Webサイト

読んでやる! 読んだもの
№83 『癒す心、治る力』

 治癒は時として想像以上の力を発揮します。しかし、それを入れる確実なスイッチが見つかっていません。自身の特性に合った、食べ物、運動、心の持ち方に気を配り、日頃から健康の維持向上に努めるのが最善のようです。

『癒す心、治る力』

 原題は『SPONTANEOUS HEALING』

副題など
 「自発的治癒とはなにか」
 帯には「心と身体、食物と環境に関心がある人すべてに贈る」「現代医学からシャーマニズムまで人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの体験をもとに奇跡的治癒例と実際の処方を、具体的にわかりやすく記した画期的著作。」とありました。
著者など
 アンドルー・ワイル(Andrew Weil)氏著
 上野 圭一(うえの けいいち)氏訳
出版社など
株式会社角川書店 さん
版刷など
 1995年9月初版。読んだものは1996年1月5版。
 株式会社徳間書店さんの中国古典シリーズ。『中国の思想』全13巻の5巻目。
ボリューム
 412ページ(本文は389ページまで。これ以降は、「付録」「訳者あとがき」でした。)

感じたこと

 「神を畏(おそ)れるものは強くなり、人を畏(おそ)れるものは弱くなる」でしょうか。

 この言葉は、かなり前の深夜番組で知った言葉です。
 ある冤罪(えんざい)事件で、容疑者は、取り調べて自白を迫られていました。番組で取り上げられるほどの事件ですから、決して小さい事件ではありません。(残念ながら、私の管理の不備により、データが迷子になってしまい、わからないことがたくさんあります)。容疑者は、警察の連日連夜に及ぶ厳しい取り調べで、心身ともに疲弊していました。厳しい取り調べから逃れるために、自白に傾きました。しかし、心の中は釈然としないものがありました。してもいない罪を認めることは、おかしいのではないかと感じていたからです。
 あるとき収容所に宗教関係者がやってきました。宗教関係者は他の収容者に話をしに来ていました。容疑者は、苦しい胸の内を話したくて、宗教関係者に声をかけたのです。拒まれることなく、容疑者は、宗教関係者と話をしました。話の中で聞いたのが、「神を畏(おそ)れるものは強くなり、人を畏(おそ)れるものは弱くなる」でした。
 容疑者はその言葉を何度も心の中で考えました。やってもいない罪を認めることはどういうことなのか、と。いろんな考えが心中を駆け巡りました。自分は、人である警察を恐れているのではないか、真実に照らして行動すべきではないか、と。そして、認めかけた一部の自白を覆(くつがえ)し、一転して無実を訴え続けました。そして、裁判で無実となったのです。
 プロ野球では3割打てば一流の打者です。しかし、ほとんどの打者はその打率に至りません。守備の9人に対して、1人のバッター。多勢に無勢、これでは負ける、というジョークもわかる気がします。容疑者は、一人で多数と対決しなければなりません。しかも、恐ろしく厳しいえげつない取り調べがあるのですから、そこから逃れたいと思うのは、自然な感情です。この状況に耐えることができたのが、この言葉だそうです。

 著者が外国人であることから、宗教的治癒について、もっと詳しく効果的な方法を教えてくれるものと私は思っていました。しかしながら、宗教的なものについては、わずかしかありませんでした。
 私たちには、様々な心の動きがあります。過去に起こった忌まわしい出来事、腹立たしい人々、現在の自らの無力感、将来に対する不安などです。これらを「心の悩み」とします。
 これらのことは、心理的な攻撃を私たちに仕掛けてきます。何かをしていても、心の悩みは同時並行的に、私たちを攻撃してきます。集中したいのに、絶えず心の悩みが、私たちの傍(そば)で語りかけてくるのです。仕事に満足感はなく、娯楽を楽しめず、ひとときも休息できません。心の悩みにいかに立ち向かうべきか、非常に重大な課題なのです。
 そして、この問題の最大の難点は、いかに思考しようとも解決せず、答えが出たとしても処理できないことにあります。堂々巡りの考えをずっと引きずるか、あきらめて心の悩みとずっと付き合うことになるのです。もちろん、経験の積み重ねや、時間の経過により、答えが出たり忘れたりして、軽減することはあります。しかし、印象深い出来事は、一度解決できたと感じても、再び、思い出すことがあります。

