『「AV女優」の社会学』
- 副題など
- 「なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか」
- 著者など
- 鈴木 涼美(すずき すずみ)氏著
- 出版社など
- 青土社 さん
- 版刷など
- 2013年7月第1刷。読んだものは2013年9月第4刷。
- ボリューム
- 306ページ(「注」「参考文献」「あとがき」を除くと、本文は284ページ)
感じたこと
朱に交われば赤くなる、と言ったところでしょうか。
さて、私が本書で気になったところがあります。河合隼雄(かわい はやお)氏の「売春は魂が傷つく」という考え方です(本書92ページ10行目あたり)。著者はこの言葉に同意しています。この「魂」の正体とは一体何なのでしょうか。また、著者は「中毒」という言葉を使っています。この2つは、本書を読み解くうえでキーワードのように思います。
ここからは私の勝手な考えです。
竹内久美子氏著の『女は男の指を見る』で、生殖の主導権は女性にあるようなことが書かれていました。そして、男女の生殖における違いもありました。人は動物であり、動物である以上、子孫を残すという生殖の本能の縛りから解放されることはないようです。
雄は精子をほぼ無限に生産しています。これは、自らの子孫を残すために、できるだけ多くの回数何時でも雌と生殖行為ができる機能です。ところが、雌は限られた時期に限られた回数だけしか子孫を残す機会がありません。
このことは、生殖可能な雌を見つければ、子孫を残すために雄は必然的に生殖行為を試みることになります。しかし、ここにはいくつかの壁が立ちはだかります。その1つが、他の雄との競争です。他の雄より力のある強い雄が、子孫を残すのに、より適した雌と生殖行為ができるのです。雌も強い雄を生殖行為の相手に選ぶはずです。
動物は群れで生活をします。そこには自ずと序列が発生します。雄の集団では強い雄がボスとなり、雌との生殖行為のチャンスを得ます。しかし、ボスより下位の雄がよりよい条件で生殖行為をするには、群れの中で上位になる必要があります。
そして、雌にも競争があります。より強い雄と生殖行為をするには、多くの雌の中から雄に自分を選んでもらわなくてはなりません。そのためには、どのようにすればよいのでしょうか。他の雄と生殖行為をしないことです。なぜなら、強い雄の子孫を残すには、その方法がいちばん確実だからです。強い雄もそれを望むはずだからです。
群れの中で、雄は力で序列を作ります。では、雌は何で序列ができるのでしょうか。やはり、より確実に自分の子孫を産める条件の雌でしょう。例えば、出産適齢期にあり、体つきがよく、元気な子孫を産める雌です。雄はそれを選択するのです。
魅力ある雌より他の雌が、雄の生殖行為対象リストの上位にランキングされるためには、その雄だけの子孫を残せることを示す必要があります。しかし、そのために身体を改造することは不可能です。そこで取られる方法の1つが、自分より上位の雌の、強い雄の子孫を確実に残せないことを示すことです。それは、魅力ある雌が他の雄と生殖行為をした情報を流すことです。これは、生まれてくる子孫が誰の子かわからないことを意味します。今まで優位だった雌が強い雄と生殖行為をする可能性は少なくなります。なぜなら、強い雄にとって、他の雄の子孫を育てる意味がないからです。また、雌の群れでは、今まで優位だった雌の存在を認めないことが、今まで魅力のなかった雌をより強い雄と生殖行為をすることにつなげられるのです。
生殖の特徴として、雄は力ですが、雌は存在、が鍵のようです。
さて、この雌の示しは、自他共に自覚しています。他の雌のことを語ったことは、言った雌にも当てはまるのです。すなわち、強い雄だけでなく他の雄との生殖行為について、雌の群れから仲間はずれにされ雄から相手にされなくなることを、すべての雌は共通感覚として持っているのです。そして、生物が生殖行為をはじめた頃から、この共通感覚は遺伝子として受け継がれていると考えてもよさそうです。なぜなら、性格ですら遺伝すると言われるのですから、生殖にかかわる根源的な部分はなおさらです。
