白書2016(平成28)年期 【2016年(平成28年)10月~2017(平成29年)9月まで】
統計
読んだもの 30件(№99~№128)
総ページ数 約8,599ページ(1件あたり286ページ)
調べた数 4,510項目(1件あたり150項目。ただし、重複あり)
一通り読んだ時間 8日9時間8分(1件あたり)
読み始めから編集終了までの時間 21日18時間7分(1件あたり)
※「冊」ではなく「件」にしたのは、本以外を取り上げることがあるからです。
※読んだもの№99は一通りの読み終わりが平成28年10月8日(土)から、読んだもの№128読み終わり(編集終了)平成29年9月17日(日)まで。
成果物
「basis基礎」で、『読書法の考え方』『見るⅠ』『見るⅡ』『見るⅢ』『文字』
「実践・リスト」の「読んだもの まとめ」で、『№6 霊性について』
「その他」の「腰痛 体験談」で、『手術までの道のり』『便利なモノ』『病院の決め方』
経過など
1 読書記録は必要か
本を読んで、その記録をつける必要があるのか、最近、疑問に思うことがあります。
記録をつけるのには、いろんな意味があると思います。本の内容をまとめておく、読んで感じたことを残しておく、読書の技量が向上したかどうか記録をつける、などがあると思います。
最も必要とされる記録は、その本が何を言いたいのか、だと思います。まとめや縮約、要約などをしたものです。今でも、本を読めなかったころと同じで、そういったモノを読みたいと思います。
ところが、本を読んだ前後に、人様のまとめなどを見ると、何か違うと感じます。おそらく、人によって、感じ方や求めることが違うのだと思います。
本の内容のまとめなどは自分が作るほうがよい、と思われます。まとめは、その時の自分の状態を表しています。自分に合った記録とも言えます。
スポーツ日誌のように記録するものは、技術の向上に役立ちます。しかし、読んだページ数にするのか、眼の使い方なのかなど、記録するものは漠然としています。達成すべき目標があり、その段取りがわかっている場合には、記録は効果的だと思います。
かしこまって、ノートやパソコンなどに読書の記録をつけると、かなりの時間を使います。また、自分でまとめたものが必要だと考えるなら、読んでいる本に、直接、書き込むのが最も効率的だと感じています。
本には、目次があり、索引や参考文献を備えたものもあります。目次に印をつけたり、余白に自分の考えを書いたり、足りないときはメモを挟んだり、といかようにもできます。現物を使うので、一目瞭然です。
読んだりメモした年月日を書いておけば、時の流れもわかります。
私は読書記録をつけていますが、必要なときは、必ず読んだ本を見返しています。
その時に感じたことを記すには、読書記録がいいと思います。また、心身の使い方など、読書の技術を向上させるのにも、読書記録は役に立つと思います。しかし、内容に関することで何かを追究する場合、本に書き込んだ方がいいように思います。
2 前に読んだ本の記憶
本を読み始めてから4年が経ちました。数は統計のとおりで、128件です。
タイトルは何とか覚えていると思います。背表紙が見えるように本棚に並べてあり、毎日、見えるからです。
ところが中身となると、忘れていることがあります。多いのが、中国の思想シリーズで、他の思想とこんがらがることです。精神や哲学など、他でも同じ分野は入り交じりやすいようです。
読んだときはよかったと思うものでも、今では何が書いてあったのか思い出せないものがあります。
言葉も同じで、確かこれはこの本にあったはずと探すのですが、見当たらないことは多々ありました。何気なく開けた違う本にあったこともよくありました。例えば、ルサンチマン(ressentiment)やドッペルゲンガー(Doppelgänger)など。
同じ本を何回も読めば忘れないでしょうし、新しい発見があるかもしれません。しかし、それ以上に、もっと違う内容や形式の本を読んでみたいと思ってしまいます。
しかし、時々は過去に読んだ本をパラパラ開いた方がよかったと思っています。忘れること、錯綜することは、人にとって致し方のないことなので、ちょっとした振り返りでもした方がよかったかなと思っています。