 突然ですが。神様が存在するかどうか、人々の間で長年議論されてきた話題についてです。人により結論は違い、内容も様々です。答えがあるのかどうかも疑問です。
 私の現在の考えは「神仏は存在する」です。しかし、世界中、宇宙のどこを探しても、神仏に出会うことはありません。なぜでしょうか。それは、私たちに神仏が宿るからです。神秘的な、奇跡的な出来事に出会うと、私たちは科学の理論を超えたものを感じます。敬虔(けいけん)な宗教の信奉者で無くても、これを感じることがあります。それは、私たちの遺伝子、本能に刻み込まれたものだと私は考えています。人は生まれつき、神仏を感じるようにできているのです。(私はこれを霊性の1つと思っています)。
 しかし、全ての人が違うように、生まれつき、この刻み込みのない人がいるのも事実です。これは、生涯、神仏の存在をまったく感じない人がいることを意味します。神仏の存在を感じられるが、それを信じない人は、数多くいます。人は目に見えるものしか信じない傾向にあるからです。
 また、経験が少なかったり、合理主義に傾倒する人たちは、目に見える確実なもの、科学で証明できるものしか信じない傾向にあります。自分の中にあるものは、見えないので、感じることを素直に認めるしかありません。事実、私も最近まで、神仏の存在を疑っていました。

 話を元に戻します。人は心の悩みを聞いてもらうと気持ちが楽になります。しかし、話を聞いてもらった人の言葉に、心がさらに傷つくこともあります。話をただ聞いて欲しいだけなのに。
 また、理不尽な出来事が多々起こります。この時、自分には何もできないという無力感に苛(さいな)まれることがあります。真実をわかってくれる人はいないのか、と。 そんなとき、神も仏もいないのか、と叫びたくなります。

 本書の中で、自己受容という言葉ありました。自らの、持って生まれたもの、責任になるものは受容できます。しかし、あきらかに自分の責任でない理不尽な出来事を自己受容するのは、感情が許しません。この場合、真実と現実の狭間で、魂を削るような葛藤に苦しむことになります。そして、誰にも理解してもらえないという孤独感にあえぐのです。

 何をしていても、心の悩みが自身に付き添う状態とは、関係のない重たい荷物を担いで、生きているようなものです。心に、恐ろしく過重な負担を強いています。この荷物を一瞬でも取り除くことができれば、少しは楽になるはずです。しかし、自己受容では、いかなる出来事も自らが担ぎ続けることになります。一時的にせよ、関係のない荷物を置いて、動ければどんなに楽なことでしょうか。また、その荷物を一時的にせよ、文句1つ言わずに背負ってくれるものがいたら、どんなに救われることでしょうか。

 私は、敬虔なキリスト教徒でも仏教徒でもその他の宗教徒でも信奉者でもありません。それでも、神仏は存在すると感じています。また、神仏が、どのような感覚で物事を判断しているのか、真実を知り、真理を実行するのかどうか、私にはわかりません。しかし、たいていの人間に神仏が宿るなら、答えが出るかどうかは別にして、神仏は何らかの形で物事を解決へと導いてくれるはずです。