ですから、多くの雄と生殖行為をする雌は、自他共に存在を消されることがわかっているのです。「魂が傷つく」とは、身体に組み込まれた本能に逆らうことなのです。他が何も言わなくても、自己評価したときに自身を非難せざるを得ないのです。そして、子孫を残すことを目的としない生殖行為であっても、私たちの本能がそれを許さないのです。
避妊、人工授精、遺伝子検査、各人に割り振られたマイナンバー法など科学技術や社会制度の発展は目覚ましいものがあります。冷静に考えるなら、好きなときに好きな誰かと生殖行為をしようが、なんら問題はないはずです。なぜなら、その子どもの親を特定できるからです。むしろ、求め合う雄と雌が子孫を残す方が、人類の発展にはいいかもしれません。そして、それを気に病む必要はないはずです。しかし、現実は違います。おそらく、科学技術などの発達に比べて、私たちの本能がそれに応じて進化できていないとも言えます。
さて、どうしてAV女優は自らを語るのでしょうか。私には、彼女たちが自分の存在を消されないために語っているように感じます。彼女たちは、個人であれその集まりであれ、自分たちのしていることを本能でわかっているのです。だからこそ、自分たちの存在を保持するために、今できることをしているのです。AV女優を引退すれば、自らを語る場がなくなり、自分の存在を他に伝えることができません。存在を保持するために、AV女優を続けているように私には見えます。しかも、AV女優として自らを語り続けることが、魂の傷口を広げているかもしれないにもかかわらず、です。逆に言えば、存在を認められた立場なら、自分を誰かに伝える必要はないのです。
もしかすると、著者は、AV女優が傷口を広げながら自分の存在をアピールする行動を止められないのを「中毒」と表現したのかもしれません。あたかも、麻薬が心身を蝕(むしば)んでゆくことがわかっていながら止められないことに似せて。
余談ですが。雄の力、雌の存在、の考えは人間社会を理解する一助になる気がします。
子どもを幼稚園に送り迎えをしていた時に、気がついたことがありました。卒園生の女の子たちに、「私のこと覚えている?」と聞く子が何人かいるのです。そして、園の男の子は、あれができるか、これができる、などの会話をしているのです。この会話は、男の子は力比べを、女の子は自分の存在を確かめている、と私は感じました。彼らは、わずかな世間しか知らない園児や小学生です。彼らはこれを本能として持っている、としか私には考えられませんでした。
この考え方から、下着の需給を考えてみたいと思います。
まず、そもそもなぜ人は下着を身につけるのでしょうか。その理由を私は、発情期のオンオフを作るためだと思っています。動物は季節により発情期が訪れますが、人間はいつも生殖行為をする生き物です。下着を身につけないと、いつも発情期で生殖にかかわる争いごとでたいへんです。そこで、下着を身につけたのです。下着を脱いだときが、発情期です。
次に、どうして身につけていた下着に需要があるのでしょうか。雄の立場から考えてみます。人間の女性は衣服を着ており、裸(はだか)による生殖可能の時期を判断できません。それを探ろうとしても、露出した手足や顔、腕など、衣服から察する身体の形に限られます。下着は直接身につけているものであり、もっとも生殖の情報として確実なのです。情報とは、生殖可能かどうか、どの程度の生殖能力を持った雌なのかなどであり、雄はそれを吟味しているのです。いくら、雄の精子が無限に生産されるとしても、多くの雌を前にしたとき、一時(いっとき)に生殖可能な雌の数は限られます。雄は、もっとも確実に自分の子孫を残してくれるよりよい条件の雌を探さなければならないのです。さらに、下着を脱ぐことは発情を意味しているので、雄はすみやかに生殖行為をする必要があります。脱いだ下着とは、雄にとって、有効な生殖活動を支える情報であり、生殖行為を知らせる合図なのです。
