『知的機動力の本質』
- 副題など
- 副題は「アメリカ海兵隊の組織論的研究」
- 帯には、「21世紀の日本的経営を創り出す」 「『最強の軍事組織』に学ぶ、進化しつづける組織の秘訣」 「アメリカ的合理主義と日本的人間主義の融合」 「『失敗の本質』(中公文庫)の姉妹編」 とありました。
- 著者など
- 著者 : 野中 郁次郎(のなか いくじろう)氏著
- 出版社など
- 株式会社 中央公論新社 さん
- 版刷など
- 2017年5月初版。
- ボリューム
- 289ページ。173~258ページは海兵隊の『ウォーファイティング』の翻訳、259~276ページは「注」、282~289ページは「参考文献」です。
感じたこと
映画『愛と青春の旅立ち(An Officer and a gentleman)』を思い出しました。
海軍士官養成学校に入学した主人公が、卒業するまでを描いたものです。
ここで印象に残ったのは、教官である軍曹の言動です。入学した士官候補生を徹底的に鍛え上げます。
本書にある「自己否定に始まり、・・・」そのものかも、と思いました。そして、軍曹は、卒業した主人公に敬礼をします。教え子は卒業と同時に自分より階級が上位になるのです。軍曹の卒業生に対する接し方は、軍の規律?慣習?に則ったものに急に変わります。
軍曹のこの規律を守る態度こそ、上下関係なく仲間としての信頼関係を強くするあり方では、と感じたことがあります。
「俺がお前を一人前にしてやったんだ。恩を忘れるな」とでも言いそうなものですが。
組織の研修でOJT(On the Job Training)があります。直接の上司と、同僚の先輩の2人が指導役ということがあります。
この指導役は、人間性がよく出るようです。部下を徹底的に鍛えるとの名目のもと、自らの欲求を満たそうとする人たちがいます。今でいうパワハラでしょうか。
原因はいろいろとあるでしょう。上司や先輩である自分に、将来的に刃向かわせないために焼きを入れる。部下の苦しんでいる姿を見るのが、楽しくてたまらない。自分の力を見せつけたい。自分のキャリアを積んだレベルまで到達させないと気がすまない。等々。
私も、ある組織で新入者のエルダーに指名されたことがあります。ある組織では手引きがあり、違うところではマニュアルなどはありませんでした。
エルダーの役割の1つとして、新入者に職場の雰囲気に早く慣れてもらう、があります。その意図には、早く仕事ができるようになってもらいたい、があるように感じます。
組織には独特のものがあります。上司との関係、他セクションとの付き合い方、顧客の接遇などです。これらは、時代、構成員の個性などにも左右され、マニュアル化が難しいようです。
経験からいうと、エルダーには戸惑いました。何をどのように伝えたらよいのかが、わからないのです。そして、エルダー個人の感じ方や考え方がどうしても新入者に伝わってしまうからです。1人のエルダーの感覚が正しいとは限りません。
今から思うと、私がいた組織には、組織を統合する理念がなかったように思います。組織と構成員のそれぞれにです。基になる考えや思いがありませんでした。
もう一つ思うのは、ひとりの人としてどうかということです。社会人としてもそうですが、組織や職業人の一員としてどうかです。
○○社精神とか、医は仁術、スポーツマンシップなどと言われるものです。本書でいえば「ライフルマンシップ」です。これは、組織が主体なのではなく、同じ志を持った人同士が繋がった組織です。上下に関係なく、同じ立場で語られるのです。理念の前では、組織の構成員はみな同じ立場です。
もし、○○シップというものがあったなら、エルダーの役割の1つは明快になりそうです。○○シップについて伝え、新入者が自分なりに考えるようになればよいのです。その時から、組織の立派な一員になるからです。
このように考えると、個人の欲求や理想に基づいたOJTは、組織をあらぬ方向に導くかもしれません。組織に必要な人を育てられないからです。
この○○シップは、何も特定の組織だけのものでもないようです。人類においてもまた同じように思います。名付けるなら「ヒューマンシップ」とでもなるのでしょうか。よりよき人類のために、ひとりの人として、どうあるべきか、どう振る舞うべきかを考えることとでもなるのでしょうか。