 過去に起こったことで変更しようのないこと、自分では変えられない持って生まれたもの、何が起こるかわからない不安、これらの心の悩みは、私たちが解決し処理することはできません。そうであるなら、何らかの形で解決してくれる神仏に、心の悩みを話し、その解決を任せるのがいいとの考えになりました。自分の解決できないことは、神仏にアウトソーシング(外部委託)するということです。
 神仏に外部委託する最大のメリットは、秘密が漏れないことです。完璧なセキュリティが保障されます。また、お上手、取り繕い、ウソをついても仕方が無く、真実を相手にできます。さらに、心の悩みを思い出すことがありますが、それは、私たちが解決するチャンスを与えてくれている、ともいえます。これらも、心の悩みについて、神仏に下駄(げた)を預けるメリットです。
 世の中に腹立たしいこと(または、人たちなど)の存在しない場所も時もありません。お互いが気をつけていても忌まわしい事故は起こります。こんな出来事が仕事中や娯楽中に思い浮かんだら、これらの出来事の解決を迷わず神仏にアウトソーシング(外部委託)すればいいのです。「自分では解決できません。この腹立たしいことをお願いします」「この忌まわしい出来事の処理をお願いします」というように。そして、これらの心の悩みを神仏に預け、今、直面している活動に専念すればよいのです。
 心の悩みを神仏へ移動させ、心の中からそれを無くすというイメージです。少なくとも、預けている間は、心が楽になるはずです。そして、時間、場所を問わず、神仏は、何度でも私たちの注文を受けてくれます。しかも、無料です。何をするにもお金がいる世の中にあって、ありがたいことです。

 さて、私たちは、神と人のどちらを畏れるべきでしょうか。それとも、何も畏れませんか。あなたはどう考えますか。

この書物を選んだ理由

 読めるようになったときのために買っておいた積ん読(つんどく)の本です。
 自身の能力で病気を治すとはどういうことか、癒すことと治すこととはどう関連しているのか、そんなことを知りたくて読みました。

私の読み方

 本書で治癒を働かせるために、心の問題を多く扱っていました。代替療法のなかに「ヒプノ(催眠)療法を患者に紹介したケースが多くありました。それほど、病気に心の問題は深く関わっている、ということなのでしょう。
 本書に、医療関係者の中に赤ちゃんのようにハイハイをする人の話がありました。このハイハイは人間の心の成育過程で重要な役割を果たしているようです。ハイハイをあまりすること無く、つかまり立ち、伝い歩きへと進む子どもがいるそうです。大人になって、このハイハイを経験していないことが、脳の発達に影響しているらしいのです。この話は、2012(平成24)年に、大学の一般公開講座で聴きました。このように考えると、標準的な過程を踏んで成長することが、治癒にも影響を与えることになります。しかし、この当時、具体的な影響まではわからないようでした。あくまでも推察です。
 本書にリラクセーションの言葉はありましたが、自律訓練法の紹介がないのが意外でした。アメリカでの自律訓練法の取扱はわかりません。すでに医療現場で使われているのでしょうか。ドイツで考え出されたホメオパシーのことを考えると、同じ国で生まれた自律訓練法を著者は知っていたはずです。なぜ、取り上げなかったのでしょうか。
 私の思う自律訓練法の優れた点は、人を生まれた自然の最初の状態にする、ことです。お母さんの胎内にいるか、赤ちゃんの状態になることです。何も考えず、余分な力が無く、安心感や暖かさに包まれた状態になることです。それにより、心身の状態を安定させることができます。

 最も、難しいのは、感情、の問題です。何らかのカタルシスがないと、心の悩みは尾を引き、悪さをします。しかし、たとえカタルシスを経験したとしても、心から悩みを完全に無くすことはできません。人間の記憶力は優れています。これは、人間の本能による防御反応の1つだ私は思っています。
 しかし、誰かに心の悩みや不安を聞いてもらうだけで、一瞬にせよ気持ちは楽になります。自分に解決できない問題は、おそらく他人に聞いてもらっても納得できないでしょう。そこで登場するのが神仏です。神仏がどのように振る舞うのかはわかりません。しかし、他人よりは神仏の方が受け入れやすいのです。処理できない不安、哀しみ、憎しみ、怒りなどは、神仏の得意分野なのです。専門家に任せて、自分は、直面することに、自身のできることをしてゆけばいいのです。
 語る際、神仏は自らに宿っているため、ウソをついてもしようがありません。事実に否応なく向き合うことになります。ごまかしは通用しません。そして、現実、過去・現在・未来に気づかせてくれます。自分で解決できる問題とそうでない問題をわかりやすくしてくれます。ちょうど、誠実な相棒が背負いすぎた荷物を持ってくれ、楽にしてくれる感覚です。専門家に依頼するのに、得度、洗礼、お布施の必要もありません。しかも、無制限、24時間、一生涯、もしかすると、死んでからも、依頼が可能です。(「感じたこと」と同じになってしまいました)。
 本書で紹介のあった座禅は、呼吸法と公案(禅問答)により心身の安定があるようです。