読んだ本の内容を忘れない努力も必要ですが、それ以上に、恐れずにドンドン読んで行くことが大切とも感じています。
3 アルコール(お酒)について
お酒を飲んで読書をするとどうなるのでしょうか。私の体験談と感想をお話しします。あくまでも個人的なものです。
腰痛を和らげるために、アルコールを飲んでいました。夕食時に缶ビール350㎖や日本酒、ウィスキー、焼酎を飲みました。その日の体調もあり、量に多少がありました。
正確に記録をとっていませんが、私の感覚では次の感じでした。
缶ビール1本か、日本酒1合の場合。
読書をしている感覚はそれほど変わりません。むしろ、気が緩むのかぞんざいな感じがします。わからない言葉が出てきたとき、辞書を引かず推測で済ませてしまいます。
翌朝に同じ箇所をみると、覚えていることが多かったように思います。ぞんざいな分、いい加減に不正確に読んでいると言えます。
ただ、これが悪いかというと、そうでもありません。わからない言葉も気にせず読む、これは素読(そどく)に通じるものがあります。アルコールが入っていると、せっかくつかんだ感覚を覚えていない可能性もありますが・・・。
缶ビール2本か、日本酒2合の場合。
読書をすると読めますが、翌日内容を確認してみると、かなり忘れています。翌日に見返して、そんなことも書いてあったなぁ、という感じです。もちろん、はっきりと覚えているところはあります。
覚えているところと忘れているところが、出てきます。全体的に欠落していることがあり、翌日に軽く再読することになります。
この量くらいまでなら、内容は怪しいですが、面白かったとか、くだらないとか、本の感想を覚えています。
缶ビール3本か、日本酒3合の場合。
読書がしんどくなります。
時々、見ている文字から次の文字ではなく、1文字飛ばした文字になっていることがあります。さらには、斜交(はすか)いの文字になったりします。視線が怪しくなってきます。
読んでいるときは、内容もわかる感じで、自分の感想もたくさん出てきます。心の縛りから解放された感じです。
しかし、翌日、内容はほとんど覚えていません。読んだ範囲ですら、覚えていません。本を最初から読んだ場合、どこで読み終わったのか覚えていません。途中からはじめて読み終わった場合、どこから読み始めたのか覚えていません。
読んだ箇所、内容、自分の感じたことなど、覚えている方が少ない感じです。自分で書いたメモにもかかわらず、何が言いたかったのかわからないことがありました。
このくらいの量までなら、本を開いたかどうかは覚えています。
缶ビール3本か、日本酒3合を超える場合。
もう、読書どころではありません。本を開いて文字をみると、悪酔いしそうです。乗り物酔いと同じです。文字をみていると、体がぐるぐる回る感じになります。
しんどくて、人の話でさえ、適当に聞いています。話すのも考えるのも嫌になってきます。
この量くらいになると、本を開いたかどうかさえ、覚えていないことがありました。
以上は、私が経験したことを書いています。私でも体調により、お酒の効果は変わってきます。人によっては、何ともないとか、ぜんぜんダメという方もいらっしゃるでしょう。
読書は、いろんな読み方があります。仕事、研究の場合もあれば、多くの知識の獲得、娯楽、暇つぶしなどです。
意識して読んだり、内容を覚えたり考えたりする場合、アルコールは飲まない方がいいと思います。読書している心地よさだけを味わうだけなら、飲酒はアリかもしれません。
お酒の残る影響について、感じたことがあります。
二日酔いであれば、翌日も同じように読書に影響があります。文字を読めなかったり、内容を理解しづらかったり、覚えられなかったりです。
晩酌する習慣がなく、行事などの機会飲酒で少量のアルコールを飲んだ場合は、影響はほとんどないと思います。
しかし、晩酌する習慣がある場合、翌日に影響はないように感じますが、効率が落ちているのでは、と感じることがあります。お酒を抜いたとき、翌日の1日目は変わりませんが、3、4日目くらいから頭が円滑に動くような気がしてきます。1週間ほど抜くと、指先の動きが確かになってくる気がします。
