Webサイト

読んでやる! 読んだもの
№40 『失敗の本質』

 本書は、大東亜戦争の日本軍を対象に、組織の分析、教訓を研究しています。日本は、戦争の経験から何を学び、それを活用してきたのでしょうか。それとも、組織、人ともに本質は変わっていないのでしょうか?迷走する今の日本にとって、失敗の本質は、現状打破のアイディアをくれるような気がします。

『失敗の本質』

副題など
「日本軍の組織論的研究」
著者など
戸部 良一(とべ りょういち)氏著
寺本 義也(てらもと よしや)氏著
鎌田 伸一(かまた しんいち)氏著
杉之尾 孝生(すぎのお よしお)氏著
村井 友秀(むらい ともひで)氏著
野中 郁次郎(のなか いくじろう)氏著
 以上、共著
出版社など
中央公論新社・中公文庫さん
版刷など
1991年8月初版。読んだものは、2011年7月44刷。
参考:※1984年5月ダイヤモンド社刊
ボリューム
413ページ

感じたこと

 平成27年4月3日(金)政府は、労働基準法改正案(「残業代ゼロ法案」)を閣議決定しました。このことを題材に、戦前と現在の日本が変わったのかどうか考えてみます。これから書くことは、私一個人の考え方の1つに過ぎないことを断っておきます。

 なぜ、残業代をゼロにしなければならないのでしょうか。私人の自由時間を拘束しておきながら、です。

 まず、「残業代ゼロ法案」(以下、改正案)は、経済界の強い要望により政府が応じたものと報道していました。経済界のトップは、戦争を経験したか、戦前の軍事色の濃い教育、それに関係した人々からの影響を受けています。経済界のトップの主張は、太平洋戦争の日本軍の価値観、考え方に類似していると推測できます。労働生産性の根本的な解決よりは、精神論を協調した持久戦を主張しているように感じます。経済界には、重厚長大産業の出身者が多くいます。そして、情報サービス産業が栄える今日において、生産性向上の鍵が、長時間労働にあると考えているのでしょうか。また、労働者の反論がないことをいいことに、一方的に半ば強引に推し進めているようにも見えます。戦後の労使交渉から、バブルがはじけるまでの労使協調路線までは、労働者と経営者とのコミュニケーションがあり、ボトムアップもありました。だからこそ、経済の隆盛があったのです。

 経済政策の方向は、経済の立て直しをするために、大企業を最優先に施策を実施しています。政府は大企業に労働者の賃上げの要請をしました。このことが、経済界の言い分を優先する要因になっていないでしょうか。何か大東亜共栄圏ということが頭に浮かんできます。異国の地を植民地にするか、労働者を奴隷にするかの違いにしか感じられません。
 もう一つは、賃上げ、残業代ゼロにしても、小手先のものです。多くするか少なくするのかの違いで根本的な対策は行われていません。また、大企業が利益を得たとしても、投資家に分配されます。結果として、一部の人のみの施策にしかなっていないことになります。
 政府と与党の関係が不明確です。政府=与党では、十分な行政はできません。なぜなら、政府は国民を、政党は党員や支持者などを対象にしているからです。政府は、与党への献金をする者や声の大きいものの言うことを聞いているのです。これは、本書の中にある作戦決定のときと同じ状況です。出された要求が合理的に説明できて、国民全体の利益かどうかを具体的に検討していません。指示により官僚の方々が調査する場合が多いと思います。しかし、政府と官僚は二個一で、国民に開示された結果が公正な立場のものかどうか疑問です。
 労働者を基盤とする政党の衰退があり、労働者の声が反映されていません。使用者に対して、労働者の立場が弱くなっています。このバランスを欠いた政治状況の中で、利害関係者の一方の言い分を聞くのはフェアではありません。本来、政府は国民全体の利益を追求しなければなりません。この一連の流れは、昔から同じで、根本的に変わっていません。政党政治の弊害を是正するのも政府の能力の1つのはずです。