偉そうなことを書きましたが、当時のエルダー経験を振り返ると、多くの至らなかったことを思い出します。いまだに、どうしたらよかったのかわからないことも多くあります。環境や時代などで答えは変わり続けるかもしれません。本質的なことを追い求め続けるのが、○○シップの1つかもしれません。
この書物を選んだ理由
書店で見つけました。弊サイトで取り上げた『失敗の本質』は日本軍の組織について述べてありました。本書はアメリカ海兵隊について研究しています。勝敗を分ける組織とは何かが気になり、本書を読むことにしました。
私の読み方
組織についての専門書でしょうか。本書は、アメリカ海兵隊の組織の分析をしています。そこには独自の見解がありました。著者は、日本の組織にこの成果を活用するように勧めているようです。
書いてある文字を難しく感じないのに、なぜか、読み進められない本でした。
今までに難解と思った本に『日本政治思想史研究』丸山眞男氏著があります。文字が難しく、内容がわかりづらく、お手上げに近かったと思います。
それに比べて本書は、わからない漢字は少ないのに、内容がわかるようでわからないのです。
原因の1つに、言葉の意味をいい加減に私が覚えていることがあります。たとえば「直感」と「直観」、「共感」と「共観」を混同して読んでしまう。
見て何となくわかりそうな言葉が専門用語の場合。「共観」が「相互主観性」の意味など。
同じ意味の専門用語でも「相互主観性」「間主観性」「共同主観性」など3つの用語に関連するものがありました。
本書は、同じ言葉でも精緻に表現をしていました。たとえば、「コンティンジェンシー」は、「環境適応理論」や「不測事態」、「偶発的緊急事態」などです。1つの言葉に1つの意味ではなく、文脈に応じて同じ言葉を使い分けているようでした。「コンティンジェンシー」のルビをわざわざつけていたのは、正確な理解のための、本書の配慮のようでした。
経済・経営学、心理学、哲学など、専門の知識が必要だと思いました。一見、簡単に書かれていますが、それらは専門分野からのもので、その基礎知識がないので理解に苦しんでいる、のではと思いました。本書では、言葉の意味を解説しつつ説を述べていましたが、それを理解できていなかったようです。理解するには、ある程度時間がいります。
読み進められないもう一つの理由。
昨年の9月から、父の遺品整理で忙しくなりました。今年の松の内を過ぎてからは、心身ともに掛かりっきりになりました。
本を読む心の余裕がありませんでした。睡眠の質が悪く、集中力もなくなりました。
読まないことも、5分程度で終わった日もありました。
5分程度で読めるのは、よく読めて3ページ程度です。1つの項目を読み終えられないことがありました。次に読んだとき、以前に読んだことと意味が繋がらず、覚えているところまで溯(さかのぼ)ってよむことも多くありました。
読みが小刻みすぎると、文章や本の内容を捉えにくくなりました。ある程度のまとまりと、スピードが必要だと感じました。
また、本を読むときは読むときで、気持ちの切り替えは大切だと思いました。懸案のことが気なると、どちらもうまくいきません。割り切る気持ちの持ち方が欲しいと思いました。
本書230ページに「広範な専門性開発の有用な手段として『指導付き読書プログラム』」という箇所がありました。内容の記載はありませんでした。しかしながら、個人学習は重要であり、それを支える1つに読書能力があることは間違いなさそうです。
文脈から察するに、文字を読む能力の向上というよりは、専門に必要な書籍を正しく理解するのを主にしたプログラムのようです。
形式です。
少し文字が小さいように感じました。しかしながら、行長、行間、文字間が適当で、文字は見やすかったように思います。
図や表、写真があり、わかりやすくする工夫がありました。注や参考文献があり、理解を助けてくれたと思います。
さらに、専門的な言葉の解説と、索引があれば、読みやすかったと思います。
印象に残った言葉は、コミュニケーションとフラクタルです。「暗黙的に意思疎通する・・・」、目と目とで通じ合うことでしょうか。「同じ釜の飯を食う」により、以心伝心の活用を目指しているように感じました。
