『会話もメールも英語は3語で伝わります』
- 副題など
- カバーには、「知的でわかりやすい『やさしい英語』をマスター!」 「『主語・動詞・目的語』の3語で伝わる!」とありました。
- 著者など
- 著作者 : 中山 裕木子(なかやま ゆきこ)氏著
- 出版社など
- 株式会社ダイヤモンド社 さん
- 版刷など
- 2016年10月第1刷。読んだものは、2017年5月第14刷。
- ボリューム
- 229ページ。
感じたこと
中学生くらいのときから、授業も同級生との会話も、難しい言葉が増えていった気がします。扱う話題が、具体的な出来事に加えて、自分の考えなど抽象的なことが出てきます。
具体的なものなら、言葉は知らなくても、図や絵を描いたり、写真を見ればわかります。しかし、感情はそうはいきません。喜びや悲しみにもいろいろあり、人により感じ方が変わります。言葉を尽くしても、その感情が受け手に同じ程度で伝わるのは難しいようです。だからこんなとき、言葉を使わずに人は寄り添うのかもしれません。
以心伝心。ちょっと違うかもしれませんが、すばらしい意思(または、感情)共有の方法です。
言葉があるから相手に通じると思うのは早計かもしれません。気持ちが通じ合うからこそ、双方向のコミュニケーションができるのかもしれません。
この書物を選んだ理由
新聞の書籍紹介にありました。3語で伝わる。どんなものだろう。もしかしたら、英語が話せるようになるかも・・・。叶わぬ夢でも、読んでみたいと思いました。
私の読み方
難しい文法や構文、熟語、慣用句などはなく、言葉を並べるだけです。知らない言葉があるものの、難しいとは感じませんでした。
文法や構文は、理屈が必要です。そんなことを思い出していたら、スピードの求められる会話には使えません。そのまま使える言葉を覚えた方が、自分の意思を無理なく伝えられます。
単純に言葉を並べただけの短い文章だけではありません。必要なワードを付け足して、立派な文章にもできるのです。しかも、その方法はわかりやすかったです。
組織の研修で文書を作るものがありました。「~殿」を「~様」、「遺憾」を「残念」というように、言葉の選択から文書をつくるまで、わかりやすさについて学びました。
弊サイトには、「調べたこと」の項目を作っています。私が特に注意しているのは、1つの言葉で、2つ以上の意味を持つものです。最近では「ヤバい」に考えさせられています。いい意味と悪い意味の反対の意味を持つからです。これは状況をみて、言葉の意味を推察することになります。
さて、ここで問題となるのが、何のための会話や文章か、ということです。相手に伝わらなければ、独り言と同じです。伝えたい相手が理解できて、自分の思いが伝わります。双方向のコミュニケーションを円滑にするには、相手が理解できる会話や文章が必要になります。
本や資料を見て、日頃使わない言葉を覚えることがあります。これを会話や文章に使うと、それを見聞きした相手から言葉の数だけ意味について質問を受けることになります。本筋の内容について話し合いたいのに、自分の考えを説明するだけで限られた時間を使ってしまいます。
誰もが知っている言葉なら、自分の思いが伝わりやすいと思います。また、言葉1つについて、1つの意味なら誤解は少ないようです。
難しいことや複雑なことを、誰もが理解できる平易な文にできれば、自分の思いが、同じレベルで相手に伝わる可能性が高いのです。
ある会議での出来事。問題について十分な説明をしたので、意見は1つになるはず、との目論見が外れたことがあります。原因は何かと思い出してみると、どうも言葉の問題だったかな、と感じたことがありました。
同じ言葉でも、人によって感じ方には温度差があります。また、意味を間違って覚えていることもあります。専門用語と日常用語を混同している場合もあります。
専門用語やキーとなる言葉の意味を確認したり説明すべきだったのです。これにより、参加者が状況を同じように捉えることができます。そして、言葉の同じ意味の範囲で議論ができます。その結果、参加者同士の意見交換が噛み合うはずです。短い時間で、お互いの議論を高め合えたかもしれないのです。
習うとその言葉を「使わなければならない」または、「使いたくなる」のが人の習慣や心情です。しかし、受け手がそれを理解できなければ、自分の思いは伝わりません。コミュニケーションの観点からも、伝わりやすさ、わかりやすさを本書は工夫していました。
形式です。横書きです。文字は少し小さく感じました。学習参考書のように、枠を設けたり、網掛けをしたりと、読みやすさ、理解しやすさに工夫をしていました。
本の大きさが適当で、持ち運びに便利です。カバンからの出し入れが簡単でした。
本書は、移動中の電車やバスの中で読みました。1つの項目が簡潔明瞭で短く、乗り降りの際に、読みの区切りが気になりませんでした。
辞書を持ち歩けないので、スマートフォンでインターネットを使って、わからない言葉などを調べました。
今までに何回か、中学英語で十分会話ができる、と聞いたことがありました。本書を読んで、その意味を初めてわかった気がしました。
受け手に自分の考えや思いを伝える。難しいことですね。ご覧のみなさん! 弊サイトの書いてあること、わかりますか?
・・・ヤボでしたね。
読書所要時間など
- 総所要時間(読み始めから編集終了まで)
- 60日0時間30分
- 読み始め
- 2019(令和元)年5月13日(月)午前11時01分~
- 再読み始め
- 2019(令和元)年6月16日(日)午前7時23分~
- 読み終わり
- 2019(令和元)年6月25日(火)~午前8時12分
- 一通り読んだ時間
- 42日21時間11分
- 編集終了
- 2019(令和元)年8月12日(月)~午前11時31分
- 読んだ範囲
- カバー、帯、本書。ただし、参考文献、著者紹介、奥付は軽く目を通しました。
取り上げられた書物など
参考文献や著者紹介に、数冊の書籍が紹介されていました。
出来事
8月4日(日)AIG全英女子オープンで渋野日向子さんが優勝。呼称は「スマイルシンデレラ」。
ひととき
公園に小さい滝がありました。気持ちだけでも涼しさを感じました。
調べたこと
- 1 直感(ちょっかん)
- 参考:直観(ちょっかん)。
- 2 落胆(らくたん)
- 3 縋る(すがる)
- 4 風潮(ふうちょう)
- 5 目の当たり(まのあたり)
- 6 苦悶(くもん)
- 7 英語テクニカルライティング
- インターネットで調べました。言葉の定義を書いているサイトが少なかったです。本書に解説があります。
- 8 平易(へいい)
- 9 相槌(あいづち)
- 10 ビジネスパーソン(businessperson)
- インターネットで調べました。
- 11 面白い(おもしろい)
- 12 零れ話(こぼればなし)
- 13 スキルアップ(skill up)
- 14 イディオム(idiom)
- 15 ブロークン(broken)
- 16 口頭(こうとう)
- 17 至難(しなん)
- 18 羅列(られつ)
- 19 格段(かくだん)
- 20 品位(ひんい)
- 21 利点(りてん)
- 22 ブラッシュアップ(brush up)
- 23 指南(しなん)
- 24 示唆(しさ)
- 25 婉曲(えんきょく)
- 26 勤しむ(いそしむ)
※記載はしていませんが、英単語や文法をかなりの数を調べています。また、同じものについて何回も調べました。繰り返しても、なかなか覚えられませんでした。
以下余白