませんでした。
こんな状態で気になっていたのが、北条早雲氏の言葉です。「・・・あるをばあるとし なきをばなきとし・・・」
テレビ番組で紹介された言葉ですが、ずっと記憶に残っています。確か、早雲氏は僧で禅に励んだとか・・・。妄想にとらわれる民に、現実に対処するように導いたとか・・・。
これは、現実を知らないから妄想にとらわれる。現実がわかれば、何かは対処できるということなのでしょうか。しかし、情報を集めてもわからないことがあります。また、それに伴う不安が厄介です。
早雲氏は禅で仏教の真理と、人心の働きに向き合ったと思われます。実際に起こった現象の真理と、それを見た人の心理との関係性を理解していたように感じます。
治水工事などを行い、迷信による妄想から民を解放したと番組では言っていました。
これがどうして雑念、と思われるかもしれません。雑念も妄想も、今、そこにないもの必要のないものを見ています。同じ事象に対して、現実にあるものと、見たり感じたりしているものが違うのです。
違う原因は、人の感覚が現実からずれているからです。事物をまっすぐ見ていなかったり、何かを感じた印象をつけてしまったり、その事物の真の姿に触れずにいるのです。時間では、過去の状態を装ったり、将来の想像を付け加えたりします。
しかし、現実には、そこにある事物は、その事物でしかありません。誰が見ようが感じようが、今そこにある事物は、その事物でしかありません。当然ですが、人に見えないものがそこにあるなら、人に見えずそこにあるが現実です。
ではどうして、そのような感じ方ができるようになったのでしょうか。それは禅の修行で培ったと思われます。
しかし、禅の修行をすればそのようになるのかわかりません。そもそも、禅のやり方をわかっていません。ただ、半眼で壁に向かって座るだけです。
どうして禅の修行で雑念を無くせるのかが、この成果物の着想です。そして、現場での、現実の状況と、自分の感覚を同じにすることが、雑念や妄想から解放される一つの方法だろうと考えています。
禅を参考に、それに似た一部分を使った成果物と思っています。
私の想像に過ぎませんが。禅の修行を長く続ければ、頭をはじめ心身のすべてが、目の前にはそこにあるもの以外何もないと、感覚と現実が一致するようになっていくのだと思います。「・・・あるをばあるとし、なきをばなきとし・・・」となるのかな、と。
雑念や妄想がなくなれば、行動は軽くなり、不安は軽減されることでしょう。言い換えれば、集中力や自信がアップするのではと推察しています。
印象に残ったもの
『言語の起源』ダニエル・L・エヴェレット氏著、松浦俊輔氏訳を読んでよかったと思います。
『文化がヒトを進化させた』ジョセフ・ヘンリック氏著、今西康子氏訳や、『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ氏著、柴田裕之氏訳と文化の発展という共通する話題があります。
これは私の感じ方ですが、本で学ぶより人から教えてもらった方がなぜよく覚えられるのか、なぜ言葉は変化してゆくのか、という疑問が解けた気がしました。文化の進展とともに、私たちのコミュニケーションの感受性が本能に染みついた結果なのだと思いました。
人に何かを言われて気になるのもそのせいではないかと。人間関係での謎がいくつかわかったような気がしました。
このように感じることができたのは、この3冊を読んだからです。このうちの1,2冊を読んでもそのようには感じなかったと思います。
サイト運営
アップロードの失敗により、2月中旬から5月中旬までホームページが見られなくなりました。
ファイル名を消してしまうという単純なミスですが、時間がかかってしまいました。
さらに、ドメイン更新料の期限後納付により、ホームページが見られなくなりました。納付後ホームページは見られるようになったものの、ホームページの閲覧数が激減しました。
ちょっとお粗末な管理になっていました。
職場環境が変わり、新しいページを作るのに苦労しました。
何かとトラブルやイベントの多い1年でした。
【来期の目標】
読書だけでなく、挑戦する違う分野を探したいと考えています。
おわりに
どんな時も、落ち着いて行動できればいいな、と思います。
更新記録など
2022年1月1日(土) : アップロード