 現在の労働時間は、肉体労働が多かった時代に設定されたものです。それが、肉体を使わず、知的活動と呼ばれる産業に移行してきました。そして、時々聞くのは、精神活動に疲労はない、というものです。知的活動は精神活動であり、疲労はない。よって、肉体労働のように労働時間を決めるのはおかしい、という考え方です。この考え方が正しいかどうか、科学的に調査したのでしょうか。少なくとも私が読んだ睡眠の本の記述には、神経を使うと睡眠時間が長くなる傾向にある、というのがありました。これは、精神活動でも脳の神経細胞が疲労するということです。大きな疲労は、回復に時間がかかるのです。
 また、肉体労働と知的労働について考えてみます。
 肉体労働の単純作業は、労働時間内で完結します。後に尾を引くことはありません。
 次に、肉体労働の作業で、ある期間を要し、段取りのある作業の場合です。その期間、工程の1つの作業が終わるまで、その内容を覚えておく必要があります。また、将来の工程に備えて、作業のイメージや現況を把握する必要があります。その作業が完結するまで、頭の中に情報を保持しておく必要があります。肉体労働はその日の労働時間で終了したとしても、知的労働は作業完結まで1日24時間労働をしているのです。
 知的労働には、対人、知識、管理、創造など様々なものがあります。また、同時に肉体を使うものもあります。扱う種類が多くなるほど、情報や知識の量が増え、神経を使います。また、状況の変化に応じる必要があります。その情報や知識の保持に、脳は24時間働くことになります。必要な知識の獲得には、脳の神経細胞により以上の負担をかけます。疲労回復には、それに見合う時間が必要になります。知的労働は24時間労働だということです。

 世の中の流れについて考えます。
 少子高齢化、ワーク・ライフ・バランス、学力の低下、貧富の差など、経済の生産性や質を脅かす要因はたくさんあります。しかし、その対策は、満足のいく結果を出しているとは思えません。そこには、根底となる考え方、明確な国策のビジョンがないからです。その場しのぎであったり、数字の帳尻合わせをしたりと、大きく変わっていません。子どもの教科書を見ていると、内容は高度ですが、同時に理解しやすいような工夫がされており、教育技術の向上を感じます。しかし、時間割をみると、私の子どもの頃と大して変わりません。AO入試を聞きますが、外国の受け売りです。目新しさを狙ったコマーシャリズムで、実質が伴っているか疑問です。現場の技術は向上しているのに、それを最大限活用する制度や構造がないのです。言い方を変えれば、統合的な政策を創造できないでいるのです。

 本書と照らし合わせてみた場合、戦前も現在も日本の根本的な行動様式は変わっていません。もし、変わるチャンスがあったとするならばバブル期です。これは、本書にも記述がありました。株式などの投資に甘んじ、その処理のために、生産活動が滞ったのです。現状が安泰であると何もしない。したとしても、方向性は同じ。何かあったら、何から手をつけてよいかわからない。この傾向は変わっていません。

 ここからは、本書を参考にしながら、どのようにすれば大胆な日本を作ることができるのか考えてみます。はじめに書いたとおり、私個人の考え方の1つです。

 日本としての基本的な考え方。
 日本としての目指すべき基本的な考え方、思想は、すでに日本国憲法前文にヒントがある。その思想の実践の有無が問題なのである。また、太平洋戦争において得た教訓、人的資源をどのように考えるかである。
 このことから、日本人、日本国としての思想は、人道主義。個人を人として扱い、個人は人の道を行う、というものである。そして、この考え方は、人という生物が必要とし求めるものである。今後も変わることのない考え方である。

