『立身出世と下半身』
『The History of Male Students' Sexuality in Japan』
- 副題など
- 「男子学生の性的身体の管理の歴史」。英語では「Self-Made Man and his Body」
- 帯には「少年たちを管理した大人と、管理された少年たちの世界へ」「合格するまでガマンなさい!」とありました。
- 著者など
- 澁谷 知美(しぶや ともみ)氏著
- 出版社など
- 洛北出版 さん
- 版刷など
- 2013年3月初版第1刷。
- ボリューム
- 605ページ
- 奥付には「総頁数605頁(全体608頁)」とありました。
感じたこと
個人、家族、国家、人類など様々なことが思い浮かびました。感じることが多く、何を書くのか迷いました。
本書で私が注目したのは「若年層の性的エネルギーに対する大人側の恐怖」(79頁後段)です。経済、人脈的にも豊かな大人がどうして、自立していない若者を恐れるのでしょうか。
子どもが大人になるというのには、2つのことがあるそうです。1つは生物としての生殖が可能になること。もう一つは、経済の確保をして、一人で生活できることです。大学進学などがあると、生殖能力と生活の自立の時期が大きくずれることになります。生殖能力が仮に15歳で可能とすると、生活の自立は20歳を超えます。5年以上の時間差が生じるのです。
「下半身に人格はない」と友達から聞いたことがあります。性のパワーは、意識を超え、人を制御不能の状態にします。史実かどうかはわかりませんが、小説『沈黙』(遠藤周作氏著)で、宣教師が「ころぶ(女性と交わり、神の教えに背くこと)」姿が描かれています。いくら、高い教養、強い信念があったとしても、欲情の抑制が難しいのです。意馬心猿(いばしんえん)という言葉もあります。
女性を巡って、男たちは争います。女性も同じです。時には殺人事件にまでなることがあります。これは、若者に限らず、生殖能力の衰えた老人にも当てはまります。性(生殖)のパワーは、倫理や社会規範の意識を超えた、常軌を逸したものなのです。生物の本能そのもので、性に操られる状態と言えます。何をしでかすかわからないのです。予測不可能なのです。この予測不可能は、人に不安、恐怖を感じさせます。
動物は、子どもの時から親からエサの取り方などを学び、個体で生活できる力を身につけます。そして、生殖が可能になった段階で親から独立するといいます。動物は、子どもの性のパワーの恐怖を自然に回避しているのです。ところが、人間の親は、子どもに食事や学費などの富を与えながら、性のパワーの恐怖を受けるのです。親は、この利益を与えて恐怖を受けるという矛盾した状態に、複雑な思いをすることでしょう。私たちの複雑な思いの原因が、本能である性のパワーの予測不可能性(不安、恐怖など)にあることをはっきりと自覚していないようです。
親子であれば、本能的な血のつながりや、生活の依存、信頼の感情などにより、生殖能力を持った子どもと生活できるようです。しかし、それでも子どもを威圧する親の存在はなくなりません。それは、親も生殖という本能を失わないからでしょう。
これが、血縁以外であれば、どうでしょうか。特別な関係がないわけですから、そこにいる人々は強い恐怖を感じるはずです。それは管理する、されるには関係ありません。
子孫の繁栄と恐怖にどのように立ち向かっていくのかが、生物としての人間のテーマとも言えます。家族や血縁には、暗黙の掟、不文律があります。ある程度の規模を持った他人の集合する社会には、道徳や法などができます。そこには、個人の感情を逆なでする出来事があります。しかし、集団から抜けて一人でいることは、自らの生命を危機にさらすことになります。それでは、自分の子孫を残すことすらできません。生きるためには、この理不尽な感情を押し殺し、集団に身を置かざるを得ないのです。
集団の強さを求めることが、子孫を残す手段の1つです。そのためには、人を増やし、個人の力を強くする必要があります。たびたび内紛が起こっていたのでは、他の集団から攻め滅ぼされます。強い集団を保つには、人々の統制が必要になります。知ってか知らずか道徳や法律などが作られた理由の1つだと思います。