以心伝心を持てる能力が、何らかの事情で構成員の増減異動があったとしても、組織の形態や機能を失わないことに繋がっていると感じました。これは、人員の季節変動、景気、有事に対応するヒントになると思いました。
野球やサッカーなどの団体スポーツのチームづくりの参考になると思いました。
関連する書籍として。『「甘え」の構造』土居健郎氏著、『ビジョナリー カンパニー』ジム・コリンズ氏&ジェリー・ポラス氏共著、『学習する組織』ピーター・M・センゲ氏著を思い出しました。
本書は、組織の意志が決定されるまでを、個人からセクションに至るまで、組織を構成するすべてについて、精緻な分析と独自の理論を展開していました。
言葉を区別する必要があり、読むのに神経を使いますが、質の高い内容でした。組織をこのように表現する方法があったのか、と、目から鱗(うろこ)が落ちる思いでした。
読書所要時間など
- 総所要時間(読み始めから編集終了まで)
- 26日6時間6分
- 読み始め
- 2018(平成30)年3月11日(日)20時42分~
- 読み終わり
- 2018(平成30)年3月31日(土)~23時11分
- 一通り読んだ時間
- 20日2時間29分
- 編集終了
- 2018(平成30)年4月7日(土)~午前2時48分
- 読んだ範囲
- カバー、帯、本書。ただし、参考文献と奥付は軽く目を通し、広告は見ていません。
取り上げられた書物など
- 『アメリカ海兵隊』 野中郁次郎氏著
- 『エクセレント・カンパニー』 トム・ピーターズ氏著
- 『アメリカ海兵隊式経営』 デビッド・H・フリードマン氏著
- 『戦争論』 クラウゼヴィッツ氏著
その他、「参考文献」に多くの書籍の掲載がありました。
出来事
3月12日(月) 財務省が国有地取引の文書改ざんを認める。
ひととき
この日は強い風が吹いていました。遠くに見える雨雲から雨粒が飛んできました。
写真はアーモンドの花です。公園に若木が数本植えてありました。
平成30年4月7日(土)に撮影しました。
調べたこと
- 1 知的(ちてき)
- 2 機動力(きどうりょく)
- 3 本質(ほんしつ)
- 4 海兵隊(かいへいたい)
- 5 組織(そしき)
- 6 クラウゼウィッツ(Karl von Clausewitz)
- プロイセンの将軍。主著『戦争論』。
- 7 是(ぜ)
- 8 ポピュリズム(populism)
- 9 下(もと)
- 許(もと)。
- 10 上梓(じょうし)
- 11 防禦(ぼうぎょ)
- 防御(ぼうぎょ)。
- 12 生き長らえる(いきながらえる)
- 生き存える(いきながらえる)。
- 13 maneuver
- 機動。本書では「maneuverability」。
- 14 ダイナミック(dynamic)
- 15 希求(ききゅう、けく)
- 16 人間中心主義(にんげんちゅうしんしゅぎ)
- anthropocentrism。本書では「人間中心主義のデジタル化(ヒューマン・セントリック・デジタリゼーション)」。
- 17 神髄(しんずい)
- 真髄(しんずい)。
- 18 体現(たいげん)
- 19 片鱗(へんりん)
- 20 揺籃(ようらん)
- 21 令下(れいか)
- インターネットで調べました。
- 22 擡頭(たいとう)
- 台頭(たいとう)。
- 23 米西戦争(べいせいせんそう)
- 24 insurgency
- 叛乱。
- 25 commissioned officer
- 士官、将校。
- 26 肉弾(にくだん)
- 本書では「肉弾戦」。
- 27 勃発(ぼっぱつ)
- 28 しぶとい
- 29 魔犬(トイフェルフンデ)
- 調べましたが、わかりませんでした。
- 30 動力学(どうりきがく)
- dynamics。
- 31 生起(せいき)
- 32 事柄(ことがら)
- 33 島嶼(とうしょ)
- 34 水陸両用作戦(すいりくりょうようさくせん)
- 35 ドクトリン(doctrine)
- 教義。本書では「軍事行動の指針となる基本原則」。
- 36 長駆(ちょうく)