 目指すべきビジョンの設定。
 日本は何を目指すべきなのか。本書の指摘どおり、資源の無さが、単発短期集中のような行動をとる一因となっている。日本の産業は、農業から工業へ、そして、第3次産業、への流れである。現在、個人がパソコンとインターネットを利用できることから、新たな次元の産業が生まれつつある。それは情報産業と一口で言えるものではない。情報を収集分析発信するだけではないからだ。さらに、これらの情報を加工、開発し、新たに創造した情報を生産現場に適用する、そんな産業が定着しつつある。たとえば、インターネット販売がある。既存店舗にネット店舗を併設することで売り上げの相乗効果を狙い、そのためのソフトの開発を行う等である。コンサルタント会社に類似しているが、提案だけでなく実際の運用・システムを売るのが仕事である。これは、商業だけでなく、農業や工業、情報産業についても同じである。そして、この新しい産業に力を注ぐことが、資源の少ない日本が生きる道なのである。そして、鍵を握るのは、人材である。
 日本のビジョンは、新情報化産業、社会の構築、である。

 このビジョン達成のために、やらなければならないことは多い。しかし、教育、企業の組織改革、仕事の考え方は、特に重要である。

 教育の見直し。集団から個人教育へ方針を変える。その理由は、未成年の理解度は個人差がある。理解できる条件が整ったときにその教育を施す。できる生徒はどんどん学習を進める。カリキュラムは生徒によって違う。授業も、習う項目ごとに行われる。同じ算数でも、生徒Aは面積を学びにX学校の教室3、生徒Bは体積を学びにY学校の教室1というように、バラバラに学ぶことになる。数学のできる中学生Cは、Z大学の幾何学の講義を受講、ということもありうる。個人が中心になるので、自分の必要とするところに足を運ぶことになる。もう一つは、個人の特長を伸ばすことである。集団教育で見過ごされがちな特性に応じた教育である。リーダー、スペシャリスト、ジェネラリストなどである。少子化は、各人に適合した密度の濃い教育を可能にする。それを支える人材は、質量ともに今の日本にある。
 新情報化に必要なのは、個人の学習能力、創造力などと、集団での開発能力である。個人については、個人教育への転換で対応できる。集団での開発能力は、各個人が、知識や知恵を出し合い、議論を高め合う技術が求められる。コミュニケーション能力、答えを導き出す問題解決能力も必要だが、求められるのは、創造的議論である。持ち寄った参加者の意見をまとめるのではなく、新しいものを作り出す議論なのである。当然、集団教育の側面も持たなければならないことになる。
 まず、教育には、学校教育、社会人教育、生涯(退職後)教育が必要になる。子どもから年寄りまでが情報を共有するためである。社会人や生涯の教育の必要性は、情報産業が日進月歩だからである。1995年頃から2015年の現在までの、IT機器の変化は早い。ワープロ、ウインドウズ95、パソコン、携帯電話、スマートフォン、ブレスレット型モバイルと、4,5年ごとに違う形のものが現れている。それに伴って社会情勢も変化してきている。これらの機械を使えること、社会情勢について知ることは、仕事や生活の質の向上に役立つからである。
 この教育制度で鍵を握るのは、コーディネーターである。誰に何が必要でどこに行けばいいか提示できる人である。当然、生徒の成長、性格、能力などを把握する能力が必要になる。この職種の人材を育てるカリキュラム、制度の創設を急ぐ。
 集団教育はどうするのか。生徒は基点となる学校に在籍しているので、そこで集団で行う。文化祭、体育祭も学校単位で行う。
 サッカーや野球、合唱、美術などのクラブ活動は、地域のクラブや専門家に委託する。校区、年齢に関係なく、高度な指導を受けられるようにする。これにより、技術の習得、スポーツ障害などの回避が可能になる。