生殖能力が一人前で、経済的自立を果たせていない状態を半人前とします。一人前の同じ性のパワーを持った人の中で、同じ立場の者が仲間を作ります。半人前と大人の2つの仲間の集団です。大人は、半人前を経済的自立の面から子ども扱いにします。そして、大人は、経済的提供をしているという上位の面から、半人前の性のパワーの恐怖を封じ込めようとします。なぜなら、性のパワーを誰もが直接制御できないからです。同じ性のパワーを持つ者の中で、力のある者や上位に立つ者の恐怖を和らげるために、きまりを作っているように感じられます。
老若男女を問わず、性のパワーは驚異なのです。法律上一夫一妻制であっても、愛人を作ったり、不倫をする人はいるのです。国家の性政策は、方向づけをしますが、個人の情欲までをもコントロールはできないのです。
話は変わりますが、日本は明治時代に近代国家を目指し、富国強兵、殖産興業、帝国主義、全体主義に傾いていきます。そこには滅私奉公という考えも見え隠れしています。「個人の子孫を残すこと」から「民族の血を残すこと」へ移行したと思えます。急な社会の構築は、複雑な思いがあったはずです。店や使用人を持つ一国一城の主の夢を持つ一方で、列強から搾取されることのない強い国家に自分たちの子孫を残したいという思いもあったはずです。個人が国家に身を捧げ、国家に子孫の繁栄を委ねたとも言えます。これは、国家の目指す方向に、個人の性のパワーをそうようにしたものです。あたかも国家や企業の繁栄が、自身の子孫の繁栄につながるかのような幻想(錯覚)を個人に見させている感じです。
本書は、生産至上主義に使われる男性身体を、M検や徴兵検査の中に見いだしています。
本書の主張の根底に流れる考えは、現在の私たちの状態と変わっていないようです。国家、企業、力のある者や何らかの関係における上位者の行動は変わっていません。というより、どんな人でもその立場に立てば、そのようになってしまうのです。それは、誰もが制御できない性のパワーに操られているからです。
セクハラ、パワハラ、アカハラ、マタハラなどのハラスメントは、性のパワーの本質的なものです。他者を押しのけ、自らの生(血)を安定させることです。
そして、現在これを方向付けているのが、経済至上(帝国)主義、経済全体主義といったものになると思います。この主義(傾向)が、性(生殖)のパワーに何らかの形で、影響(制御)をしているようです。生産性のために、組織に身を捧げたり、個人が性(生殖)のコントロールをするからです。
私たちは、性(生殖)のパワーを直視し分析し正確に把握し意識していないようです。
生物の人間が子孫の繁栄を願うのは、嘘偽りのない本来の姿です。同時に、子孫の繁栄のための組織作りも必要になります。この個人の血の継承と、それを守り支え発展させる組織を求めることになります。
より強いコミュニティや企業などの組織を作るには、「性(生殖)のパワー」と「目的」を抱き合わせにしないことだと思います。具体的には、「性(生殖)のパワー」と「経済活動(利潤追求)」とを区別し、独立共存させることです。言い換えると、「性(生殖)のパワー」はそれとして、「経済の追求」はそれとした、独立した関係にすることです。
この2つを区別したうえで、共存させることは非常に難しいと思います。なぜなら、性のパワーを制御できるだけの理性が人に求められるからです。あるときは「性(生殖)のパワー」を、あるときは「経済の追求」というように、切り替えなければなりません。現実には不可能かもしれません。実現したとしても、考え方や転換の多くの段階を消化しなければならず、多くの時間を費やすことになるでしょう。
もし、これができる多くの人々や企業、国家が存在するなら、私たちを住みやすい環境に引っ張っていってくれるはずです。
この書物を選んだ理由
性のパワーは強烈である、と聞いたことがあります。これが何を意味するのでしょうか。そして、私たちは、このパワーを時には活用し、時には恐れます。果たして、この感情にどのような制度を作って立ち向かおうとしているのでしょうか。
前回の『女は男の指を見る』と同じく、性をテーマに取り上げました。
私の読み方
かなり分厚い本でした。はじめから本文最後まで542ページ。資料、参考文献、索引などを入れた最終ページは605ページです。見た目が部厚いため気後れしました。