 弊サイトの最も気がかりなことは、私の読み方が一般的に使えるかどうかにあります。しかし、本書72~73ページに、体験談が本質を理解するヒントや研究実験の方向性を示し、経験から研究や実験のアイデアが得られる(要約)、がありました。また、メカニズムの解明にかかわらず、その方法が存在している(122ページの一部を要約)。これらの言葉に、私は、今のやり方を続けて大丈夫との確信を得ました。そして、本書38ページ最終行のように、本を読めない人が読めるようになる道は必ずあり、私はそれを探し続けようと思いました。

 形式です。1ページ20行、1行43文字程度。文字の大きさは10ポイント程度。余白、上下は広め、左右と見開きページの中央は普通です。
 本書は3部構成で、扱う内容が多岐にわたるため、かなりのボリュームになったようです。そのため、文字が、やや小さめになったのでしょうか。少し読みづらいように感じました。
 2部以降は、実践的な現実を想定した内容になっていました。使うために何回も見るので、索引は欲しいと思いました。
 読んだ順番は、カバー、帯、「目次」「はじめに」「おわりに」「付録」「訳者あとがき」「本文」「原注・出典」です。はじめから順番に読んでも、「あとがき」で、しまったと思うことはありません。

 この本をじっくりと読みました。気になるところは何回も読み、戻っては読みの繰り返しでした。それだけ、インパクトが強く、味わい深い内容でした。
 本書は約20年前に出版されましたが、古さを感じさせません。その理由は大きく2つあります。1つは、治療や医療に対する普遍的な考え方を示したこと。もう一つは、時代を生き抜いたデータを取り上げていることです。長い年月を経て得られたものは、今後も役立つのです。
 本書で治癒について見ていると、人生を考えさせられているようでした。それほど、興味深く、人それぞれであることがわかりました。自分の歩んでいる人生を確認したいとき、本書164ページの、ある宗教家の物語を私は読むと思います。
 弊サイトをご覧の皆様にも、蔵書として本書をおすすめします。単行本の発行はないようですが、文庫本は手に入りそうです。

【関連する書籍】
 ・『患者必携 がんになったら手にとるガイド 普及新版』 国立がん研究センターがん対策情報センターさん編著

読書所要時間など

所要時間
15日23時間23分
読み始め
2016(平成28)年4月22日(金)午前11時51分~
読み終わり
2016(平成28)年5月8日(日)~午前11時14分
読んだ範囲
 カバー、帯。本書のすべて。巻末の書籍広告は見ていません。「付録」「原注・出典」は、わかる所だけ読みました。奥付は軽く目を通しました。

取り上げられた書物など

  • 『健康という幻想』 ルネ・デュポス氏著
  • 『人はなぜ治るのか』 アンドリュー・ワイル氏著
  • 『ワイル博士のナチュラル・メディスン』 アンドリュー・ワイル氏著
  • 『ナチュラル・マインド』 アンドリュー・ワイル氏著
  • 『太陽と月の結婚』 アンドリュー・ワイル氏著

ひととき

 鳥取県立・鳥取砂丘こどもの国に行ってきました。
 この日は晴天に恵まれました。海から丘を駆け上がってくる風が、心地よかったです。
 お弁当を食べていると、鳶(トビ)が上空を舞い始めました。人のいないレジャーシートに舞い降りたかと思うと、食べ物をつかんで、トビながら食べていました。後で知ったのですが、看板にトンビとカラスの注意書きがありました。
トビ
 平成28年5月5日(木)撮影。