 教育と並んで重要なのが、組織の見直しである。年功序列からグループ運営方式に転換する。職階制から人物能力制に転換する。人物能力制とは、何ができるのかの能力主義に人物の性格などの特性をプラスしたものである。グループ運営でどのような役割を果たすのかを重視した評価である。この場合も、コーディネーターが重要な役割を果たす。目標達成のためのグループを作る際に、人物選定が重要になるからだ。また、グループを作っても、人物の入替が必要になることも考えられる。柔軟な対応が求められる。
 生活に必要な基礎給与を保障したうえで、報酬制に転換する。
 創造性を求めるのに、長時間の拘束時間はかえってマイナスである。8時間労働から6時間労働に変更し、残業は許さない。会社での拘束時間を3時間とする。残りの3時間は、裁量労働時間とする。裁量労働時間は、どこで仕事をしてもよい。会社、自宅、ネットカフェ、車中など場所を選ばない。様々な知識、経験が次なる創造を生む。結婚、出産、子育て、介護などの経験を、私たちに必要な創造を生むものとして評価する。私たちの生産活動は、生活するためのものである。
 人材の流動性を高める。変動の大きい状況下にある企業が、社員を終身雇用するには限界がある。また、個人が同じ会社にいるのも、創造の観点から好ましくない。企業が必要に応じて人材の増減ができ、個人がいつでも働ける状況を作ることが理想である。
 人材の流動を可能にするには、人材のユニバーサル化と個性化を共存させなければならない。
 企業のあり方も変わらなければならない。現場での仕事だけでなく、どこででもできる仕事のやり方を考えなくてはならない。生産性の高いグループを作るための、人材の組合せを考える必要がある。時には、他の会社から人材の派遣、複数の企業のプロジェクトに参加する人材も出てくるだろう。学歴偏重、定年制など既存の考え方では、生産性の向上は望めない。さらに、株式による資金調達もあらためる必要がある。企業の独自性、人材への投資や報酬を確保するためである。企業評価についても、生産性のみの実質評価を目指すべきである。商品、販売、人材の開発運用、環境適合性など指標による評価が必要になる。
 また、内容によっては、プロジェクトのために組織を作ることも考えられる。達成後、解散である。損益に予想がつかないときに有効な手段である。創造したものは未知数なため、適した手段と言える。誰が発起し、音頭をとるのかの問題がある。しかし、ここでもキーを握るのは、人材の流動性なのである。

 理念から現場まで入り乱れてしまいました。現在ないことを書いたので、イメージがつかみにくいと思います。しかし、根底に流れているのは、「人を大切にすること」と「近い将来の日本の構想」だけです。
 産業のために人があるのではなく、人のために産業があるのです。

この書物を選んだ理由

 この本を参考に作られたNHKスペシャルの番組を見たことがあります。非常にショックを受けました。番組は日本軍を対象に、どうして失敗したのかの原因を探っていました。戦争で多くの人が亡くなりました。作戦は、いい加減に計画され実行されました。亡くなった人のことを思うと遣り切れません。
 今の教育や社会の風潮はどこか、時代に逆行しているように感じます。時間の増加や精神論です。本来なら、研究により得られた事実や発見により、今までとは違う方向に進むはずなのですが。
 そして、私が経験した職場の中には、これとほぼ同じことが起こっていました。思いつきで提案し、計画は妥協の産物、格好がつく程度に実行、と行き当たりばったりでした。
 なぜ、こんな風になるのか、不思議で仕方がありませんでした。そして、いつかは本書を読もうと思っていました。

私の読み方

 1月末から本を読んでいません。約2ヶ月ぶりの読書です。
 驚いたのは、読めなくなっていることです。弊サイトの主張する読み方です。はっきりと映る範囲が狭くなっているのです。理解も遅いのでイライラして、さらに読めなくなるという悪循環でした。
 スポーツでも、休んだ期間が長いと、元のレベルには戻らないそうです。ですから、元に戻そうとはせず、またはじめからという感じで気持ちを切り替えました。リズムをつかみはじめたのは、9日目でした。それから、一気に読んだという感じでした。
 大きく期間を空けずに、読み続けることが大切だと感じました。