親切にも、「はじめに」の最後に本書の読み方の注意書きがありました。
序章は、本書のテーマについて、学問の社会学的にどのようにアプローチし解析し、結論を導くかとの総論的な説明をしています。専門用語があり、簡単には読み進められませんでした。しかしながら、社会学の対象に対する研究手法がどのようなものなのかを感じることができました。
取った手法を明示することは、読者が結論を理解しやすくなりそうです。また、違う手法を使っても、導かれる結論が同じであれば、正しい結論であると推定できます。
手法を明示したので、資料がどのように使われたのかを知ることができます。別の研究で資料が必要なとき、資料の活用ができそうです。必要な資料の取捨選択ができると思うからです。しかしながら、門外漢の私には技量的に難しいですが。
難しい言葉がたくさん出てきますが、文章はわかりやすい表現で書かれていました。読み方の難しい言葉にはルビ(ふりがな)があり、引用文もきちんと明記されており、その解説もありました。
体裁です。文字は10~11ポイントくらいで、1行40文字程度。資料を適当に挟み込んであります。資料を掲載したため、行の長さが短くなったところがありました。「注」は、巻末ではなく、見開きページの左側にありました。しかしながら、「注」のある見開きページのより以降に注書きのあることがあるため、ページをめくる手間があり、面倒に感じることがありました。
上下左右、見開き中央の余白は、適当で読みやすかったです。本が分厚くなると見開きページの中央付近が読みにくくなるのですが、ストレスはありませんでした。
資料、参考文献、索引が整備されており、使いやすい書籍になっていました。何度か索引を使いました。
読む順番です。「はじめに」、目次、「凡例」「あとがき」、奥付、本文の順で読みました。読み方は、本全体を視界に入れて、はっきりと見える部分を順番に読んでいく弊サイトの方法です。
分厚い本ですが、じっくりと読むことを心掛けました。見た目以上に読みやすい本でした。ただ、筆者の意図を酌めたかというと自信がありません。しかし、集められた資料や筆者の考え方に、私の中で自分の感じ方が多く出てきたことは確かです。刺激の多い本でした。
読書所要時間など
- 所要時間
- 14日7時間12分
- 読み始め
- 2015(平成27)年12月15日(火)午前4時51分~
- 読み終わり
- 2015(平成27)年12月29日(火)~午後12時03分
- 読んだ範囲
- 表紙、帯、本書。参考文献の英語の部分は調べてまでは読んでいません。索引は必要なときに使いました。奥付は軽く目を通しました。巻末の書籍広告は見ていません。
取り上げられた書物など
- 『ナショナリズムとセクシュアリティ』 ジョージ・L・モッセ氏著
- 『偶然を飼いならす-統計学と第二次科学革命』 Hacking Ian氏著
- 『立身出世の社会史-サムライからサラリーマンへ』Kinmonth Earl H氏著
※ その他多くの書籍の紹介がありました。
出来事
12月16日(水) 最高裁判所で、夫婦別姓規定合憲の判決。
12月16日(水) 米連邦準備制度理事会(FRB)がゼロ金利政策を解除。
12月28日(月) 慰安婦問題で日韓が合意。
調べたこと
だいたい、はじめに、あとがき、本文の順で調べています。
- 1 立身(りっしん)
- 2 立身出世(りっしんしゅっせ)
- 3 下半身(かはんしん)
- 4 奨励(しょうれい)
- 5 素朴(そぼく)
- 素樸(そぼく)。
- 6 セックス(sex)
- 7 セクシュアリティー(sexuality)
- 8 紀要(きよう)
- 9 自嘲(じちょう)
- 10 海のものとも山のものともつかない
- 11 マニアック(maniac)
- 12 装幀(そうてい)
- 装釘(そうてい)。装丁(そうてい)。
- 13 定式(ていしき)
- 14 ジェンダー(gender)
- 社会的役割の性。男らしさ、女らしさなど。
- 15 レビュー(review)
- 再調査。批評。
- 16 フェミニズム(feminism)
- 男女が同じ権利を持つ主張や立場。女性解放の思想や主義。