では、雌の立場からはどうでしょうか。下着をばらまくことで、自分の存在を雄に知らせることができます。多くの雄が自分の前に来たとき、その中から強い雄を選べば、強い子孫を残せるのです。下着をばらまくことは、雌にとっては広報の役割なのです。しかし、この広報は不特定多数の雄と生殖行為をする意思表示とも言えます。他の雌から蹴落とされ、より強い雄との生殖行為の可能性を無くす、相反する行動になります。自分を広めたい、しかし、自他共に批判する行為という、ジレンマが発生します。生殖の本能の自己批判です。
この下着をばらまく者とAV女優は、同じ線上にあります。「不特定多数の雄」がキーです。AV女優は俳優という特定の者と生殖行為をします。不特定多数の者と生殖行為をする売春と、あきらかに違います。また、不特定多数を相手にしないことは、AVが証拠となります。「特定の」はエンターテイメント性を表しているとも言えます。恋愛と失恋を繰り返すのに似ています。単なる売春とは違います。「下着をばらまく」のと「AVで実際に生殖行為をする」のは違いますが、「不特定多数の雄」に自分をアピールしている点で同じなのです。ここには、いずれの場合も生殖の本能が働きます。
よって、雄は雌の下着を求め、雌は自分の下着をばらまく、と言えるのです。下着に関することは、全体の一部の雄雌によるものです。下着以外で、生命力のある子孫を残せる雄雌を判断する手立てが他にあるのです。どのような手段を選択するかは私たちの自由意志によります。例えば、雌が雄の手を見るとかです。しかし、確信を持って選んでも、スカのこともあるのです。
追記のようになりますが。
下着に関して。雌はフェロモンで雄を誘引すると聞いたことがあります。もしこれが事実なら、脱いだ下着は、このことを裏付けることになります。
話は変わりますが。生殖に関する所業は矯正しづらいと言われています。その所業は、生殖の本能にプログラミングされ、または、関連づけられていることでしょう。生殖は生物の根幹をなす本能です。本能の近くにコード化された志向が、矯正やコントロールしづらいことは当然と考えられます。
もし、この雄の力、雌の存在、が本能であることが確かで、これを応用するなら、私たちの社会組織のあり方も変わるかもしれません。結婚、子育て、人材の採用、教育、活用、登用も変わることでしょう。そして、性に関する精神の苦痛についても、効果的な治療法が期待できるかもしれません。
人は、生殖する男と女がいるから人なのです。どちらか一方の存在のみでは、人は成り立たないのです。こんなことを考えていると「人」という字が、生殖行為をしている形に見えてくるから不思議です。人は、生殖の本能に操られています。
この書物を選んだ理由
もう何年も前にテレビの深夜番組で、元AV女優のドキュメンタリーが放映されていました。そこには、幼稚園くらいの子どもと一人のお母さんが映っていました。元AV女優の女性がもっとも恐れるのは、子どもに、AV女優をしていたことと、その仕事の内容がわかることでした。そして、「お母さんはどんな仕事をしていたのか」と子どもに聞かれたときに、どのように答えてよいかわからない、と言うのです。また、気持ちが安定しないため精神科に通院し薬を服用していました。
そこまで人を追い詰めるAV女優の仕事とは何なのでしょうか。そして、仕事の何がAV女優を追い詰めるのでしょうか。現役で仕事をしているときより、引退後にその症状が現れるといいます。
本書の副題「なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか」が目に入ったとき、私の疑問が解けるかもしれないと思いました。
私の読み方
澁谷知美氏著『立身出世と下半身』は管理下に置かれた男子学生を、本書は自由意志によるAV女優を、社会学として分析したものです。「管理下」と「自由意志」は対照的だと私は感じました。そして、いずれの場合も、人が自律の方向にいく様は、印象的でした。
社会学がどのような手法で対象を分析、解釈するのか、門外漢(もんがいかん)の私にはわかりません。しかし、同じ社会学で対照的な本を読んだことは、対象物を理解するのに役立つことがわかりました。