断酒を続けると効率が落ちる気がするときがありますが、それは幻想のようです。飲酒を続けているときよりも、断酒をし続けた方が、結果的に、正確かつ量をこなしています。飲酒以外の方法で、リラックスや気分転換を図る方がいいかもしれません。
アルコールを飲まない状態を続けても、読書がしっくりいかないことがあります。そのときに、アルコールを飲んで読書すると、スラスラ読めるように感じることがあります。しかし、それは一時的なもののようです。
アルコールに関して言えるのは、リラックスです。緊張を解(ほぐ)し、凝り固まった考え方にゆとりを与えてくれます。ところが、毎日飲酒すると、それらの効用が少なくなるとともに、読みづらさを感じてきます。それが何なのか私にはわかりません。私は「酒毒(さけどく)」と名付けていますが。
アルコールを飲み続けると、脳や神経に何らかの作用を与えていると思われるのです。読書だけではなく、日常生活やスポーツ、会話などにも影響が出ているように感じます。
リラックス、効率よく心身を使うというのであれば、アルコールなどの薬物を使うのは避けた方がいいと思います。スポーツをしたり、友達との会話を楽しんだりなど、気分転換を図れるものがいいと思います。自律訓練法や座禅、瞑想などもいいと思います。
書籍『アルコールとうつ・自殺』には「アルコール近視」という言葉がありました。私はこれを、意識の狭窄(きょうさく)と受け取りました。ある事柄を考える場合、ある1つのことだけに意識が集中してしまい、いろんな可能性や多くの関連することを意識できなくなることです。あたかも、これしかないというように。
本を読むとき、内容を吟味しながら読んでいます。それは本当に真実なのか、他に可能性はないのか、将来の予想など様々な意識が働いています。より豊かな読書を求めるならば、多くの考え方や意識、知識などが必要だと思います。この考え方から、アルコールを考えると、飲まない方がいい、ということになります。
しかし、実社会では、そうもいきません。付き合いで飲まなければならないこともあるでしょう。1人でお酒を楽しみたいこともあるでしょう。また、飲酒は、簡単にリラックスできる方法です。即効性としては魅力的です。
私の場合ですが、飲酒については次のように思っています。
少量であっても、毎日はアルコールを飲まない。
毎日の晩酌をしている場合で、断酒を3、4日くらい続けて、頭の働きが元に戻る。
私は飲酒がダメだと言っているのではありません。お酒を飲むなら、それなりの工夫が必要です。
私が過去にとった方法は。毎日の晩酌は1~2合に止(とど)めます。ゆっくりと風呂につかり、夜はできるだけリラックスして疲れをとることに努めます。10時半から11時半くらいに床につき、朝の4~5時に起きます。そして、本を読んだり、勉強したりします。
これだと、お酒を味わえますし、朝にはアルコールが覚(さ)めています。夜は食事とお酒を楽しみ、朝は効率がよく、感情的にも成果としても満足度が高くなります。
仕事で疲れた後(あと)に、何らかの作業をするのは、効率が悪いように感じます。夜に何かをすると緊張が残り、睡眠の質に影響します。また、お酒の飲み過ぎも、体温調整がうまくいかず、睡眠の質に影響するようです。疲れた状態で、何かをしても、頭に入らずミスも多く、失望感を味わうことがあります。
朝晩のいずれが合っているかは人によりますが、頭の疲れを取ってから何かをした方がいいようです。それと、アルコールが朝には残っていない量に止めておくのは大切だと感じました。
私の個人的な感覚ですが、疲れを取った翌朝の1時間は、仕事から帰ってきてからの3時間に相当する気がします。ただし、翌朝にアルコールが残っている場合、効率は悪くなります。寝る時間を延長するか、体を動かす方が心身ともに健康的です。
アルコールは、取り扱いに注意が必要です。
4 手術・入院の影響について
今期は、腰の手術を経験しました。その時の読書について、お話しします。
本を読めるようになったのは、術後4、5日経ってからです。術後すぐは、痛いのと管がつながっているため、寝返りが打てません。本を取ることもできませんでした。
