白書2014(平成26)年期 【2014年(平成26年)10月~2015(平成27年)9月まで】
統計
読んだもの 35件(№26~№60)
総ページ数 約8,288ページ(1件あたり236ページ)
調べた数 4,376項目(1件あたり125項目)
一通り読んだ時間 1件あたり5日5時間17分
読み始めから編集終了までの時間 1件あたり10日10時間53分
※「冊」ではなく「件」にしたのは、本以外を取り上げているからです。
※読んだもの№26は読み終わりが平成26年9月24日(水)から、読んだもの№60読み終わり(編集終了)平成27年9月16日(水)まで。
成果物
サイトマップ
読書の技術で 『読書法の目的』 『疲れる原因』 『読書技術への模索』
支援技術で 『睡眠と休息』 『姿勢』 『呼吸』 『気をつけたいこと』
事例研究(ケーススタディ)で 『バッティング』 『至近距離の目の使い方』
経過など
1 連続して本を読む
読んだもの№23『最高の職場』の途中から№28『ナリワイをつくる』は、病院のベッドで読みました。腰部椎間板ヘルニアの痛みは相当なものでしたが、おとなしくしていると痛みは遠のきます。その時に、姿勢を保ちながら読みました。
私が連続で複数の本を読んだのは初めてでした。弊サイト開始前までは、1冊読み終わるとかなりの疲労で、すぐに、次を読めるような状態ではありませんでした。弊サイト開始後も、1冊読んだ後に編集をするので、次の本を読むまでに間がありました。連続で何冊かを読むという念願の課題を達成したことで、眼球に力を入れないで見ることがいかに大切かがわかりました。弊サイトの方法は、イケる、と感じました。
2 読書を実践に
取扱説明書(№30)、マニュアル(№42など)を読んで、指先、手など体を動かして、正確に機械を使ったり、プログラムを正確に打ち込めるのかを試してみました。
特にPHPは、実際にプログラムを書いて試しました。読み方に対して、正確にキータッチができたかがわかります。実行して作動すれば、一応OKだからです。作動しない場合、プログラムの打ち間違いを探します。その際、眼球に力を入れずに見ると、疲れにくいことがわかります。間違いを見つける速さは、眼球に力を入れるのとは無関係のようです。
疲れにくさを考えると、眼球の力を抜いて、広い範囲をはっきりと見ながら、打ち間違いを探すのがよいと思います。眼球に力を入れて、焦点を絞り、一字一句見ていく方が、間違いを見逃してしまうように思います。
3 老眼や近視
平成27年5月頃 読んだもの№51『日本政治思想史研究』あたりから老眼になってしまいました。近くのものに焦点を合わせられません。そうかといって、遠くを見られるようになったわけでもありません。近視と老眼が合わさりました。眼鏡をかけると、手を伸ばした距離から少し遠くまでしかはっきりと見えません。
はっきりと見えないと本を読めません。老眼だけでなく近視も同じですが、自分に合った眼鏡をつくる必要があります。はっきりと見えれば、疲れが少なくてすみます。私の場合、本を読むときは、寝ながら、眼鏡を外して、はっきりと見える位置で読みました。眼鏡のツルでコメカミあたりを締め付けないので、疲れが少なくてすみます。コンタクトレンズだともっと楽に読めると思います。
はっきりと見える範囲が数行あれば、老眼や近視でも楽に読めます。老眼になって、文字を見ようと目を凝らすと、見える範囲を狭めて、読みづらい状況を自分でつくってしまうようです。これは、私が小学生の時に先生から、よく見てと言われて、目を凝らして見るようになったのと同じことだと思います。
老眼になることは、おそらく、眼球、脳などの全身の老化が進んでいることの現れだと思います。ですから、心身のメンテナンスは大切なように思います。食事、運動、睡眠など気をつけたいところです。
4 絵本やマンガ
№32『いなばのしろうさぎ』や№55『まんがでわかる ピケティの「21世紀の資本」』です。
絵本やマンガを取り上げたのは、視野を広く取って、文字を読めるかがテーマです。絵を見ながら、文字を読めるかということです。弊サイトは眼球の力を抜いて、視野を広く取って読む方法です。視野を広げることができるかです。残念ながら、私の場合、絵本とマンガを試しても、視野が広がったとは言えませんでした。しかし、見開きページの四隅(よすみ)に注意が行き、練習にはなるかな?、という感じでした。