- 37 欺瞞(ぎまん)
- 38 フラクタル(fractal)
- 本書では「相似形」。
- 39 陽動作戦(ようどうさくせん)
- 40 俎上(そじょう)
- 41 燻る(くすぶる)
- 42 世論(せろん)
- 43 厭戦(えんせん)
- 44 拮抗(きっこう)
- 45 プラットフォーム(platform)
- 46 国際公共財
- 本書に解説があります。インターネットで調べました。
- 47 一辺倒(いっぺんとう)
- 48 遊撃戦(ゆうげきせん)
- 49 レイダーズ(raiders)
- 急襲者。本書では「攻撃隊」。
- 50 常在戦場(じょうざいせんじょう)
- 51 環境適応理論
- コンティンジェンシー理論(contingency theory)。
- 52 止揚(しよう)
- 53 コンティンジェンシー(contingency)
- 偶然。不慮の事故。偶発事件。本書では「不測事態」「偶発的緊急事態」。
- 54 消耗戦(しょうもうせん)
- 55 メタファー(metaphor)
- 隠喩。
- 56 二項対立(にこうたいりつ)
- 57 機会主義(きかいしゅぎ)
- 日和見主義(ひよりみしゅぎ)。インターネットで調べました。
- 58 脆弱性(ぜいじゃくせい)
- 59 integrity
- 本書では「誠実」。
- 60 unselfishness
- 本書では「利他性」。
- 61 コミットメント(commitment)
- かかわりあい。献身。78ページには、「献身」に「コミットメント」のルビがありました。
- 「コミット」の意味は多様で辞書の意味ではわかりづらいことが多い感じがします。文脈(コンテクスト)から意味を推測するのがよいように思います。
- 参考:『学習する組織』ピーター・M・センゲ氏著、282ページでは「我がこととして責任をもって取り組むこと」とありました。
- 62 リデル・ハート(Basil Henry Liddell-Hart)
- 人名。イギリス。著書に『戦略論』。
- 63 孫子(そんし)
- 孫武(そんぶ)。参考:孫臏(そんぴん)。
- 64 子(し)
- 敬称やその人の著述のこと。
- 65 就中(なかんずく)
- 66 通底(つうてい)
- 67 セントリック(centric)
- 68 完遂(かんすい)
- 69 プロトタイプ(prototype)
- 基本型。典型的なもの。
- 70 アジャイル(agile)
- 機敏な。参考:アジャイル開発。ウォーターフォールモデル。
- 71 ユビキタス(ubiquitous)
- 至る所にある。
- 72 隷下(れいか)
- 73 兵種(へいしゅ)
- 74 レイヤー(layer)
- 本書では「層」。
- 75 ケイパブル(capable)
- 有能な。本書では「能力」。
- 76 榴弾砲(りゅうだんほう、りゅうだんぽう)
- インターネットで画像を見ました。
- 77 火砲(かほう)
- 78 プレゼンス(presence)
- 存在。
- 79 遊弋(ゆうよく)
- 80 ICT(information and communication technology)
- 情報通信技術。
- 81 抜擢(ばってき)
- 82 フィジカル(physical)
- 肉体的。本書では「体力」。
- 83 白兵戦(はくへいせん)
- 本書に解説があります。
- 84 Crucible
- きびしい試練。本書では「試練」。
- 85 擲弾(てきだん)
- 擲弾筒(てきだんとう)をインターネットの画像で見ました。
- 86 友軍(ゆうぐん)
- 参考:遊軍(ゆうぐん)。
- 87 果断(かだん)
- 88 ウォリアー(warrior)
- 本書では「戦士」。
- 89 射手(しゃしゅ、いて)
- 90 奮励努力(ふんれいどりょく)
- 91 率先垂範(そっせんすいはん)
- 92 袖章(そでしょう)
- 93 マスタング(mustang)
- 本書に解説があります。
- 94 OODAループ
- 本書に解説があります。
- 95 掌握(しょうあく)
- 96 要諦(ようてい)
- 97 スキーマ(schema)
