白書2017・18(平成29・30)年期 【2017年(平成29年)10月~2018(平成30年)12月まで】
統計
読んだもの 23件(№129~№151)
総ページ数 約7,291ページ(1件あたり317ページ)
調べた数 2,906項目(1件あたり127項目。ただし、重複あり)
一通り読んだ時間 17日15時間54分(1件あたり)
読み始めから編集終了までの時間 23日6時間17分(1件あたり)
※「冊」ではなく「件」にしたのは、本以外を取り上げることがあるからです。
成果物
「basis基礎」で、『意識と無意識Ⅰ』『意識と無意識ⅡⅠ』『意識と無意識Ⅲ』
『標準 読書(THE STANDARD READING)』
経過など
1 本に読み方のアドバイスがあったとき
読んだもの№36『道は開ける』D・カーネギー氏著のように、成果を得るための読み方をアドバイスしたものがありました。
また、読んだもの№146『週末起業講座』の通信講座では、標準学習期間は4ヵ月でした。
さらに、読んだもの№149『スーパーインテリジェンス』ニック・ボストロム氏著では、ある読み方に注意をしていました。
『道は開ける』のアドバイスは、「1つの章を速読し、同じ章を精読する」というものです。悩みに対処するため、その解決の手段を身につける必要があるのです。しっかりと内容を理解、応用できることが目的のようです。
これは、小学生の時に、学校で予習復習をするようにいわれたのによく似ています。また、学習するときに、前日に読んだところと同じところに読むと、理解しやすく覚えやすい、とよく言われます。
知識を身につける読書とは、同じところを睡眠を挟んで2度読むことのようです。
『週末起業講座』は通信講座で、読むだけでなく、文章を作るなどのエクササイズがあります。
なぜ、標準学習期間を明示しているのかです。1日でやり終えた場合、内容を知ることはできても、必要なレベルに達したかは疑問です。
先ほどの、前日に読んだところをもう一度読むのと同じように、エクササイズを何日もかかってすることで、知識や技能を身に付けられるのです。
一刻も早く学習したり、時間をかけすぎて学習するより、標準学習期間で学習するのが、最も効率のよい学習スピードとなるようです。
『スーパーインテリジェンス』には、飛ばして読んだり、目次で内容を推測することを戒めているように感じます。構成や言葉、取り上げる例など、あらゆるところに神経を使い、作者は本を作るようです。
まえがき、目次、本文、あとがきに至るまで、作者の意図を知るには、すべてに意味があるのです。
ですから、一通りは読まないと、内容を知ることはできない、となるようです。
これらの本のアドバイスに従って読んでみて気づいたことがありました。
確かに、どのアドバイスもそれなりの効果があることです。2度読めば、誤解を少なくし、記憶しやすい気がします。エクササイズを適当なスピードでこなすことは、考えが徐々に整理され洗練されていく気がします。飛ばさずに読むのは弊サイトと同じ考え方です。
これらの本に共通するのは、ボリュームがあることです。『道は開ける』は442ページ、『週末起業講座』は760ページ、『スーパーインテリジェンス』は717ページです。同じところを翌日に読んで記憶に残りやすい工夫をしても、読み終わるまでに時間がかかり、既読の内容を忘れることがあります。
才能に恵まれた人ならアドバイス通りでよいかもしれませんが、私のレベルでは難しいかもしれません。理解し記憶しようとするなら、詳しい人に話を聞いたり、試験勉強のように何回も読んだり、自分なりのノートを作るのがいいかもしれません。
2 通信講座のメリット
通信講座をはじめて経験しました。
通信講座で驚いたのは、標準学習期間で割り当てると、1日当たりの学習量が意外に少ないことです。私の場合、1回当たり半時間から1時間程度で課題をすることができました。
しかも、前回の内容を振り返りつつ、次の内容を学ぶという感じでした。予習と復習が一緒になっていました。ですから、あまり振り返ることなく、どんどん進めていく感じです。
いつもの生活のリズムを崩すことなく、無理なく学習できる気がしました。他の本を読みながら講座を進めましたが、影響はありませんでした。これは、違う分野の本2冊を同じ時期に読むのに似ている気がしました。
自分のライフスタイルに合った通信講座を選ぶことは、質の高い学習をするのに必要なことだとも思いました。
3 同じ本を2回読むこと
読んだもの№150『禅』鈴木 大拙氏著を2回読みました。
あまり時間をおかずに読んだので、新鮮味に欠けました。
2回読みましたが、内容をさらに理解し記憶したり、新たな発見があったという感じはありませんでした。同じものを読んでいるという感じで、退屈な気持ちでした。連続で読んだ2回目は、雑念が多く集中力に欠け、読書の質が悪くなりました。
はじめて読むときは、期待感、興味など感情の高ぶりがあります。この感情が読書に影響を与えているようです。本を1回読むと60%くらいはわかるという人もいるくらいです、から。興味や意欲がものをいうようです。
主な内容だけしか覚えていないとか、この本読んだことがあるな、くらいになってから読んだ方が、新たな理解や発見がある気がしてきました。