麻酔の影響は、術後数日経っているため、わかりません。ただ、術後2日くらいは、頭は冴(さ)えている感じなのに、1週間後には何をしていたのか、ほとんど思い出せませんでした。入院の記録は、本を読めるようになったのと同時期にメモしましたが、記憶は曖昧(あいまい)でした。特に、医療関係者の言葉を思い出せませんでした。
手術による体への負担が大きく、ショック状態だったのかもしれません。また、初めての手術で緊張状態が続いていたのかもしれません。
痛み止めを術後10日くらい飲んでいました。体は不自由ですが、読書には影響は少なかったように思います。
調べたいことがあるとき、辞書が手元にありません。文脈からわかりそうなときは、それで済ませました。どうしてもわからないときだけ、スマートフォンでインターネットを利用しました。帰宅後、読書記録を作る際に、まとめて調べました。
忘れないように、感じたことをノートに手書きしました。それを基に帰宅後、パソコンで読書記録を作りました。空白期間が、読後、3週間から1ヶ月ほどありました。いつもと変わらない程度に内容を覚えていました。
痛みと後遺症などの不自由さがなければ、入院生活は快適だと思いました。食事は栄養と摂取カロリーが考えられており、脈拍や血圧測定などの健康管理は申し分ありません。検査入院時から手術で退院するまでに、体重が数㎏減り、血圧などの不安な数値も正常範囲に近づきました。
最もありがたかったのは、時間です。定期的な回診、問診、食事、リハビリなどを除けば、時間を自由に使えます。午後10時の消灯以降はベッドのライトを使っての読書はしませんでした。気が立って寝られなくなるのと、寝ないと術後の経過がよくないからです。
また、術後、体の動きや、移動できる範囲は限られています。1週間ほどは、トイレ、洗面所にやっと行ける程度です。できることは、読書、テレビを見る、仮眠、同室患者同士の会話くらいです。普段していることができないので、入院中はそのことを考えないと割り切ることができました。
入院日数約40日で読んだ本は、弊サイトで取り上げたものは約10冊、それ以外は2冊の合計約12冊でした。専念できることはありがたいことですね。
むしろ、帰宅してからの方がたいへんでした。身の回りのことでほとんどの時間を使っていました。着替え、トイレ、食事、シャワーなど、何をするにしても、時間がかかりすぎます。寝床からトイレなどに移動するのにさえ、多くの時間と気をつかいました。
読書記録をつけるのに、椅子に腰掛け半時間ほどパソコンを使い、その後、横になりの繰り返しでした。体が不自由なのか、パソコンも打ち間違いが多くありました。
入院中は至れり尽くせりですが、退院後は一度に大きな試練がやってきます。
5 マーカーと付箋(ふせん)
マーカーや付箋(ふせん)などの使い方が固まってきました。
マーカーは6色使っています。イエロー(黄)、ブルー(青)、ピンク(桃色)、グリーン(緑)、オレンジ(だいだい色)、バイオレット(紫)です。そのうちよく使うのは4色です。バイオレットはほとんど使いません。
マーカーを色分けするのは、目的が違うからです。
私の場合、マーカーは次のように使っています。
「イエロー」は、本の趣旨にそって大切と思われるところ。
「ピンク」は、本の主張の要点、核心的と思われるところ。
「ブルー」は、わからない言葉、調べるところに。
「グリーン」は、参考にするところに。本文中の、「注」や、掲載された書籍やホームページ、人物名など。
「オレンジ」は、本の趣旨と関係あるなしにかかわらず、自分にとって必要と思われるところ。
「バイオレット」は、以上のどれにも当たらないが、気になるところに。
これだけの色を使い分けても、2、3色を同じところにつけたくなることがあります。この場合は、迷わず全色を使います。しかし、色が変わるので、重ねては塗りません。該当するところに、読む方向に場所を分けて、それぞれの色をマーカーします。例えば、タテ書きで2色を使う場合、タテの右半分をピンク、左半分をブルーというように使っています。色を追加する場合は、ヨコ書きの場合、すでに色のついた部分の上か下に、細くマーカーをしています。
多くの所にマーカーした場合、色だけなく、点「・」、四角「□」、丸「○」、三角「△」「▽」などを使うと効果的です。