- 98 ミーム(meme)
- 99 コンフリクト(conflict)
- 衝突。葛藤。本書では「矛盾」としているようです。
- 100 マインドセット(mindset)
- ものの見方、考え方の枠組みのこと。本書では「精神構造」。インターネットで調べました。
- 101 フィジビリティ(feasibility)
- 実行できること。本書では「実行可能性」。
- 102 サイバネティクス(cybernetics)
- 学問分野の1つ。
- 103 エントロピー(entropy)
- 本書では「無秩序」。
- 104 フリクション(friction)
- 摩擦。参考:株式会社パイロットコーポレーションの「フリクションライト」。
- 105 内発的、外発的
- 心理学用語。
- 内発的:内発的動機(ないはつてきどうき)づけ(intrinsic motive)。意志・活動が内からの影響によるもの。
- 外発的動機(がいはつてきどうき)づけ(extrinsic motivation)。意志・活動が外からの影響によるもの。
- 106 現象学(げんしょうがく)
- 107 喩える(たとえる)
- 譬える(たとえる)。
- 108 全人(ぜんじん)
- 109 創発(そうはつ)
- 本書では「emergence」。「emergence」は「出現」などの意味。
- 110 顔相(がんそう)
- 111 心身一如(しんしんいちにょ、しんじんいちにょ)
- 仏教語。参考:正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)。
- 112 往還(おうかん)
- 113 ドグマ(dogma)
- 独断。他に「教義」の意味があり。
- 114 体化
- 「たいか」と読むのでしょうか。この言葉だけでは、調べきれませんでした。
- 経済分野で、「体化した技術進歩」(embodied technical progress)というのがありました。
- 115 エコシステム(ecosystem)
- 116 共観
- 155ページでは「相互主観性」。
- 持っている辞書には載っていませんでした。インターネットで調べました。
- 構成員の独自性を保ったまま、組織のあり方が1つであること、の意味のようです。
- 参考:共感(きょうかん)。「119共感(きょうかん)」を参照。
- 117 PDCAサイクル
- plan(計画)→do(実行)→check(評価)→act(改善)の順で行動すること。
- 118 直観(ちょっかん)
- 119 共感(きょうかん)
- 本書では「empathy」。心理学用語。
- 参考:「sympathy」。同じページに「共観」があり「sympathy」としていました。
- 120 異質(いしつ)
- 121 直感(ちょっかん)
- 122 把持(はじ)
- 心理学用語。
- 123 質感覚(しつかんかく)
- クオリア(qualia)。感覚質。
- 124 分身(ぶんしん)
- 125 アナロジー(analogy)
- 類推。
- 126 跳ぶ(とぶ)
- 127 瞠目(どうもく)
- 128 イニシアティブ(initiative)
- イニシアチブ。率先、主導権、進取的精神。本書では「自発性」。
- 129 自発性(じはつせい)
- 130 マイル(mile)
- 陸の哩(まいる)は「1609.344メートル」。海の浬(まいる)は「1852メートル=1海里(かいり)」。本書はどちらのマイルなのでしょうか。
- 131 ブレークダウン(breakdown)
- ブレイクダウン。
- 132 スパイラル・アップ(spiral-up)
- 好循環。
- 133 イシュー(issue)
- イッシュー。本書では「論点」。
- 134 論点(ろんてん)
- 135 コンバット(combat)
- 戦闘。
- 136 インテリジェンス(intelligence)
- 知能、情報。本書では「諜報」。
- 137 電磁スペクトラム・シグナル
- 信号情報収集の関することでしょうか。インターネットで調べました。
- 138 オープンエンド(open-end)