調べたこと

1 癒す(いやす)
2 治る(なおる)
3 spontaneous
 自発的な。自然な。無意識的な。
4 healing
 治療。
5 シャーマニズム(shamanism)
 シャマニズム。
6 治療(ちりょう)
7 治癒(ちゆ)
8 捻出(ねんしゅつ)
 拈出(ねんしゅつ)。
9 信奉(しんぽう)
10 累(るい)
11 生薬(しょうやく)
12 全き(まったき)
 インターネットで調べました。
13 退縮(たいしゅく)
14 結語(けつご)
15 償還(しょうかん)
16 オルタナティブ(alternative)
 代わりになるもの。本書では「現状に替わるべき」とありました。
17 ラジカル(radical)
 根本的な。「急進的」という意味もあります。
18 懐柔(かいじゅう)
19 微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)
20 霊性(れいせい)
21 強皮症(きょうひしょう)
 参考:全身性硬化症(ぜんしんせいこうかしょう)。
22 深謀(しんぼう)
23 深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
24 シャーマン(shaman)
 シャマン。
25 時空(じくう)
 時間と空間。
26 二進も三進も(にっちもさっちも)
27 踏み分け道
 「ふみわけみち」と読むのでしょうか。人が歩くことでできた道のことでしょうか。インターネットなどで調べましたがよくわかりませんでした。
28 チュニック(tunic)
 婦人服のある種類。インターネットで画像を確認しました。
29 天蓋(てんがい)
30 チョウバエ
 インターネットで調べました。
31 野営(やえい)
32 奇警(きけい)
33 疎漏(そろう)
34 次善(じぜん)
35 傑物(けつぶつ)
36 著効(ちょこう)
 インターネットで調べました。
37 レイノー病(れいのーびょう)
 本書27ページ「レイノー現象」の箇所に詳しい説明があります。
38 邂逅(かいこう)
39 砂州(さす)
 砂洲(さす)。
40 渡渉(としょう)
 徒渉(としょう)。
41 所望(しょもう)
42 設える(しつらえる)
43 蛮勇(ばんゆう)
44 咬創(こうそう)
45 厳めしい(いかめしい)
46 彷徨(ほうこう)
47 生検(せいけん)
48 無際限(むさいげん)
 インターネットで調べました。
49 UCLA
 「university of California,Los Angeles」の略。ホームページを確認しました。
50 抗原(こうげん)
 抗元(こうげん)。
51 ドナー(donor)
52 ヒーラー(healer)
 治療する人。
53 サイキック(psychic)
 霊魂や心霊、精神についての。
54 直観(ちょっかん)
 参考:直感(ちょっかん)。
55 プレドニゾン(Prednisone)
 インターネットで調べました。参考:プレドニゾロン(prednisolone)と区別する。
56 食指(しょくし)
 人差し指。
57 食指が動く(しょくしがうごく)
58 グル(guru)
 ヒンズー教の導師(どうし)。心の指導者。
59 風情(ふぜい)
60 練達(れんたつ)
61 インパルス(impulse)
62 譚(たん)
 話。談。
63 愁訴(しゅうそ)
64 アロパシー医学(allopathic medicine)
 インターネットで調べました。
65 十全(じゅうぜん)
66 英気(えいき)
67 本態(ほんたい)
68 変節(へんせつ)
69 追い立てる(おいたてる)
70 瀬戸際(せとぎわ)
71 強か(したたか)
 健か(したたか)。
72 苛立つ(いらだつ)
73 最早(もはや)
74 中枢神経(ちゅうすうしんけい)
 中枢神経は、脳と脊髄(せきずい)。脳は、大脳、間脳、小脳など。
 参考:神経には「中枢神経」と「末梢神経(まっしょうしんけい)」があります。「末梢神経」は、「脳脊髄神経系(脳神経と脊髄神経)で、知覚神経と運動神経」と「自律神経系(交感神経と副交感神経)で、内臓にある独立した神経系」があります。
75 如く(しく)
 若く(しく)。及く(しく)。
76 神経膠腫(しんけいこうしゅ)