1回目を読み終えると、本に対する自分なりの見解を持ちます。それから、いろいろ経験や社会現象に接し、本人の考え方や感じ方に変化があります。それから、2回目を読むと、新たな発見がある気がします。
読者に何らかの変化がないと、2回読んでも感想に変化がない気がします。ただ内容を忘れただけでは、新たな発見はない気がします。
ある程度時間が経ってから、再度読みたいと思ったときが、再読のチャンスのような気がしました。
4 読書の姿勢について
弊サイトを始めての頃は、椅子にキチンと座って本を読んでいました。しばらくして、横になっての読書を試しはじめました。
腰痛での入院時には、横になっての読書でした。その頃までは、椅子に座るなど頭を立てた状態でも、横になるなどの頭を横にした状態でも、それほど読書に影響はないように感じていました。
ところが、術後、腰が回復するにつれ、横より頭を立てた状態で読書をする方が、効率よく読めるような気がしています。これが、腰の状態によるものなのか、読書の経験を積んだことによるものなのかはわかりません。
術後1年経つと、腰の状態はしっかりしますが、椅子に長時間座るのはつらいものがあります。横になるなどしていろいろな姿勢をしました。
できれば、どのような状態でも、しっかりと読めるのがいいのですが・・・。
5 5年たった感想
弊サイトを始めてから、丸5年になりました。今期5年目の1年間は、腰痛の治療、リハビリを中心にしてきました。
だいぶ読めるようになったと思えるようになってきたので、分厚い本や、上下になった書籍に挑戦することにしました。 分厚い本の難しいのは、初めの基礎基本の部分を誤解すると、気づいたときには唖然(あぜん)とします。かなりページ数が進んだ時に、何かおかしいと気づくのです。 そして、その基礎基本の部分を探しますが、なかなか見当たりません。基礎基本は書籍の根底を支える部分なので、最初から読み直した方がいいように思います。 私の場合、できるだけ多くの字数を眼で追ったり、できるだけ早く読み終えるのではなく、本の内容を知るのが目的です。ですから、理解することは大切なことです。 そのためか、書籍の前半の基礎基本部分は、読むのにかなり時間がかかっています。ゆっくりと読もうという意識はありませんが、無意識に慎重に読んでいるようです。
同じ著者の書籍を読みました。稲盛 和夫氏著の書籍です。
内容はどの本でも同じだと想像していましたが、読後、若干違うなという感想を持ちました。書かれた時期が違ったり、編集の意向なのか、内容の伝え方が違ったり、温度差があるように感じました。
1冊の本だけ読むと、筋が通っているようで強い刺激を受けます。何冊か読むと、本そのものの内容の刺激は和らぎ、著者自身の人間性を感じられるような気がしました。
筋を通して生きることは難しいでしょうし、理屈には限界があります。そんなとき、著者の人間性を感じるとホッとします。
分厚い本については、どのように読むのか手探り状態です。読むスピード、理解力、記憶力など多くの課題がありました。
これ以外にも、次から次へと、読書をする上での課題が出てきます。5年経っても、まだまだで、始まったばかりという感じです。
印象に残ったもの
今期のいずれの本も、読んで良かったと思いました。
セットで読むといいかもしれないと感じる書籍がありました。
1組:『生きていくあなたへ』日野原 重明氏著、『道は開ける』デール・カーネギー氏著、『置かれた場所で咲きなさい』渡辺 和子氏著。
2組:『知的機動力の本質』野中 郁次郎氏著、『U理論』C・オットー・シャーマー氏著。
3組:『脳の意識 機械の意識』渡辺 正峰氏著、『情動の哲学入門』信原 幸弘氏著、『スーパーインテリジェンス』ニック・ボストロム氏著。
といった感じです。
弊サイトに関連した『死ぬほど読書』丹羽 宇一郎氏著は、たいへんよい勉強になりました。記録をすることの重要性を知りました。
サイト運営
期の期間の変更をしました。
5期(今期)は、2017(平成29)年10月~2018(平成30)年12月としました。
来期の6期は、2019(平成31)年1月~12月とすることにしました。
※ 今までは毎期、期首10月~期末9月でした。これを期首1月~期末12月にします。
弊サイトのアクセス数についてですが、訪問者様は数えるほどです。しかも、一見(いちげん)さんがほとんどです。今までの状況と同じでした。
質を高めようとすると、内容が硬くなり、作った私が読んでも面白くありません。おもしろおかしく、ポイントを絞ったコンテンツ作りを考えられないかと思っています。
今期の9月から新たな活動をはじめました。その影響で、弊サイトにアップできそうな書籍を読んでいません。この状態は、長ければ来期(6期)の半ばを過ぎても続くかもしれません。
やることを増やしたので、時間の使い方を考えさせられる今期の後半でした。
【来期の予定】
内容の見直しを検討したいと思っています。
おわりに
新しいことをはじめると、それに慣れるまではなかなかたいへんです。また、ある程度結果が出ないと、引くに引けないところがあります。気持ちと結果が伴うように、考えたり行動できればいいなぁと願っています。
更新記録など
2019年1月3日(木) : アップロード