№60まで読んだ感じからすると、はっきりと見える範囲は当初から比べると広がってきています。初めは1行の5文字程度でしたが、今では、本にもよりますが5行程度の全体がはっきりと見えることがあります。弊サイトの方法を続ければ、時間はかかりますが、はっきりと見える範囲がまだまだ広がっていく感触はあります。
5 本を読む順序
№51『日本政治思想史研究』には考えさせられました。
5行程度がはっきりと見えていても、スラスラと読めるわけではありません。『日本政治思想史研究』から多くのことを学びました。
読んでいる本が難しいと感じたり、専門用語など調べることが多く、一定のスピードで読めない場合は、その本を読むのを止めます。そして、入門や初心者用の本から読みます。次に、中・上級者、専門用と理解の容易なものから段々専門性の高い本へと読み進めます。読めそうになったら、当初読んでいた本に再度挑戦します。思い込みや、誤解が少なく、時間の節約になり、内容の理解が深くなるようです。
1冊の本の読み方として、巻頭の「はじめに」などのまえがきや、目次、巻末の「さいごに」などのあとがき、著者経歴や発行年月日のある奥付は最初に読むと本文を読みやすくなります。著者の主張や本への自己評価になっていることがあります。これは、注意書きのようなものです。著者の意図を予め知っておくと、本文を楽に読めます。あとがきを最後に見ると、そういうふうに読めばよかったのかと後悔することがあります。
すべての本に必ず入門書があるとは限りません。この場合、対象とする本を正面から読んでいくことになります。この際、わからない言葉や事項が出てきたときの対応が大切です。言葉や事項の意味はわからなくても、とりあえず、区切りのいいところまで読みます。それから、言葉や事項について調べます。再度、同じところを区切りのいいところまで読みます。先に、言葉や事項を調べてから読むのはよくありません。なぜなら、言葉や事項は文の中で使われるものであり、文意により言葉や事項の意味が違ってくるからです。そして、文章の中で言葉や事項を理解することにより、著者の言いたいことがわかりやすくなるように思います。
6 本のつくり -単行本or文庫本-
本の作りも読み方に影響してきます。視線があちらこちらに飛ぶような構成の本は、読みづらく疲れやすくなります。
「注」について。文章の中で言葉や事項を解説しながら著述したものが読みやすいようです。しかし、文章が長くなり、何が言いたいのかわからなくなってしまう危険性もあります。ミネルヴァ書房さんの注の位置は、見開きページの左端にありました。これが非常に読みやすかったのです。読む方向にあること、ページをめくらなくていいことなど、人の動きに自然な作りです。
「図」や「表」について。「注」と同じです。文章の中に入り込ませると非常に読みづらさを感じます。縦書き文章の場合、図や表を入れることで行の長さが短くなるなど変則的になります。読んでいるリズムが乱されることがあります。横書きの場合は、文章の中に入り込ませることはあまりないようです。この場合、1行の長さは変わらないので、読むリズムに影響はあまりありません。1行を同じ長さになるように、図や表を入れた方がよさそうです。この原因は、読むときに見える範囲を行の長さに合わせていることが考えられます。ページ全体をはっきりと見られるようになれば、この問題は解決すると思います。
「余白」について。上下左右や見開きページ中央の余白は、読みやすさに影響を与えています。余白の少ないページだと、行から次行への移動がやりづらく感じます。余白を取り過ぎると、視野が狭まるようで、目が疲れる感じがします。また、上下の余白の幅が違う本もありました。読みやすさについて言えば、余白はかなりものを言っています。
同じ内容で、単行本と文庫本のどちらかを選ぶ際の参考にできます。読みやすい方を選択することが、疲れにくさに結びつきます。値段の問題ではありません。
7 ブランク
平成27年1月末から4月頃まで、本を読んでいません。新聞など日常生活上のものは読んでいました。この間、弊サイトの「読書の技術」のページを作っていました。読書を再開したときに感じたのは、本を読めなくなっていたことです。こんなはずではなかった、と感じました。止(や)めてしまうと、その感覚は戻ってこないのです。
スポーツの世界では、復帰しようする選手が、一日も早く感覚を取り戻すようにガンバリます、とコメントすることがあります。ケガや病気が治癒したと医者に言われても、自分はまだ元の状態ではないと感じることがあります。医療から見た治癒は、症状が安定しこれ以上の回復が見込めない状態のようです。ですから、自分の違和感と治癒の間に関連性はないことになります。