マーカーするかどうか迷ったときは、どの色でもいいので必ず色を塗った方がいいと思いました。できれば、迷った理由を余白に書いておくと、見返したときに役立ちます。
使うマーカーですが、私は、株式会社パイロットコーポレーションさんの『こすると消える 蛍光ペン フリクションライト』を使っています。種類が多いと間違って色をつけることがあります。少し時間はかかりますが、インクが乾いてからこすると、簡単に消えます。消した後、塗り直しができます。
ただ、外出時が不便です。6本の蛍光ペンはかなりかさばります。よく使う4本を持っていくようにしています。マーカーがないときは、シャープペンシルやボールペンで適当に印をつけます。帰宅後、印の所にマーカーをつけています。
付箋(ふせん)です。必要なところをすぐに開けられるので、よく使っています。
付箋はいろんなものが売られています。使って便利なのは、貼ってもすぐにはがせる、粘着力のあまり強くないものです。紙質にもよりますが、粘着力が強いと本が破れてしまうことがあります。
ビニールやプラスチック製のものもあるようですが、材質が紙のものを使っています。必要なことをメモできるからです。シャープペンシルやボールペンで書けるものを使っています。
色も、ピンク、グリーン、イエロー、ブルーなどあります。キャラクターを描いたものもあります。また、いろんな大きさや形のものがあります。
付箋はマーカーと同調させて使っています。しかし、通読する際、付箋を貼るところは、本の主張の結論や、感銘を受けたところなどに限っています。マーカー部分のすべてに付箋を貼ると、収拾がつかなくなります。
ただ、読書記録をつけるなどの目的がある場合、たくさんの付箋を貼ることがあります。この場合、通読時の付箋とは明らかに区別できる付箋を貼っています。目的を終了しても、付箋はそのままにしています。
基本的に、本の記載部分が見えるように、余白部分に付箋を貼っています。付箋で文字や図が見えないようでは、本の使い勝手が悪くなります。本によっては、上と左右の余白が少ないものがあります。この場合、付箋ののり部分やそれ以外を切り取って使っています。
例外的に、わざと記載部分にかかるように貼る場合もあります。特にこの部分と思えるところです。注意がそこに行くので、アピール度は抜群です。この場合、長い付箋を使うことがあります。
付箋の幅ですが、目的や参照の意味で使う場合、幅の少ない付箋にしています。○、△、数字などを付箋の見える部分に書くと、効率よく作業ができます。
メモを残す場合、短期間で終わる内容だけにしています。時間が経つとのりが劣化するのか、付箋が自然に取れてしまいます。ページ数を書いておけば別ですが、落ちた付箋を元の場所に張り直すのは一苦労です。メモは本に直接書いておく方が無難だと思います。
外出時は付箋を持っていきません。付箋を貼りたいところを覚えておくか、ペンで印をつけておき、帰宅してから付箋を貼っています。
マーカーと付箋は、使い方で効率が違ってきます。少しでも気になるところがあれば、迷わずにドンドン使っています。通読後、印のついていないところを見つけるのは、至難の業です。
6 4年たった感想
弊サイトを始めてから、丸4年になりました。今期4年目の1年間は、腰痛の治療にかかっていた気がします。
何となくですが、手探りではじめた読み方が板についてきた気がします。はっきりと見える範囲も広がり、読んでいて抵抗が少なくなりました。こんな読み方でいいのか、という意識がなくなってきました。
文字を見ているという感覚から、内容を確かめている感じになってきています。当初の試行錯誤がなければ、読み方が無意識にできるまで、4年はかからなかったかもしれません。
弊サイト開始以来、約3万3千ページを読み、調査数約2万(重複あり)をしても、調べる言葉が出てきます。まったく初めての言葉もあれば、忘れているものもあります。
言葉などの調べる基準をどうするのかは難しいものがあります。言葉の意味を言えなかったら調べるのか、何となくでもわかれば調べなくてよいとするのか、です。今後の課題にしたいと思います。