- 17 ポリティクス(politics)
- ポリティックス。政治。政策。
- 18 ウィークネス・フォビア(weakness phobia)
- 書籍『大日本帝国の「少年」と「男性性」』内田雅克氏著で述べられた言葉のようです。「弱さに対する嫌悪」のことのようです。強がり論ということでしょうか。
- 19 グランド・セオリー(grand theory)
- 一般理論。ゼネラル・セオリー。社会学には様々な分野がありますが、それを総合的に見る理論のようです。「general theory」は同じ意味です。インターネットなどで調べました。
- 20 ホモソーシャル(homosocial)
- 男性同士の連帯、絆のことのようです。
- 21 導出(どうしゅつ)
- 22 ビルトイン(built-in)
- 内蔵。
- 23 紐帯(ちゅうたい、じゅうたい)
- 24 あらまほし
- 25 階梯(かいてい)
- 26 析出(せきしゅつ)
- 27 モラリスト(moralist)
- 28 猥ら(みだら)
- 淫ら(みだら)。
- 29 嗜み(たしなみ)
- 30 淫猥(いんわい)
- 31 図像(ずぞう)
- 32 言辞(げんじ)
- 33 僭称(せんしょう)
- 34 夥しい(おびただしい)
- 35 腑分け(ふわけ)
- 36 設え(しつらえ)
- 37 ディスポジティフ(dispositif)
- フランス語のようです。本書では「装置」。
- 38 軟性下疳(なんせいげかん)
- インターネットで確認しました。
- 39 措定(そてい)
- 40 エコロジカル・フェミニスト(ecological feminist)
- インターネットで調べました。
- 41 及び腰(およびごし)
- 42 律する(りっする)
- 43 叢書(そうしょ)
- 44 軛(くびき)
- 45 物象化(ぶっしょうか)
- 46 睨め回す(ねめまわす)
- 47 ゲットー(ghetto)
- イタリア語。
- 48 補完(ほかん)
- 49 マスキュリニティ
- 「男らしさ」のようです。インターネットで調べました。
- 50 狼狽(ろうばい)
- 51 換喩(かんゆ)
- 換喩法。
- 52 教皇(きょうこう)
- 53 コングレ
- 本書に解説があります。インターネットで調べると企業の名前が出てきます。
- 54 エスニシティ(ethnicity)
- 民族性。
- 55 ブラックボックス(black box)
- 56 インプリケーション(implication)
- 結果。関わり合い。よく使われるのは「含意」。
- 57 周縁(しゅうえん)
- 58 ラディカル(radical)
- ラジカル。根本的な。
- 59 パラダイムチェンジ(paradigm change)
- パラダイムシフト(paradigm shift)。
- 60 パースペクティブ(perspective)
- 展望。見込み。
- 61 モノグラフ(monograph)
- あるものについての研究論文。
- 62 家父長制(かふちょうせい)
- 63 素振り(そぶり)
- 参考:素振り(すぶり)。
- 64 アリバイ(alibi)
- 65 侵襲(しんしゅう)
- 医学用語。インターネットで調べました。
- 66 貶価
- 本書では「せんか」のルビがありました。辞書で調べてもありません。インターネットでもわかりませんでした。意味は、値打ちを落とすこと、でしょうか。
- 67 ヘゲモニー(Hegemonie)
- 政治的な主導権。ドイツ語。
- 68 アポリア(aporia)
- 対立した見解が同時に成り立つこと。解決できない難問。ギリシア語。
- 69 称揚(しょうよう)
- 70 コンフリクト(conflict)
- 衝突。あつれき。
- 71 メンズリブ(men’s lib)
- 72 カルチュラル・スタディーズ(cultural studies)
- 73 マルチカルチュラリズム(multiculturalism)
- 多文化主義。インターネットで調べました。
- 74 インプリケーション(implication)
- 結果。関わり合い。よく使われるのは「含意」。