 グリオーマ(glioma)。インターネットで調べました。
77 クラニオファリンジオーマ(craniopharyngioma)
 頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)。インターネットで調べました。
78 雌株(めかぶ)
 インターネットで調べました。参考:雄株(おかぶ)。
79 夜盲症(やもうしょう)
 鳥目(とりめ)。
80 間抜け(まぬけ)
81 美点(びてん)
82 所説(しょせつ)
 参考:諸説(しょせつ)。
83 ダウンヒルスキー(downhill ski)
 滑降(かっこう)。インターネットで調べました。
84 快諾(かいだく)
85 夾雑物(きょうざつぶつ)
86 賦活(ふかつ)
87 大時代(おおじだい)
88 花卉(かき)
89 機序(きじょ)
90 ドロップアウト(dropout)
91 強迫(きょうはく)
 参考:「脅迫(きょうはく)」は刑法、「強迫(きょうはく)」は民法。
92 鼠蹊(そけい)
 鼠径(そけい)。
93 罨法(あんぽう)
 インターネットでも調べました。
94 頸部(けいぶ)
95 理(り)
96 疑似(ぎじ)
 擬似(ぎじ)。
97 寛解(かんかい)
98 発疹(はっしん、ほっしん)
99 浸出(しんしゅつ)
 滲出(しんしゅつ)。
100 膿疱(のうほう)
101 ペシミズム(pessimism)
102 元凶(げんきょう)
 元兇(げんきょう)。
103 御定まり(おさだまり)
104 重火器(じゅうかき)
105 不穏当(ふおんとう)
106 たって
 無理を承知での意味。
107 不随意神経系(ふずいいしんけいけい)
 インターネットで調べました。
108 細君(さいくん)
109 予後(よご)
110 詰問(きつもん)
111 狼狽(ろうばい)
112 非道(ひどう)
113 セラピスト(therapist)
114 朗らか(ほがらか)
115 習練(しゅうれん)
 参考:修練(しゅうれん)、修錬(しゅうれん)。
116 アデノイド(Adenoid)
 ドイツ語。
117 始末(しまつ)
118 成り行き(なりゆき)
119 転帰(てんき)
120 慰安(いあん)
121 校訂(こうてい)
122 外界(がいかい)
123 分枝(ぶんし)
124 陥入(かんにゅう)
125 担体(たんたい)
126 リスクファクター(risk factor)
 危険因子。病気を悪化させる要素のこと。
127 被覆小窩(ひふくしょうか)
 インターネットで調べました。
128 血餅(けっぺい)
129 発赤(ほっせき、はっせき)
130 好中球(こうちゅうきゅう)
131 肉芽組織(にくがそしき、本書は「にくげ」)
 インターネットで画像を確認しました。
132 繊維芽細胞(せんいがさいぼう)
 インターネットで調べました。
133 軟性(なんせい)
134 仮骨(かこつ)
135 幼若細胞(ようじゃくさいぼう)
 インターネットで調べました。
136 先祖返り(せんぞがえり)
137 壊死(えし)
138 冗漫(じょうまん)
139 アテローム(Atherom)
 粉瘤(ふんりゅう)。ドイツ語。
140 臨界(りんかい)
141 灌流(かんりゅう)
142 諸相(しょそう)
143 相(そう)
144 悲嘆(ひたん)
 悲歎(ひたん)。
145 岩屋(いわや)
 窟(いわや)、石屋(いわや)。
146 脚(あし)
 足(あし)。
147 口癖(くちぐせ)
148 ミトン(mitten)
149 裾(すそ)
150 ダイナミクス(dynamics)
 力学。原動力。
151 薬局方(やっきょくほう)
152 フロンティア(frontier)
153 余念(よねん)
154 余念が無い(よねんがない)
155 青天の霹靂(せいてんのへきれき)
156 健気(けなげ)
157 座(ざ)
158 ワークショップ(workshop)
159 トランス(trance)
160 毛包(もうほう)
 毛嚢(もうのう)。
161 消退(しょうたい)
 消褪(しょうたい)。インターネットで調べました。
162 白昼夢(はくちゅうむ)
 白日夢(はくじつむ)。
163 レジデント(resident)
164 投げ荷(なげに)
