『考え方』
- 副題など
- 「人生・仕事の結果が変わる」
- カバーには「どんな境遇にあっても、ひたむきに人間を磨く。」とありました。
- 著者など
- 著者 : 稲盛 和夫(いなもり かずお)氏著
- 出版社など
- 株式会社 大和書房 さん
- 版刷など
- 2017年4月第1刷。読んだものは、2017年8月第8刷。
- ボリューム
- 255ページ
感じたこと
仕事は同じことの繰り返しではないようです。
炊事、洗濯、掃除と専業主婦(夫)は、毎日、同じことをしています。同じことを繰り返していると思うと、やり切れない気持ちになります。何の役に立っているんだろうかとか、これをして何の意味があるのかとも、思うかもしれません。
専業主婦(夫)業の特徴は、売上につながる生産が少ないことです。食器を洗っても、衣類を畳んでも、対価はもらえません。家族は限られており、仕事の量は、だいたい一定です。
やる気を出すために、いろんなことを試すかもしれません。
電気、水道、買い物などの節約です。どれだけ頑張ったのか、数値で評価できます。前の月や、前年の同じ月の使用量や支払金額などです。
また、汚れた食器や衣類などの片付け方を工夫します。種類ごとに同じ食器を重ねて洗い場においたり、乾きやすいように衣類を物干し竿に掛けたりします。キレイに早くできるように考えます。うまくいくと、技術の向上と、時間の節約を実感できます。
家事の実質的なことは生活に欠かせませんが、必ずしも自分でする必要はありません。お手伝いさんや掃除代行業者にお願いしたり、クリーニング、お総菜など、お金でサービスを買うこともできます。
ところで、主婦(夫)業の本質とは何なのでしょうか。
ひと言で言うと、縁の下の力持ちです。外で活躍する家族を支えるわけですから。しかし、これは仕事の役割を言っている感じがします。
縁あって家族になったわけですから、人にとって根本(こんぽん)のはずです。気兼ねも少ない代わりに、気遣いもあります。そして、その根本とは、強い信頼や協調関係のように感じます。
毎日毎日、長きにわたって快適生活を支え続けること。工夫した質や量の向上に努めること。家族の円滑な活躍ができるように考えること、等々。この底流には、家族のためにとの、思いや意志があるはずです。
この思いや意志を持って、主婦(夫)業を続けることで、家族の信頼や協調が強くなっていく気がします。
たいていの組織は他人の集まりです。派手なセクションもあれば、地味なところもあります。目立たないけれども、同じことを繰り返すことで、役立っていることもあります。
組織は家族のように、血ではつながっていません。しかしながら、組織が有機的に動くためには、構成員がお互いの信頼や協調を強くしようとする心がけがいると思います。
人は目に見えるものに心を奪われがちです。それは売上高や生産量、ヒット商品開発であったりします。数値や受賞などです。そして、担当したセクションや担当者が主に脚光を浴びます。達成の裏には、関係するセクションの協力があります。
組織がどのような状況にあろうとも、強い信頼や協調があれば、安定するはずです。目に見えない働きにも、光を当てるべきだと思います。それは、人間性や、関係する人の立場を理解し協力することかもしれません。
このように考えてくると、同じことの繰り返しの仕事が、どんなに貢献していることでしょうか。これに思いや志が加われば、更なる飛躍が期待できます。それは、個人だけでなく、全体においてもです。
この書物を選んだ理由
外国の著作者の書籍に、たびたび、稲盛和夫氏著のものが紹介されていました。世界中で読まれている内容とは何か、が気になりました。本書を読むことにしました。
このたびは、2冊目です。
私の読み方
内容は、同著者の『生き方』とほぼ同じでした。
関連する本として、『ビジョナリー カンパニー』ジム・コリンズ氏&ジェリー・ポラス氏共著を思い出しました。
形式です。文字の大きさ、行間、行の長さ、余白は適当で、読みやすかったです。
著者の写真の掲載が多くありました。私は著者のファンではありませんので、1枚で十分だと思いました。
読書所要時間など
- 総所要時間(読み始めから編集終了まで)
- 20日11時間34分
- 読み始め
- 2017(平成29)年11月2日(木)午前10時01分~
- 読み終わり
- 2017(平成29)年11月11日(土)~16時09分
- 一通り読んだ時間
- 9日6時間8分
- 編集終了
- 2017(平成29)年11月22日(水)21時35分~
- 読んだ範囲
- カバー、帯、本書。ただし、奥付は軽く眼を通しました。
取り上げられた書物など
- 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン氏著
- 『代表的日本人』 内村鑑三氏著
ひととき
雨上がりに散歩に行きました。
種類はわかりませんでしたが、鳥が編隊で飛んでいました。
山の中腹から空まで、雲がつながっていました。
キラキラした夕暮れでした。
平成29年11月18日(土)に撮影しました。
調べたこと
- 1 晩節(ばんせつ)
- 2 慇懃無礼(いんぎんぶれい)
- 3 傲岸不遜(ごうがんふそん)
- 4 高邁(こうまい)
- 5 コンソーシアム(consortium)
- 本書では「連合体」。
- 6 二の足を踏む(にのあしをふむ)
- 7 矢(や)も楯(たて)もたまらない
- 8 悲壮(ひそう)
- 参考:悲愴(ひそう)。
- 9 朝は朝星、夕は夕星
- インターネットで調べました。
- 10 倦む(うむ)
- 11 弛む(たゆむ)
- 12 早生(わせ、そうせい)
- 本書では「わせ」。
- 13 晩生(おくて、ばんせい)
- 本書では「おくて」。
- 14 臍を嚙む(ほぞをかむ)
- 15 地下足袋(じかたび)
- 16 股引(ももひき)
- 17 夜を日に継ぐ(よをひにつぐ)
- 18 嘯く(うそぶく)
- 19 迎合(げいごう)
- 20 人民裁判(じんみんさいばん)
- 21 吊し上げ(つるしあげ)
- 22 糾弾(きゅうだん)
- 糺弾(きゅうだん)。
- 23 差し金(さしがね)
- 24 登攀(とうはん)
- 25 千尋(せんじん)
- 千仞(せんじん)。
- 26 要諦(ようてい)
- 27 ポットミル(pot mill)
- インターネットで画像を確認しました。
- 28 虚ろ(うつろ)
- 空ろ(うつろ)、洞(うつろ)。
- 29 けんもほろろ
- 30 血路(けつろ)
- 31 不即不離(ふそくふり)
- 32 涵養(かんよう)
- 33 兼行(けんこう)
- 34 統べる(すべる)
- 総べる(すべる)。
- 35 贖罪(しょくざい)
- 36 謙(けん)のみ福を受く
- インターネットで調べました。
- 37 才覚(さいかく)
- 38 才気煥発(さいきかんぱつ)
- 39 新進気鋭(しんしんきえい)
- 40 元の木阿弥(もとのもくあみ)
- 41 忸怩(じくじ)
- 42 阿鼻叫喚(あびきょうかん)
- 43 開闢(かいびゃく)
- 44 天佑(てんゆう)
- 天祐(てんゆう)。
以下余白