- 本書では「終わりなき」。インターネットで調べました。
- 139 複雑系(ふくざつけい)
- complex systems。
- 140 筋立て(すじだて)
- 141 賢慮(けんりょ)
- 142 フロネシス(phronesis:ギリシア語)
- フロネーシス。
- 143 フロネティック
- 「フロネティック・リーダーシップ」は著者が提唱したもののようです。インターネットで調べました。
- 144 性向(せいこう)
- 145 エクセレンス(excellence)
- 卓越。本書154ページでは「卓越性」。
- 146 自律分散組織(じりつぶんさんそしき)
- 「自律分散システム」で調べました。部や課などの下部組織がそれぞれに活動しても、会社など全体として機能する組織のようです。インターネットで調べました。
- 147 躾(しつけ)
- 148 守・破・離(しゅ・は・り)
- インターネットで調べました。
- 149 相互主観性(そうごしゅかんせい)
- 間主観性(かんしゅかんせい)。共同主観性(きょうどうしゅかんせい)。
- 150 メソ・レベル(mesolevel)
- メゾレベル。ミクロとマクロでは表せない状態や状況を言うようです。「meso-(「メソ」または「メゾ」)」は「中間、中央」という意味。
- 151 動感(どうかん)
- 152 極致(きょくち)
- 153 橋頭堡(きょうとうほ)
- 154 タフ(tough)
- 155 揶揄(やゆ)
- 156 スクロール(scroll)
- 巻物。
- 157 邁進(まいしん)
- 158 アマルガム(amalgam)
- 融合。本書では「混ぜ合わせ」。
- 159 プラグマティズム(pragmatism)
- 実用主義。
- 160 三位一体(さんみいったい)
- 161 門戸開放(もんこかいほう)
- 162 ポピュリスト(populist)
- 163 高邁(こうまい)
- 164 パラノイア(paranoia)
- 妄想症。本書では「妄想癖」。
- 165 鑑みる(かんがみる)
- 166 AI(artificial intelligence)
- 人工知能。
- 167 IoT(Internet of Things)
- モノのインターネット。
- 168 種(しゅ)
- 本書では「軍種」。
- 169 相貌(そうぼう)
- 170 導出(どうしゅつ)
- 171 一兵卒(いっぺいそつ)
- 172 則る(のっとる)
- 173 帰趨(きすう)
- 174 まさか
- 175 制禦(せいぎょ)
- 制御(せいぎょ)。
- 176 転変(てんぺん)
- 177 銘記(めいき)
- 178 ソリューション(solution)
- 本書では「解決策」。
- 179 スペクトラム(spectrum)
- 本書では「連続相」。
- 180 相(そう)
- 181 応酬(おうしゅう)
- 182 会敵(かいてき)
- インターネットで調べました。
- 183 上手(うわて)
- 184 システマティック(systematic)
- システマチック。組織的。
- 185 狡猾(こうかつ)
- 186 激破
- 調べましたが、わかりませんでした。
- 187 平定(へいてい)
- 188 彼我(ひが)
- 189 勝る(まさる)
- 本書では「勝っている・・・」。
- 190 大方(おおかた)
- 参考:大方(たいほう)。
- 191 不撓不屈(ふとうふくつ)
- 192 一網打尽(いちもうだじん)
- 193 大胆不敵(だいたんふてき)
- 194 唯一無二(ゆいいつむに)
- 195 et al.(エトアル)
- その他の者。
- 196 martial arts(マーシャルアーツ)
- 武道、武術。
- 197 殺ぐ(そぐ)
- 削ぐ(そぐ)。
- 198 PP.
- ページの表記。「p.」は1ページ。「pp.」は複数ページ。
- 199 晦渋(かいじゅう)
- 200 カラー(collar)
- 襟(えり)。
- 201 通す(とおす)
- 202 強か(したたか)
- 203 コミット(commit)
- 関わりを持つ。
- 204 幸甚(こうじん)
以下余白