スポーツでも医療でも、ブランクや治療には時間の経過があります。この間に、人の心身は向上したり老化したりしています。刻々と状況は変化しています。このことを考えると、「活躍していた時の状態に戻す」とか「元気な時の状態に戻す」ことはできません。人は活躍していた時の状態や感覚を覚えています。自分の現在の状況が変化しているにもかかわらず、どうしても、それを目標に計画を立ててしまいがちです。その結果、多くの苦しみを味わい、挫折する可能性が高くなります。
ブランクがあった場合、自分の現状を確認しながら、スポーツや心身の使い方を新たに覚えるという気構えを持つくらいがいいと思います。できなくなったことを悲観するかもしれません。しかし、考えようによっては、今まであった悪いクセを忘れ、基本から正確に技術を身につけていくチャンスとも言えます。継続しながら修正するより、ブランクを活用する方が効率的かもしれません。
2か月のブランクを利用して、弊サイトの方法が間違いのないものだと信じて、本を読んでいくことにしました。見えている範囲は狭いし、読むスピードも遅くなった気がしました。しかし、心の準備があるのか、疲れは少なかったように思います。今期最終の№60を読み終わっても、ブランク前の感覚は戻っていません。しかし、前とは違う感覚が身についているように思います。
現在の見え方です。はっきりと文字が見える範囲は、よいときで5行程度です。そして、時々ですが、見開いた本が自分の中にあるような感覚になることがあります。
8 本を読むスピードについて
どれくらいのスピードで読めばよいのでしょうか。速読については個人差があり、それぞれに任せたいと思います。
逆にどれくらい長い期間で読んでも、本から恩恵を受けられるかを考える必要があります。本を読む目的を著者の主張をわかるためとすると、少なくとも読んだ部分を覚えていたうえで、全部を読み終わる必要があります。数年前にはじめの20ページを読んでいたが、今、21ページから読みを再開する場合です。私なら数年前の20ページの内容は忘れていると思います。そんな状態で、21ページ目から読んでも、本をスムーズに読めるとは考えられません。最初から、読み直した方が賢明です。
本の主張をわかるには、初めから読んでいるところまで、何となくでも内容を覚えている必要があるのです。記憶力と密接な関係があるのです。記憶が永年衰えないのであれば、何年後に途中から読んだとしても、問題はないはずです。記憶力に左右されるのです。
また、本の寿命が考えられます。書籍も売らなければ、出版社は業として成り立ちません。時代を捕まえるように出版社は考えているはずです。そして、同じような内容の本が、時(とき)、著者、手法を変えて出版されています。買った本を十数年も寝かすと、旬を過ぎるだけでなく、読む必要もなくなってしまいます。この傾向は、技術や時事に関するものに多いようです。理想なのは、出版したてを読み、必要があれば、保存して必要に応じて再読することだと思います。
たとえば、般若心経に関する書籍はいくつもあるようです。般若心経自体は昔のもので変わりませんが、作家の著すたとえや応用、価値観は時代や世代に応じて変化しているはずです。昔を知るという意味では有用でも、すぐに内容を理解したい場合、現在に焦点を合わせた書籍の方が、読み手にとってはわかりやすいからです。
9 弊サイトの読書の技術
弊サイトの目的は、本を読めない人が読めるようになる技術を開発することです。そして、実践を通じて、弊サイトの方法で本を読めるようになるとの確信を持ちました。しかし、目と意識の持ち方において、読書だけの技術ではないと思うようになりました。
ドライブ、料理、ウォーキングなど、目を使うものなら、弊サイトの方法は疲れにくいと感じています。目と意識の使い方により、私たちの生活を充実させることができるのです。
ビジョントレーニング、速読は、目と意識の使い方を形式化して、見え方を向上させる方法です。その感覚を身につけた人は、おそらく人生が明るくなったように感じたはずです。しかし、形式化された訓練で、効果のある人とそうでない人に分かれるようです。その違いは、眼球の役割と脳の働きの区別を体感できないからだと私は考えています。速読に懐疑的な人は、特にそうだと思います。なぜなら、私もそうだったからです。また、この区別ができて実践している人は、以前と同じ感覚で読んでも、読むスピードは速くなっているはずです。