 本書は、主張を事例研究、失敗の本質、失敗の教訓の3つに分けて論じています。失敗の本質で事例の分析を行い、失敗の教訓で得たものを披露しています。読むと、戦前と現在の日本の根底は、それほど変わりません。失敗の本質と失敗の教訓の箇所を読めば、その内容を知ることができます。
 本書には、詳細に分析と教訓が書いてあります。それだけに、組織改革を行う具体的手法を思索してもよかったのでは、と思います。
 絶えず変化する状況には、フレキシブルに対応することが必要です。しかし、事象に対して個別対応するのでは、今までと変わりありません。根本的に変わるには、組織、構成員のバリアブル(variable)であることが大切です。組織の構成、構成員の多様な価値観が、環境とともに変化することです。順応性の高い変化をするには、それを読み取る感受性が必要です。そして、変化をしてゆくことです。フレキシブルからバリアブルへが、キーワードになりそうです。
 弊サイトも変われればいいのですが。

【追記:2016(平成28)年8月3日(水)】
 読んだもの№93『「甘え」の構造』を読むと、組織の意思決定について、ある一面が見えてきます。

読書所要時間など

 所要時間 : 14日13時間44分
 読み始め : 2015(平成27)3月31日(火)AM8時55分
 読み終わり : 2015(平成27)年4月14日(火)22時39分
 読んだ範囲 : カバー、本書の表紙から版刷の表記のあるページまで。目次、はしがき、文庫版あとがきも読みました。参考文献は軽く目を通しました。巻末の書籍広告は読んでいません。

取り上げられた書物など

  • 『決定の本質』 グレアム・アリソン氏著
  • 『集団思考の犠牲-対外政策決定と失敗の心理学的分析』アーヴィン・ジャニス氏著
  • 『戦略論』 リデルハート氏著
  • 『戦略的思考とは何か』 岡崎久彦氏著

 その他、巻末に多数の本の紹介がありました。

出来事

  • 4月10日(金) イルカ約150頭が茨城県の海岸に打ち上げられる。
  • 4月10日(金) 原子炉探査ロボット走行不能。福島原発。
  • 4月11日(土) アメリカとキューバが首脳会談。1961年以来。

ひととき

ハクモクレン

 白木蓮(はくもくれん)です。田舎の庭に咲いていました。青空に映える白があまりにも美しかったので、思わず見とれてしまいました。
 2015(平成27)年3月28日(土)撮影。