- 75 壮士(そうし)
- 76 悲憤(ひふん)
- 77 悲憤慷慨(ひふんこうがい)
- 78 エートス(ethos)
- 道徳的規範。ギリシア語。
- 79 陶冶(とうや)
- 80 玩物(がんぶつ)
- 81 良妻(りょうさい)
- 82 良妻賢母(りょうさいけんぼ)
- 83 頁上
- 「ぺーじじょう」と読むのでしょうか。
- 84 リファー(refer)
- 引き合いに出す。参考にする。
- 85 バッスル(bustle)
- 86 御転婆(おてんば)
- 87 エスニックマイノリティ(ethnic minority)
- 少数民族。
- 88 マッチポンプ
- 和製語。
- 89 橋頭堡(きょうとうほ)
- 90 アクチュアリティ(actuality)
- 91 心性(しんせい)
- マンタリテ(mentalité)の訳語。フランス語。仏教語は「しんしょう」。
- 92 言表(げんぴょう)
- 93 ディシプリン(discipline)
- 学問分野。
- 94 メタ(mata-)
- 高次の。
- 95 社会構築主義(しゃかいこうちくしゅぎ)
- 社会構成主義(しゃかいこうせいしゅぎ)。
- 96 クレイム(claim)
- クレーム。
- 97 オントロジカル・ゲリマンダリング(ontological gerrymandering)
- 98 カノン(canon)
- 標準。
- 99 間テキスト性(かんてきすとせい)
- 100 ストイック(stoic)
- 101 痛痒(つうよう)
- 102 痛痒を感じない(つうようをかんじない)
- 103 排撃(はいげき)
- 104 開化(かいか)
- 参考:開花(かいか)。
- 105 セクソロジー(sexology)
- 性科学。
- 106 赤貧(せきひん)
- 107 主幹(しゅかん)
- 108 足し(たし)
- 109 ダイレクト(direct)
- 110 エクスキューズ(excuse)
- 弁解。
- 111 得手勝手(えてかって)
- 112 手詰まり(てづまり)
- 113 公準(こうじゅん)
- 証明できないが、原理として認められているもの。哲学用語。
- 114 言語論的転回(げんごろんてきてんかい)
- 115 自縄自縛(じじょうじばく)
- 116 コミット(commit)
- 関係すること。傾倒すること。
- 117 オーソライズ(authorize)
- 118 イニシアチブ(initiative)
- 119 漆黒(しっこく)
- 120 ピア・グループ(peer group)
- 児童期の友達(集団)のでき方や状態のことのようです。インターネットなどで調べました。
- 121 蕩蕩(とうとう)
- 122 自意識(じいしき)
- 123 コラボレーション(collaboration)
- 124 インフォーマント(informant)
- 125 フィールドワーク(field work)
- 126 アンビバレント(ambivalent)
- 127 小括(しょうかつ)
- 128 登楼(とうろう)
- 129 妓楼(ぎろう)
- 130 リスペクタビリティ(respectability)
- 本書では「市民的価値観」。辞書では「世間体(せけんてい)」。
- 131 デカダンス(décadence)
- フランス語。
- 132 うねり
- 133 囲繞(いじょう、いにょう)
- 134 脱去(だっきょ)
- 135 横溢(おういつ)
- 汪溢(おういつ)。
- 136 壮者(そうしゃ)
- 137 放縦(ほうしょう、ほうじゅう)
- 138 叩頭(こうとう)
- 139 膝行(しっこう)
- 140 蛇蝎(だかつ)
- 141 諮詢(しじゅん)
- 142 木柵(もくさく)
- 143 大過(たいか)
- 144 可惜(あたら)
- 145 放歌(ほうか)
- 146 嘯吟(しょうぎん)
- 調べましたがわかりませんでした。参考:放歌高吟(ほうかこうぎん)。
- 147 克己(こっき)
- 148 勉励(べんれい)
- 149 花柳(かりゅう)
- 150 蓄妾(ちくしょう)
- 「畜生(ちくしょう)」と区別する。