このことは、書籍選びは大切だということです。同じ視点で対照的なテーマ、や、違う視点で同じ対象、のように、違う本を読むことで、わかりやすく奥行きのある理解ができると感じました。前回の『立身出世と下半身』と今回の『「AV女優」の社会学』は、偶然、対照的な本を連続して読むことができました。偶然ではなく、意図的に書籍を選ぶことができれば、質の高い読書になる気がします。
新聞などの書評、店頭での本の吟味には、注意を払う方がよさそうです。
体裁です。文字だけの本です。図や表などはありません。難しい言葉が多く、なかなか読み進められませんでした。
箇条書きがありましたが、文章のように扱われていました。ビジネス文書を作る際に、行頭に箇条をそろえる習慣があるのか、見づらく感じました。これは、文章の形を見て読んでいるからかもしれません。
参考文献、索引があり、実用的な本になっていました。
読んだ順番は、目次、はじめに(第一章1)、あとがき、本文、あとがき、です。「あとがき」を2回読んだのですが、最初に読んだのと感じが変わっていました。「はじめに」と「あとがき」だけで、書籍の価値を判断するのは難しいと感じました。タイトルや副題、広告の宣伝文句などに、直感で何か引っかかるものがあれば、とりあえず読み始める価値はありそうです。くだらないと思えば、途中で読むのを止めればいいのですから。
読書所要時間など
- 所要時間
- 16日4時間48分
- 読み始め
- 2016(平成28)年1月2日(土)午前11時33分~
- 読み終わり
- 2016(平成28)年1月18日(月)~16時21分
- 読んだ範囲
- カバー、帯、本書。ただし、「注」はその都度参照し、参考文献は軽く目を通し、索引は必要なときに使いました。
取り上げられた書物など
- 『職業としてのAV女優』 中村淳彦氏著
- 『消費社会の神話と構造』 Baudrillard,Jean氏著
- 『企業の中の男と女』 Kanter,Rosabeth Moss氏著
- 『制度と文化-組織を動かす見えない力』 佐藤郁也氏・山田真茂留氏共著
※ その他多くの書籍の紹介がありました。
出来事
1月15日(金) 軽井沢でスキーバスが転落し、死傷者多数。
調べたこと
- 1 社会学(しゃかいがく)
- 2 凡例(はんれい)
- 3 饒舌(じょうぜつ)
- 4 AV(エーブイ)
- 和製語。adult video。参考:audio visual。
- 5 女優(じょゆう)
- 6 蔑み(さげすみ)
- 7 台詞(せりふ)
- 8 弾劾(だんがい)
- 9 貶める(おとしめる)
- 10 眼差し(まなざし)
- 11 しらけ
- 参考:白ける(しらける)。
- 12 うろつく
- 13 庇う(かばう)
- 14 間柄(あいだがら)
- 15 おどおど
- 16 悪気(わるぎ)
- 17 囁く(ささやく)
- 18 女衒(ぜげん)
- 19 ギャランティー(guarantee)
- ギャラ。
- 20 109(とうきゅう)
- 東京渋谷にあるファッションビルの名前。
- 21 逞しい(たくましい)
- 22 参与観察(さんよかんさつ)
- 23 勿論(もちろん)
- 24 独特(どくとく)
- 25 コンテンツ(contents)
- 参考:contentsは目次で、indexは索引。
- 26 パッケージ(package)
- 27 露骨(ろこつ)
- 28 ステイタス(status)
- ステータス。
- 29 穿く(はく)
- 30 アジェンダ(agenda)
- 31 射程(しゃてい)
- 32 不毛(ふもう)
- 33 流暢(りゅうちょう)
- 34 ループ(loop)
- 35 徘徊(はいかい)
- 36 内輪(うちわ)
- 37 コネクション(connection)
- 38 インフォーマント(informant)
- 39 取っ掛かり(とっかかり)
- 40 謎(なぞ)
- 41 ひもとく