調べたこと

1 奇襲(きしゅう)
2 二番煎じ(にばんせんじ)
3 暗中模索(あんちゅうもさく)
4 名残(なごり)
5 ペース・ダウン(pace down)
和製英語。英語では「slow down」。インターネットで調べました。
6 学際(がくさい)
「学祭(がくさい)」と区別する。
7 責務(せきむ)
8 生硬(せいこう)
9 レクチャー(lecture)
10 ヒアリング(hearing)
11 辞(じ)
12 手弁当(てべんとう)
13 無謀(むぼう)
14 斃れる(たおれる)
倒れる。
15 大東亜戦争(だいとうあせんそう)
16 惨澹(さんたん)
惨憺(さんたん)。
17 贔屓目(ひいきめ)
18 文脈(ぶんみゃく)
道筋とか道理の意味。
19 時代
原始、古代、中世、近世、近代、現代の順。社会体制によって区分しているようです。国によって歴史区分は年代が違います。
20 官僚制(かんりょうせい)
官僚制はお役所に限ったものではありません。
21 否(いな)
22 劈頭(へきとう)
23 籠める(こめる)
込める。
24 解読(かいどく)
25 大本営(だいほんえい)
26 ビビッド(vivid)
ヴィヴィッド。
27 屋上屋を架す(おくじょうおくをかす)
28 独善(どくぜん)
29 精神主義(せいしんしゅぎ)
30 序曲(じょきょく)
31 ターニングポイント(turning point)
32 分岐点(ぶんきてん)
33 凝らす(こらす)
34 抉り出す(えぐりだす)
35 バランス(balance)
36 底本(ていほん)
37 後知恵(あとぢえ)
38 野心的(やしんてき)
39 円匙(えんぴ、えんし)
40 紛糾(ふんきゅう)
41 勘案(かんあん)
42 封殺(ふうさつ)
43 破摧(はさい)
破砕(はさい)。
44 殲滅(せんめつ)
45 肝要(かんよう)
46 示達(じたつ)
47 正面(しょうめん)
48 是認(ぜにん)
49 熱り立つ(いきりたつ)
50 麾下(きか)
51 不言実行(ふげんじっこう)
52 具申(ぐしん)
53 兵站線(へいたんせん)
54 部隊の大きさ
・・・、師団(しだん)、旅団(りょだん)、大隊(だいたい)、中隊(ちゅうたい)、小隊(しょうたい)・・・。
55 腹案(ふくあん)
56 間歇(かんけつ)
57 泥沼(どろぬま)
58 手控える(てびかえる)
59 蹂躙(じゅうりん)
60 呼応(こおう)
61 橋頭堡(きょうとうほ)
「堡(ほ)」は、「とりで」のこと。
62 駐屯(ちゅうとん)
63 軽侮(けいぶ)
64 行き当たりばったり(ゆきあたりばったり、いきあたりばったり)
65 成算(せいさん)
勝つ見込みのこと。
66 用兵(ようへい)
傭兵(ようへい)と区別する。
67 出鼻を挫く(でばなをくじく)
出端(でばな)。
68 自重(じちょう)
69 秘匿(ひとく)
70 ・・・度(・・・たし)
71 上奏(じょうそう)
72 機甲(きこう)
73 追撃(ついげき)
74 損耗(そんもう)
75 白兵戦(はくへいせん)
76 物力(ぶつりょく)
77 停頓(ていとん)
78 商議(しょうぎ)
協議のこと。
79 所望(しょもう)
80 膺懲(ようちょう)
81 防禦(ぼうぎょ)
防御(ぼうぎょ)。
82 攻勢(こうせい)
83 精強(せいきょう)
84 友軍(ゆうぐん)
85 掩護(えんご)
86 婉曲(えんきょく)
87 善処(ぜんしょ)
88 戦歿(せんぼつ)
戦没(せんぼつ)。
89 怯懦(きょうだ)
90 更迭(こうてつ)
91 粉飾(ふんしょく)
92 巧言令色(こうげんれいしょく)
93 神憑り(かみがかり)
神懸かり(かみがかり)。
94 後手に回る(ごてにまわる)
95 鬼神(きじん)
96 哭く(なく)
97 邀撃(ようげき)
98 沮喪(そそう)
阻喪(そそう)。
99 伎倆(ぎりょう)
技量、技倆。
100 控置(こうち?)
調べましたが、よくわかりませんでした。読み方は「こうち」でよいのでしょうか。意味は、単純に「控えを置く」「取り置く」で通じます。
101 果断(かだん)
102 逡巡(しゅんじゅん)
103 コンティンジェンシー・プラン(contingency plan)
インターネットで調べました。
104 モラール(morale)
105 ウェート(weight)
106 纏わり付く(まとわりつく、まつわりつく)