- 151 陋習(ろうしゅう)
- 152 報国(ほうこく)
- 153 尽忠(じんちゅう)
- 参考:尽忠報国(じんちゅうほうこく)。「盡」は「尽」の旧字体。
- 154 鯨飲(げいいん)
- 155 ママ
- ルビに「ママ」がよく使われていますが、どういう意味で使われているのかよくわかりませんでした。読み方を書いたルビは「ひらがな」ですが、「ママ」はカタカナです。
- アップロード後に出版社の方に教えていただきました。それによると、引用文はそのまま掲載するのがルールだそうです。その文に誤字や現在では不適切とされる表現などがあるとき、該当の言葉に「ママ」のルビを付け、そのことがわかるようにしているそうです。
※ お忙しいところ、教えていただきありがとうございました。出版社の方に、お礼申し上げます。 - 156 磊落(らいらく)
- 157 欠点(けってん)
- 「欠」は「缺」の新字体。
- 158 紊乱(びんらん)
- 159 因循(いんじゅん)
- 160 因循姑息(いんじゅんこそく)
- 161 先進(せんしん)
- 162 故老(ころう)
- 163 炙り出す(あぶりだす)
- 164 諦念(ていねん)
- 165 面従腹背(めんじゅうふくはい)
- 166 都々逸(どどいつ)
- 167 功名(こうみょう)
- 168 半点(はんてん)
- 「點」は「点」の旧字体。
- 169 論難(ろんなん)
- 170 発奮(はっぷん)
- 発憤(はっぷん)。
- 171 先達(せんだつ、せんだち)
- 172 相応しい(ふさわしい)
- 173 功利主義(こうりしゅぎ)
- 174 伉儷(こうれい)
- 175 相思相愛(そうしそうあい)
- 176 陸に(ろくに)
- 碌に(ろくに)。
- 177 蟄居(ちっきょ)
- 178 蓋す(けだす)
- 調べましたがわかりませんでした。
- 179 塲(にわ)
- 「場」と同じ。
- 180 イデオローグ(idéologue)
- フランス語。
- 181 乎(か)
- 182 而して(しこうして)
- 183 錦嚢(きんのう)
- 184 ・・・原(・・・ばら)
- 輩(ばら)。
- 185 相・・・(あい・・・)
- 186 俱不戴天(ぐふたいてん)
- 不倶戴天(ふぐたいてん)。
- 187 丈夫(じょうふ)
- 188 名指し(なざし)
- 189 プラトニックラブ(platonic love)
- 190 秘鑰(ひやく)
- 191 嬭
- 「嬭」は「奶」と同じ。
- 192 爾す(じす)
- 調べましたが、わかりませんでした。
- 193 輾転反側(てんてんはんそく)
- 194 懸絶(けんぜつ)
- 195 度外視(どがいし)
- 196 紛擾(ふんじょう)
- 197 センセーショナル(sensational)
- 198 証左(しょうさ)
- 199 風儀(ふうぎ)
- 200 呼び習わされる(よびならわされる)
- いつも呼ばれていた。「習わす」は「いつも・・・している」という意味。
- 201 徒爾(とじ)
- 202 プロット(plot)
- 筋書き。
- 203 男色(なんしょく、だんしょく)
- 204 和姦(わかん)
- 205 クリシェ(cliché)
- 常套句(じょうとうく)。
- 206 仝(どう)
- 「同」に同じ。
- 207 活劇(かつげき)
- 208 ニュースバリュー(news value)
- 209 コノテーション(connotation)
- 含蓄。論理学では「内包」。
- 210 古色蒼然(こしょくそうぜん)
- 211 剔抉(てっけつ)
- 212 効験(こうけん)
- 「效」は「効」の旧字体。「驗」は「験」の旧字体。
- 213 顰みに倣う(ひそみにならう)
- 西施(せいし)の顰みに倣う。
- 214 裨益(ひえき)
- 215 煩悶(はんもん)
- 216 振粛(しんしゅく)
- 「肅」は「粛」の旧字体。
- 217 戒飭(かいちょく)
- 218 篤志(とくし)
- 219 監理(かんり)
- 220 時弊(じへい)
- 221 倫道(りんどう)
- 222 放逐(ほうちく)
- 223 汚す(けがす)
- 「けがす」と「よごす」の違いは?