- 辞書を見ると、「繙く(ひもとく)」は書物を開いて読むこと、「紐解く(ひもとく)」は紐をゆるめほぐすこと、です。「ひもとく」を「解き明かす」とすれば、わかりやすくなります。弊サイトで取り上げた他の書籍にも同じように使われていました。今後このような使われ方が多くなるかもしれません。要注目の言葉です。
- 42 へこたれる
- 43 破綻(はたん)
- 44 茶茶(ちゃちゃ)
- 45 茶茶を入れる(ちゃちゃをいれる)
- 46 エイリアン(alien)
- 47 流布(るふ)
- 48 プロスティテュート(prostitute)
- プロスティチュート。売春婦。
- 49 纏う(まとう)
- 50 目差す(めざす)
- 参考:眼差し(まなざし)。
- 51 ア・プリオリ(a priori)
- ラテン語。先天的。
- 52 乖離(かいり)
- 53 信憑性(しんぴょうせい)
- 54 公娼(こうしょう)
- 55 曲率(きょくりつ)
- 56 照準(しょうじゅん)
- 57 アノミー(anomie)
- 無規制状態。
- 58 詭弁(きべん)
- 59 テーゼ(These)
- ドイツ語。
- 60 俎上(そじょう)
- 61 脆弱(ぜいじゃく)
- 62 角逐(かくちく)
- 63 レトリック(rhetoric)
- うまく言うこと。
- 64 ドミナントカルチャー
- よくわかりませんでした。ドミナント(dominant)は、音楽用語。
- 65 無垢(むく)
- 66 代替(だいたい、だいがえ)
- 67 マスイメージ
- 調べましたがわかりませんでした。哲学者の作った言葉なのでしょうか。
- 68 マス(mass)
- 69 視座(しざ)
- 70 間隙(かんげき)
- 71 コミット(commit)
- 私にはわかりにくい言葉です。いろんなところで使われていますが、未だにしっくりとくる意味に出会えません。この文の場合、言葉を置き換えると、「認められている」とか「溶け込んでいる」「馴染んでいる」になるのでしょうか。肯定的な意味のようです。
- 72 whore
- 売春婦。
- 73 烙印(らくいん)
- 74 払拭(ふっしょく)
- 75 孕む(はらむ)
- 76 道具立て(どうぐだて)
- 77 声明(せいめい)
- 78 所与(しょよ)
- 79 メタレベル(meta level)
- 調べましたが、よくわかりませんでした。弊サイト既出の「meta-」は、「高次の」という意味で捉えていました。しかし、本書の文意から察するに、別の視座、より広い視点、様々のジャンルから考察すること、を意味しているようです。ある1つの見方ではなく、角度や切り口を変えた見方とも言えそうです。
対になる言葉は「オブジェクトレベル(object level)」のようです。目的を1つに絞る言葉と言えます。
調べてもわからない言葉は読者に苦痛です。私にとって、この言葉はヘビメタです。インターネットなどを参考にしました。 - 80 倒置(とうち)
- 81 空洞(くうどう)
- 82 カジュアル(casual)
- 83 アカデミズム(academism)
- 84 奇異(きい)
- 85 インタビュー(interview)
- 面接。インタビューアー(interviewer)は面接をする方、インタビュイー(interviewee)は面接を受ける方。
- 86 数奇(すうき)
- 87 スキャンダラス(scandalous)
- 88 プロット(plot)
- 筋書き。他の意味で、「図にする」があるので注意する。
- 89 頻出(ひんしゅつ)
- 90 無頓着(むとんちゃく)
- 91 論調(ろんちょう)
- 92 フィーチャー(feature)
- 特徴。目玉になる記事。
- 93 さりげない(然りげ無い)
- 94 立脚点(りっきゃくてん)
- 95 放恣(ほうし)
- 96 あっけらかん
- 97 トピック(topic)
- 98 キャラクター(character)
- 99 文法化(ぶんぽう・か)
- 約束事のようになっていく、こと。
- 100 対峙(たいじ)
- 101 曖昧(あいまい)