107 逓減(ていげん)
108 欺騙(きへん)
109 驕慢(きょうまん)
110 シンボリック(symbolic)
111 傍受(ぼうじゅ)
112 脆弱(ぜいじゃく)
113 ダメージ・コントロール(damage control)
インターネットで調べました。
114 制空権(せいくうけん)
115 裡(り)
裏。
116 威力(いりょく)
117 だに・・・ない
118 練達(れんたつ)
119 追及(ついきゅう)
120 ドクトリン(doctrine)
121 擲弾筒(てきだんとう)
122 渡渉(としょう)
徒渉。
123 着意(ちゃくい)
124 勇み立つ(いさみたつ)
125 払暁(ふつぎょう)
126 白刃(しらは)
127 遮二無二(しゃにむに)
128 凄絶(せいぜつ)
129 匍匐(ほふく)
130 肉弾(にくだん)
131 天明(てんめい)
132 惘然(ぼうぜん)
呆然(ぼうぜん)。
133 怒り心頭に発する(いかりしんとうにはっする)
134 策応(さくおう)
135 錯雑(さくざつ)
136 隔絶(かくぜつ)
137 手裡(しゅり)
138 建制(けんせい)
139 弊(へい)
140 牢固(ろうこ)
141 全からず(またからず、まったからず)
142 相俟って(あいまって)
143 揚陸(ようりく)
144 擱坐(かくざ)
擱座。
145 愈愈(ゆゆ)
146 罷免(ひめん)
147 担う(になう)
148 黎明(れいめい)
149 潰える(ついえる)
150 路傍(ろぼう)
151 蛆(うじ)
152 内外(ないがい)
153 墨守(ぼくしゅ)
154 挽回(ばんかい)
155 破綻(はたん)
156 杜撰(ずさん)
157 隷下(れいか)
158 徴発(ちょうはつ)
「挑発」と区別する。
159 悪疫(あくえき)
160 瘴癘(しょうれい)
161 挺進(ていしん)
162 掃蕩(そうとう)
掃討。
163 策源地(さくげんち)
164 所信(しょしん)
165 披瀝(ひれき)
166 翻意(ほんい)
167 譴責(けんせき)
168 会同(かいどう)
169 啞然(あぜん)
170 兵棋(へいき)
171 退嬰(たいえい)
対義語は「進取」。
172 忖度(そんたく)
173 機先を制する(きせんをせいする)
174 辻褄が合う(つじつまがあう)
175 極言(きょくげん)
176 立つ瀬(たつせ)
177 斥候(せっこう)
178 僥倖(ぎょうこう)
179 逼迫(ひっぱく)
180 輜重(しちょう)
181 糧秣(りょうまつ)
182 一辺倒(いっぺんとう)
183 とやかく
184 痛罵(つうば)
185 督戦(とくせん)
186 風雲急を告げる(ふううんきゅうをつげる)
187 起死回生(きしかいせい)
188 捨て身(すてみ)
189 張子の虎(はりこのとら)
190 捷(しょう)
191 策定(さくてい)
192 乾坤一擲(けんこんいってき)
193 漸減(ぜんげん)
194 折衷(せっちゅう)
折中。
195 放擲(ほうてき)
抛擲(ほうてき)。
196 夜を日に継ぐ(よをひにつぐ)
197 避退(ひたい)
インターネットで調べました。
198 陽動(ようどう)
インターネットで調べました。
199 機宜(きぎ)
200 囮(おとり)
201 不退転(ふたいてん)
202 天佑(てんゆう)
天祐(てんゆう)。
203 アナリシス(analysis)
204 速成(そくせい)
205 直截(ちょくせつ)
206 精華(せいか)
207 破目(はめ)
羽目(はめ)。
208 回航(かいこう)
廻航(かいこう)。
209 阿修羅(あしゅら)
210 心胆を寒からしめる(しんたんをさむからしめる)
211 乖離(かいり)
212 齟齬(そご)
213 極(きょく)
214 失陥(しっかん)
215 青天の霹靂(せいてんのへきれき)
216 暫し(しばし)
217 所以(ゆえん)
218 開陳(かいちん)
219 取り付く島もない(とりつくしまもない)
220 憤懣(ふんまん)
忿懣(ふんまん)。
221 条理(じょうり)
222 モメント(moment)
モーメント。
223 理路整然(りろせいぜん)
224 剛気(ごうき)
225 制扼
「せいやく」?と読む。
226 後詰め(ごづめ)
227 知悉(ちしつ)
228 海没(かいぼつ)
インターネットで調べました。
229 完遂(かんすい)