弊サイトの目と意識の使い方は、日頃の私たちの心身の使い方ではないかと感じています。いつも、眼球に力を入れることなく、脳に映ったものを見る方法は、疲れにくく、現況がわかりやすくなります。体も動かしやすいように思います。ただ、その中に、読書があったり、捜し物をしたりなどの行動があるのです。
目と意識の使い方から、個人の能力開発だけでなく、集団の生産性の向上にも、このことが関係していると感じています。できれば、この件に関しても可能性を考えたいと思います。
印象に残ったもの
今期のベスト本は、№52『歴史哲学への招待』小林道憲氏著です。
歴史、人生、計画、分析などを考えるうえで、非常に有用な書籍です。もし、本の紹介を頼まれたら、私は迷わずこの本を薦めます。考え方が根本から変わる気がします。
読書技術では、№58『ぼくはこんな本を読んできた』立花隆氏著です。読書の指針となる書籍です。読書で迷ったら、この本から何らかのヒントを得られると思います。
今期のよかったと感じた本は、
№31『日本的霊性 完全版』鈴木大拙氏著
№32『いなばのしろうさぎ』いもとようこ氏著
№40『失敗の本質』戸部良一氏他共著
№44『プレキソ英語』日本放送協会さん
№49『いきなりはじめるPHP』谷藤賢一氏著
№52『歴史哲学への招待』小林道憲氏著
№58『ぼくはこんな本を読んできた』立花隆氏著
の以上7冊の本です。考え方に幅ができるような気がしました。
その他
視力について
今年5月に視力検査をしたところ、わずかですが、近視が進んでいました。その後すぐに、老眼になりました。老眼は加齢によるものとして、近視が進んだ原因がわかりません。おそらく、睡眠を小分けにしたことが原因ではないかと思っています。不規則な生活です。弊サイトの「読書の技術」が、近視を進めた可能性は少ないと考えています。
眼球の健康について
弊サイトの読書の技術では、眼球に力を入れない方法をとっています。しかし、これはあくまで読むためのものです。はっきりと映し出してこそ文字を読めるのです。眼球の健康維持に気づかされました。
眼球を支える筋肉を動かしたり、マッサージしたり、ツボを押さえることも大切です。また、スポーツなどの運動をすると眼圧が、その時だけですが下がるそうです。
栄養に気を配った食事も必要です。暴飲暴食、特にビールや酒などのアルコール類の飲み過ぎには注意したいものです。
サイト運営
弊サイトの運営の苦しい最大の理由は、内容が「面白くない」からです。気軽に、遊んだり、楽しむためのサイトではないことです。ウェブ解析では、一日あたりの訪問者様数は5を上回ることは少なく、0の日もあります。再訪問者様のほとんどないことが、これを裏付けています。サイト開設後2年を経過しての状態ですから、よほど需要のない内容と言えます。
しかしながら、ごく少数ですが、複数回訪問される方もおられますし、広告をご利用くださる方もいらっしゃいます。これらの方々へは、感謝、感謝です。
今後の方針
約2年実践してきた結果、弊サイトの目と意識の使い方は、読書にとどまるものではないと感じています。スポーツ、文化活動、生産活動、日常生活の場に、活用できるということです。
しかし、この結果は、制作者の個人の結果であり、一般に通用するとは言えません。弊サイトの方法が通用するのかどうか、データを取る必要があります。スポーツクラブ、学習塾などに、ご協力をお願いしようと考えています。
疲れにくい読み方を模索してきたWebサイト『読んでやる』ですが、「目と意識の使い方」が一人歩きをはじめたように思います。そして、この「目と意識の使い方」に可能性を感じています。
おわりに
弊サイトのご訪問者様は、はっきりと2通りに分かれます。「ほとんどのページを読む方」と「素通りする方」です。「ほとんどのページを読む方」は、ごくごく少数の方ですし、読み終わった後の再訪問は、ほとんどないようです。
このような傾向に、サイト運営側は、気持ちもふさぎがちです。しかし、昔の私のように本を読めないことに苦しんでいる人がいるかと思うと、何とかしてあげたいという気持ちでいっぱいです。
弊サイトは、1人でも多くの方のお役に立てるようにと願っています。ご覧の皆様には、今後とも弊サイトへのご訪問とご利用をお願いいたします。
更新記録など
2015年9月27日(日) : 作成
2015年9月28日(月) : アップロード
2016年1月10日(日) : レスポンシブ様式に改装
2018年8月6日(月) : サイト運営の一部を削除