- 102 謳う(うたう)
- 「歌う」「唄う」「謡う」などと区別する。
- 103 反面(はんめん)
- 104 おかずっぽい
- 調べましたが、よくわかりませんでした。文意から察するに、主食と対比しているのでしょうか。もっとも大切なのは主食なのだが、おかずに釣られて食事を決めているといった感じなのでしょうか。この場合のおかずは、主ではない、核心の部分ではないことを表現しているのでしょうか。
- 105 胡散臭い(うさんくさい)
- 106 特化(とっか)
- 107 コミカル(comical)
- 108 ショッキング(shocking)
- 109 何時(いつ、なんどき)
- 110 何所(どこ)
- 参考:何処(いずこ)。
- 111 紐解く(ひもとく)
- 「解き明かす」の比喩(ひゆ)でしょうか。
- 112 アクター(actor)
- 113 コストパフォーマンス(cost performance)
- 114 布石(ふせき)
- 115 宣材(せんざい)
- 宣伝材料の略語。インターネットで調べました。
- 116 プロモーション(promotion)
- 117 余程(よほど)
- 118 媚(こび)
- 119 媚を売る(こびをうる)
- 120 初見(しょけん)
- 辞書はこの読み方ですが、会話では「はつみ」と聞くことがあるような気がします。「所見(しょけん)」があるので、「しょけん」では伝わりにくい気がします。会話では、「初めて見る」と言った方がいいのかもしれません。
- 121 大抵(たいてい)
- 122 御浚い(おさらい)
- 123 香盤(こうばん)
- 124 素顔(すがお)
- 125 イメージ・シーン(image・scene)
- 本書の注に詳しい解説があります。
- 126 挑む(いどむ)
- 127 撤収(てっしゅう)
- 128 スチールカメラマン(still cameraman)
- スチールマン。
- 129 スナップショット(snap shot)
- 130 セルビデオ(sell video)
- 和製語。
- 131 業務(ぎょうむ)
- 132 全貌(ぜんぼう)
- 133 端端(はしばし)
- 134 数多(すうた)
- 135 倦怠(けんたい)
- 136 のめり込む(のめりこむ)
- 137 素行(そこう)
- 138 役柄(やくがら)
- 139 パブリシティ(publicity)
- 具体的には、142最終行から143ページ1行目に書いてあります。
- 140 仰仰しい(ぎょうぎょうしい)
- 141 所謂(いわゆる)
- 142 媒体(ばいたい)
- 143 パブ
- 本書の注(7)にあります。パブリシティの略でしょうか。
- 144 質疑応答(しつぎおうとう)
- 145 摺り合わせ(すりあわせ)
- 本書では、「擦り合わせ」。
- 146 漕ぎ着く(こぎつく)
- 147 歯切れ(はぎれ)
- 148 トレンド(trend)
- 149 敬遠(けいえん)
- 150 躊躇(ちゅうちょ)
- 151 心象(しんしょう)
- 心理学用語。参考:「心証」と区別する。
- 152 芸名(げいめい)
- 参考:源氏名(げんじな)。
- 153 命名(めいめい)
- 154 時間(じかん)
- 155 時間を割く(じかんをさく)
- 156 オーディション(audition)
- 157 重宝(ちょうほう)
- 宝物の場合「じゅうほう」の読みがあることに注意する。
- 158 キャスティング(casting)
- 159 インスパイア(inspire)
- 何かに触れて衝撃を受けてあたらしいものを作ること、の意味のようです。
辞書の意味としては、何かを経験、見聞したりして、何らかの考えや感情を引き起こすこと、のようです。
インターネットなどで調べました。 - 160 純真(じゅんしん)
- 参考:純真無垢(じゅんしんむく)。
- 161 青姦(あおかん)
- インターネットで調べました。
- 162 趣味(しゅみ)
- 163 嗜好(しこう)
