『デザイン入門教室[特別講義]』
- 副題など
- 副題は「確かな力を身に付けられる-学び、考え、作る授業」
- カバーには「デザインは、すべての人が必ず上達できます。」「センス、経験、一切不要!」などとありました。
- 著者など
- 著作者 : 坂本 伸二(さかもと しんじ)氏著
- 出版社など
- SBクリエイティブ株式会社 さん
- 版刷など
- 2015年7月初版第1刷。読んだものは、2017年6月初版第12刷。
- ボリューム
- 207ページ。ただし、206ページ以降は「索引」です。
感じたこと
本書で興味深かったのが、「Chapter5 文字と書体」「Chapter5 文章のデザイン」と余白の使い方でした。
弊サイトでは、「読んだもの」の「私の読み方」で形式として、文字の大きさや、余白について書いていました。これを書く理由は、読みやすさの評価をするためではありません。感じた読みやすさに対して、どのように眼や意識を使えば、よりよく読めるのかを考えるためです。
どこかで聞いた話ですが、読書好きの中には、1ページに入る文字が多い方がよいという人もいるとのことです。同じ紙面で文字が多いということは、文字が小さく、行長が長く、行間が短く、余白も少なめになります。
しかしながら、最近の傾向として、文字が大きくなり、文字の数も少なくなったようです。十数年前に発行された積ん読の本と、現在の新書をくらべるとその差を感じることがあります。
特に、読み方の難しい言葉は、たいていの本はルビをつける傾向にあるようです。調べないとわからない名前、店名、地名などは、手間が省けるので助かります。奥付の書名や著者名にもルビがあります。
読み方がわからないと、私などは文章の理解がしづらくなります。本を読むうえで、文字の読み方は非常に大切です。
しかしながら、ルビをつけると、行間は広がり、文字を大きくすることになるようです。
ものには名前があります。名前のないものは覚えにくく、人に伝えるのも難しくなります。もしこのことが誰にも共通することなら、読書の達人はやはりスゴイと思います。
何がスゴイのか。言葉の読み方や意味を正確に知っている。仮にわからなかったとしても、文法や文脈からの理解や、素読でやり過ごせる力を持っているからです。そして、おそらく、わからないことを、地道に1つ1つ調べてきたであろうことがスゴイと思うのです。
それゆえ、文字の大きさなど、達人の本に求めるスペックが、普通の人々とは違うと思われるのです。
本書では、このデザインの場合、人はこのように感じます、という解説がありました。そのデザインを見て、私は解説とは違った感じを持ったところがありました。
しかしながら、私がデザインを学んでいけば、きっと、このように感じるんだろうな・・・。
ところで、どのくらい本を読んだら読書の達人になれるのでしょうね。
この書物を選んだ理由
待ち合わせによく使う本屋でこの本と出会いました。話題の本コーナーに1年以上置かれていたと思います。デザインの本が話題の本かぁ~、と思っていました。ホームページを自作しているので、デザインのことも知りたいと思っていました。
手にとって見てみると、絵がいっぱいありました。これなら、初心者の私でもわかるかなと思って、読むことにしました。
私の読み方
デザインのようなことを習ったのは、中学校が最後だったと思います。それから数十年経っているわけですから、非常に新鮮でした。
デザインは芸術のように感じていたのですが、基礎基本がありました。というよりは、芸術を作家の個人的な思いつきで表現するものと、誤解していました。芸術を扱うには、それを行う基礎基本や法則を学ぶからこそ、自らの表現を鑑賞する人に訴えることができるのですね。
このWebサイトを作る前に、Webデザインの本を数冊見ていました。HTMLやCSSも知らないときにです。当然、パソコン画面は、外側に縁(ふち)がありますから、それが外側の余白になります。デスクトップとノート型では、画面を見る角度や感覚が違ってきます。さらに、スマートホンもあるわけですから、モバイルの多様性に対応できるデザインが求められるのでしょう。わずか5年ほどですが、これらの本は、レスポンシブのWebデザインとしては対応し切れていません。