- 224 就中(なかんずく)
- 225 奢侈(しゃし)
- 226 恬(てん)
- 227 序(じょ)
- 228 壊乱(かいらん)
- 229 自治(じち)
- 230 睥睨(へいげい)
- 231 讜(とう)
- 正しいことば。
- 232 放校(ほうこう)
- 233 素っ破抜く(すっぱぬく)
- 234 偏屈(へんくつ)
- 235 偏固(へんこ)
- 236 使嗾(しそう)
- 指嗾(しそう)。
- 237 糾尋
- 調べましたが、わかりませんでした。「糺」は「糾」と同じ。
- 238 鷹揚(おうよう)
- 239 アクロバティック(acrobatic)
- 240 無辜(むこ)
- 241 管見(かんけん)
- 242 壮丁(そうてい)
- 243 トレードオフ(trade off)
- 244 柳暗花明(りゅうあんかめい)
- 245 グロテスク(grotesque)
- 246 心裡(しんり)
- 247 感作(かんさ)
- 248 総スカン(そうすかん)
- 総好かん(そうすかん)。
- 249 ポピュラリティ(popularity)
- 250 喧喧諤諤(けんけんがくがく)
- 人々がいろんな意見を言って、騒がしいこと。
- 251 侃侃諤諤(かんかんがくがく)
- 直言すること。盛んに議論すること。
- 252 直截(ちょくせつ)
- 「直接(ちょくせつ)」を区別する。
- 253 即物的(そくぶつてき)
- 254 トラホーム(Trachom)
- ドイツ語。トラコーマ(trachoma)。
- 255 意味深(いみしん)
- 意味深長の略したもの。
- 256 卑陋(ひろう)
- 鄙陋(ひろう)。
- 257 疎い(うとい)
- 258 紅灯の巷(こうとうのちまた)
- 259 忖度(そんたく)
- 260 初(うぶ)
- 261 メタメッセージ(metamessage)
- インターネットで調べました。
- 262 恫喝(どうかつ)
- 263 覇権(はけん)
- 264 憧憬(しょうけい、どうけい)
- 265 コミット(commit)
- 傾倒する。
- 266 ストラテジー(strategy)
- 戦略。
- 267 耳穴っ子
- 調べましたがわかりませんでした。
- 268 ヘゲモニー(Hegemonie)
- ドイツ語。主導権。
- 269 野卑(やひ)
- 270 粗暴(そぼう)
- 271 猛猛しい(たけだけしい)
- 272 エスケープ(escape)
- 273 バーンアウト(burnout)
- 274 サブシステム(subsystem)
- インターネットで調べました。
- 275 粉骨砕身(ふんこつさいしん)
- 276 栄華(えいが)
- 277 栄達(えいたつ)
- 278 勉強(べんきょう)
- 279 性愛(せいあい)
- 280 トロフィーワイフ(trophy wife)
- インターネットで調べました。
- 281 謂(いい)
- ・・・の言うところ。
- 282 バッファー(buffer)
- 緩衝装置。バンパー。
- 283 暗暗裏(あんあんり)
- 284 ヘテロ(hetero)
- ヘテロセクシャル。
- 285 フリクション(friction)
- 摩擦。軋轢(あつれき)。
- 286 狼藉(ろうぜき)
- 287 懊悩(おうのう)
- 288 奇想天外(きそうてんがい)
以下余白