- 164 売り(うり)
- 165 姉御(あねご)
- 姐御(あねご)。
- 166 プライド(pride)と自尊心
- 本書ではこの2つの言葉が立て続けに使われていました。違う意味で使っているようです。プライドは演技に対するもので、自尊心はそれに対する気概を表しているのでしょうか。
- 167 通念(つうねん)
- 168 齟齬(そご)
- 169 捻れる(ねじれる)
- 170 与り知る(あずかりしる)
- 171 キャリア(carrier)
- 172 転進(てんしん)
- 参考:「転身(てんしん)」と区別する。
- 173 スパン(span)
- 174 浸かる(つかる)
- 漬かる(つかる)。
- 175 ヒエラルキー(hierarchy)
- ヒエルラルヒー(Hierarchie)はドイツ語。
- 176 場数(ばかず)
- 参考:「場数を踏む(ばかずをふむ)」。
- 177 憧れる(あこがれる)
- 178 王道(おうどう)
- 179 オムニバス(omnibus)
- インターネットでどんなものか確認しました。
- 180 一角(ひとかど、いっかど)
- 参考:「一角(いっかく)」と区別する。
- 181 母数(ぼすう)
- 182 赴く(おもむく)
- 趣く(おもむく)。
- 183 貪欲(どんよく)
- 184 通例(つうれい)
- 185 則る(のっとる)
- 186 類(るい、たぐい)
- 187 目の当たり(まのあたり)
- 188 容姿端麗(ようしたんれい)
- 189 年功序列(ねんこうじょれつ)
- 190 獣姦(じゅうかん)
- 191 老舗(しにせ)
- 192 スケール(scale)
- 193 精精(せいぜい)
- 194 勿体無い(もったいない)
- 195 コンプレックス(complex)
- 196 気心(きごころ)
- 197 固執(こしゅう、こしつ)
- 198 アドリブ(ad lib)
- 199 様(さま、よう)
- 200 ホリック(-holic)
- alcoholicは、アルコール中毒。参考:アルコール中毒症→アルコール依存症→アルコール使用障害。
- 201 エキストラ(extra)
- 202 欲望(よくぼう)
- 203 即興(そっきょう)
- 204 オーソドックス(orthodox)
- 205 かまとと(蒲魚)
- 206 喋る(しゃべる)
- 207 大枠(おおわく)
- インターネットで調べました。
- 208 アングル(angle)
- 209 アレンジ(arrange)
- 210 独白(どくはく)
- 211 ドキュメンタリー(documentary)
- 212 タッチ(touch)
- 213 オファー(offer)
- 214 ベクトル(Vector)
- ドイツ語。
- 215 溌剌(はつらつ)
- 溌溂(はつらつ)。
- 216 一角(いっかく)
- 217 構図(こうず)
- 218 在り処(ありか)
- 219 提げる(さげる)
- 220 拠り所(よりどころ)
- 拠(よりどころ)。
- 221 ラベリング(labeling)
- 222 力む(りきむ)
- 223 便宜(べんぎ)
- 224 次元(じげん)
- 225 得策(とくさく)
- 226 陶酔(とうすい)
- 227 散漫(さんまん)
- 228 漠然(ばくぜん)
- 229 鼓舞(こぶ)
- 230 リモデル(remodel)
- 作り直すこと。参考:リメイク(remake)。
- 231 一朝一夕(いっちょういっせき)
- 232 大成(たいせい)
- 233 真っ当(まっとう)
- 234 事由(じゆう)
- 235 毅然(きぜん)
- 236 フェティシズム(fetishism)
- 237 畏敬(いけい)
- 238 人となり(ひととなり)
- 239 後ろ指(うしろゆび)
- 240 致し方(いたしかた)
- 241 アンビバレント(ambivalent)
- 242 マジック・ターム(magic term)
- 魔法の言葉、でしょうか。
以下余白