本を読まなくちゃと思ったり、読み方を意識することが、少なくなってきました。普通に、自然に読んでいる感じです。
本の読み方を考えるということでは、今までとは違う分野や形式の本を読んだ方がいいのかもしれません。
印象に残ったもの
前期(3期)からの神谷美恵子氏著作シリーズです。前期は『生きがいについて』、今期は『こころの旅』『人間をみつめて』を入院中に読みました。
人間の本質を扱っており、核心に迫っていました。『人間をみつめて』に、たとえ話『ケベースの絵馬(ピナツクス)』の翻訳がありました。人間には独特の癖があるため、物事の本質を知るのがいかに難しいかを書いていました。
『現代訳 正法眼蔵 【新装版】』、『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』の著者は人間の本質がわかっているようです。どのように考え、どう行動するのかを具体的に書いていました。
『完訳 7つの習慣 特装版』、『学習する組織』は、考え方がしっかりしており、いい本でした。ただ、人間の本質に迫りきれないところがあるようで、迷いを感じました。
『正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書』、『決定版 真向法』、『患者必携 がんになったら手にとるガイド 普及新版』は、実用書です。写真や図が多いので、わかりやすく、使いやすくなっています。日頃の健康管理、病院を選ぶとき、入院、リハビリなどに役に立つと思います。
私はリハビリをするとき、『正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書』を参考にしています。
これ以外の本も、それなりの主張があり、味わいがあり、楽しませていただきました。
今までに経験したことのない気持ちになったのは『アルコールとうつ・自殺』でした。アルコールが人間に及ぼす影響について、衝撃を受けました。1期で読んだ『政府は必ず嘘をつく』(堤未果氏著)を思い出しました。嘘は言わなくても、都合の悪いことは公表しないでしょうから。海外の書籍やドキュメンタリーなども見る必要があると思いました。
もし、誰かから「今期の中から1冊選ぶなら」と聞かれたら、私は『HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイ アウトプット マネジメント)』(アンドリュー・スティーヴン・グローブ氏著、小林薫氏訳)と答えます。ほとんどの人に関係のある内容だからです。わかりやすく、実践的です。
サイト運営
今期は、腰痛で、ホームページを作るがつらかったです。病院にパソコンを持ち込んだりしました。しかし、椅子に座るのがダメで、寝てパソコンを使いたいと思いました。
今期の目標は、弊サイト読んでやるの読み方の記録を作ることでしたが、中途のままです。
アクセス解析を見ると、訪問者様は数えるほどです。しかも、低いながらもピーク時に比べて、アクセス数、ページの表示数など減少傾向にあります。ページ数は増えているにもかかわらずです。
本を読み続けられるようにするのと、本の読み方を考えるのが、弊サイトの目的です。しかし、訪問者様が少ないと、ホームページにする意味があるのかなと、ふと、思うことがあります。
客観的に見ると、内容は私の自己満足に過ぎず、ご覧の方に何のメリットもないと評価せざるを得ません。
私の経験や聞いた話を書いた「感じたこと」は、個人的なことです。ご覧の皆様には、関係のない話です。正面から、本の内容を吟味するのがいいのでしょうが、私にはそこまでの専門知識はありません。
改善するところが多いと感じた今期でした。
【来期の予定】
読み方の記録をまとめることを優先にしたいと思っています。
どのようにすれば読めるようになるのか、達成の方法について考えたいと思っています。
おわりに
やっと、読み方が安定してきたという感じです。だからといって、今の読み方に納得しているわけではありません。もっとよい読み方ができると信じています。
ご覧の皆様には、今後とも、弊サイトの閲覧をよろしくお願い申し上げます。
更新記録など
2017年9月29日(金) : アップロード