やはり、どのようなモバイルが出てこようとも通用するのは、基礎基本のデザインの気がします。
電車に乗ったときに、吊(つ)り広告に目が行ってしまいました。本書で述べられていたことを使っているものもありましたが、そうでないものもありました。
何を伝えるのか、それによってデザインをどのように作り上げるのかは、伝えたい内容をどのように解釈するかにかかっているようです。伝えたい内容をしっかりと捉えていないと、デザインをイメージできない気がしました。
形式です。
文字はかなり小さめです。もう少し大きい方が見やすかったかもしれません。
絵がふんだんに使われており、わかりやすかったです。しかしながら、もう少し、大きめの絵が見たかったと思いました。比較した絵の違いがわかりづらかったです。
デザインには、効果的なルールがあることを知りました。そして、そのルールを活かせるかどうかは、何を表現するべきなのかを的確に捉えることのようです。
わかりやすく、使いやすい本だと感じました。機会があれば、本書から得た知識を使いたいと思います。
読書所要時間など
- 総所要時間(読み始めから編集終了まで)
- 22日11時間48分
- 読み始め
- 2018(平成30)年8月15日(水)午前10時45分~
- 読み終わり
- 2018(平成30)年9月2日(日)~21時00分
- 一通り読んだ時間
- 18日10時間15分
- 編集終了
- 2018(平成30)年9月6日(木)~22時33分
- 読んだ範囲
- カバー、帯、本書。索引は頻繁に使いました。奥付は軽く目を通しました。
出来事
9月4日(火) 台風21号が近畿を縦断。関西空港が冠水するなど、各地で被害。
9月6日(木) 北海道で震度7の地震。
ひととき
9月4日(火)の台風21号は強烈な台風でした。
台風20号も強い台風でかなり被害がありました。それよりさらに強い台風との予報に、前日に対策をしました。
バルコニーにある荷物はすべて室内に入れました。自転車はヒモで固定しました。
その甲斐あって、我が家は事なきを得ました。しかし、窓から外を見ていると、10メートルくらいあるメタセコイヤが風に耐えきれず折れる瞬間を見てしまいました。
雨風が弱まって外を見てみると、大きな船が波止に乗り上げていました。その先には、ガントリークレーンが壊れて海に落ちていました。
道路はゴミだらけで避けて走るのにたいへんでした。街路樹は、倒れかけたり、枝が折れていました。すごい台風でした。
平成30年9月4日(火)に撮影しました。
調べたこと
- 1 基本(きほん)
- 2 入門(にゅうもん)
- 3 教室(きょうしつ)
- 4 デザイン(design)
- 5 授業(じゅぎょう)
- 6 講義(こうぎ)
- 7 類希(たぐいまれ)
- インターネットで調べました。
- 8 手戻り(てもどり)
- インターネットで調べました。
- 9 フェーズ(phase)
- 段階。
- 10 アイキャッチ
- インターネットで調べ、画像を確認しました。
- 11 テイスト(taste)
- テースト。
- 12 スタイリッシュ(stylish)
- 13 裁ち落とし(たちおとし)
- 14 矩形(くけい)
- 15 センセーショナル(sensational)
- 16 訴求(そきゅう)
- 17 眺める(ながめる)
- 18 暑苦しい(あつくるしい)
- 19 良し悪し(よしあし、よしわるし)
- 参考:善し悪し(よしあし、よしわるし)。
- 20 闇雲(やみくも)
- 21 コントラスト(contrast)
- 22 隙間(すきま)
- 23 パース
- 「背景」のことのようです。パースペクティブ(perspective)の略。インターネットで調べました。
- 24 身も蓋もない(みもふたもない)
- 25 論より証拠(ろんよりしょうこ)
- 26 減り張り(めりはり)
- 「メリハリ」とカタカナ表記が多いように思います。
- 27 華奢(きゃしゃ)
- 花車(きゃしゃ)。
- 28 与る(あずかる)
- 参考:与える(あたえる)。
- 29 ノンブル(nombre:フランス語)
- ページを表す数字。
以下余白