 打荷(うちに)。
165 増悪(ぞうあく)
 参考:憎悪(ぞうお)。
166 狼瘡(ろうそう)
167 アレンジ(arrange)
 段取りをすること。
168 ニューエイジ(New Age)
 アメリカの霊の進化論の思想のこと。
169 全き(まったき)
 インターネットで調べました。
170 望診(ぼうしん)
171 経絡(けいらく)
172 触診(しょくしん)
173 撓む(たわむ)
174 道
 中国では「道」を「タオ」と読むようです。日本語では「どう」のようです。
175 マスターキー(master key)
176 一撃(いちげき)
177 めげる
178 項垂れる(うなだれる)
179 大儀(たいぎ)
 参考:大義(たいぎ)。
180 土台(どだい)
181 御前(ごぜん、おんまえ)
182 先決(せんけつ)
183 嗜癖(しへき)
184 御用達(ごようたし、ごようたつ、ごようだち)
185 恰好(かっこう)
 格好(かっこう)。
186 師家(しか、しけ)
 禅での師は「しけ」。
187 玄人(くろうと)
188 ホリスティック(holistic)
189 ホスピス(hospice)
190 コーディネーター(coordinator)
191 取り付く島もない(とりつくしまもない)
192 過淫
 調べましたが、わかりませんでした。
193 カルマ(karma)
 本書192ページに解説があります。
194 罷り通る(まかりとおる)
195 綿実油(めんじつゆ)
196 獣肉(じゅうにく)
197 ローファット(low fat)
 低脂肪。
198 浄化(じょうか)
199 惹句(じゃっく)
 キャッチフレーズ(catch phrase)。
200 阿片(あへん)
 鴉片(あへん)。
201 汎用(はんよう)
202 悪心(おしん)
203 舌圧子(ぜつあつし)
204 扶正(ふせい)
 インターネットで調べました。
205 冷ややか(ひややか)
 冷やか(ひややか)。
206 灌木(かんぼく)
207 エアロビック(aerobic)
 有酸素の。
208 チンキ(丁幾)
 本書337ページに「チンキ剤」の説明があります。
209 図柄(ずがら)
210 アスクレピオス
 ギリシア神話の医術の神。
211 アスクレピオスの杖(つえ)
 インターネットで画像を確認しました。
212 無知(むち)
 無智(むち)。
213 唯物(ゆいぶつ)
 対義語は「唯心(ゆいしん)」。
214 群落(ぐんらく)
215 無粋(ぶすい)
 不粋(ぶすい)。
216 仰臥(ぎょうが)
 仰向け。顔を上に向けて寝ること。
217 立位(りつい)
 インターネットで調べました。
218 波動(はどう)
219 鳩尾(みずおち、みぞおち)
220 横臥(おうが)
221 匙を投げる(さじをなげる)
 匕を投げる(さじをなげる)。
222 自負心(じふしん)
223 対症療法(たいしょうりょうほう)
224 寡婦(かふ)
225 一進一退(いっしんいったい)
226 感作(かんさ)
 生物用語。
227 法外(ほうがい)
228 鍼(はり)
229 鍼灸(しんきゅう)
 針灸(しんきゅう)。鍼(はり)と灸(きゅう)。
230 等閑(なおざり)
 参考:御座なり(おざなり)。
231 がらくた
232 盾突く(たてつく)
 楯突く(たてつく)。
233 捻くれる(ひねくれる)
234 唯唯諾諾(いいだくだく)
235 秘訣(ひけつ)
236 オーダーメイド(order made)
 オーダーメード。和製語。
237 頻回(ひんかい)
 インターネットで調べました。
238 卓効(たっこう)
239 福音(ふくいん)
240 DGL(Deglycyrrhizinated?)
 甘草の英語の略でしょうか。インターネットで調べました。よくわかりませんでした。
241 憩室(けいしつ)
242 娘細胞(じょうさいぼう、むすめさいぼう)
243 診査(しんさ)
 インターネットで調べました。
244 頑強(がんきょう)
245 播種(はしゅ、はんしゅ)
246 ドラスティック(drastic)

以下余白

更新記録など

2016年5月10日(火) : アップロード
2017年8月25日(金) : 「私の読み方」に【関連する書籍】を追記しました。