230 ちょっかいを出す(ちょっかいをだす)
231 海嘯(かいしょう)
232 蝟集(いしゅう)
233 千載一遇(せんざいいちぐう)
234 相剋(そうこく)
相克(そうこく)。
235 臼砲(きゅうほう)
236 奇計(きけい)
237 鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
238 忽ち(たちまち)
239 茲(ここ)
240 利鈍(りどん)
241 草創(そうそう)
242 天王山(てんのうざん)
243 過早(かそう)
インターネットで調べました。
244 消尽(しょうじん)
245 抗堪力(こうたんりょく)
インターネットで調べました。
246 吻合(ふんごう)
247 外道(げどう)
248 指弾(しだん)
249 苛烈(かれつ)
250 グランドデザイン(grand design)
インターネットで調べました。
251 グランド・ストラテジー(grand strategy)
本書では「大戦略」。インターネットなどで調べました。
252 赫赫(かっかく)
253 インクリメンタリズム(incrementalism)
本書では「積み上げ方式」。インターネットなどで調べました。
254 空文(くうぶん)
255 虚字(きょじ)
256 咀嚼(そしゃく)
257 小手先(こてさき)
258 夜陰(やいん)
259 巧緻(こうち)
260 オペレーション(operation)
作戦。本書では「戦術・戦法」。
261 高角砲(こうかくほう)
高射砲(こうしゃほう)。
262 炸裂(さくれつ)
263 教条(きょうじょう)
264 嘆く(なげく)
歎く(なげく)。
265 変異(へんい)
本書では「バリエーション(variation)」。
266 手の内(てのうち)
267 戦捷(せんしょう)
勝つこと。
268 擾乱(じょうらん)
269 エクスペリエンス・カーブ(experience curve)
経済用語。経験による生産性の向上。
270 インダストリアル・エンジニアリング(industrial engineering)
経済用語。参考:マネジメント・エンジニアリング(management engineering:IE)
271 ロジスティック・システム(logistics system)
兵站(へいたん)。
272 専断(せんだん)
擅断(せんだん)。
273 下剋上(げこくじょう)
下克上(げこくじょう)。
274 ライン(line)
ラインは現場というイメージを私は持っていました。組織の主力の指揮命令系統で、リーダーからの指示が末端まで反映されることのようです。対義語は「スタッフ(staff)」。スタッフは、縁の下の力持ちなのでしょう。
275 リーダーシップ(leadership)
276 –ship
277 属人(ぞくじん)
278 ビルト・イン(built- in)
279 主宰(しゅさい)
280 三位一体(さんみいったい)
281 プロフェッショナル(professional)
282 所与(しょよ)
283 予備役(よびえき)
284 軍紀(ぐんき)
285 信賞必罰(しんしょうひつばつ)
286 考課(こうか)
287 準拠(じゅんきょ)
288 パラダイム(paradigm)
全体の概念の変異のこと?本書では「戦略原型」。
289 榴弾砲(りゅうだんほう)
290 泰然(たいぜん)
291 馳駆(ちく)
292 変幻(へんげん)
293 頑冥(がんめい)
参考:頑冥不霊(がんめいふれい)。
294 コンフリクト(conflict)
295 タスクフォース(task force)
機動部隊。プロジェクトチーム。
296 キャリア(carrier)
経歴が一般的な意味です。ここでは、出世=経歴のような意味に思えます。
297 コンセンサス(consensus)
298 神速(しんそく)
299 レパートリー(repertory)
300 カルチャー(culture)
カルチュア。
301 トーテム(totem)
302 タブー(taboo)
303 驕り(おごり)
304 責(せめ)を問(と)う
305 クリティカル・ポイント(critical point)
臨界点。インターネットで調べました。
306 イノベーション(innovation)
本書では「革新」。
307 ボトムアップ(bottom up)
対義語は「トップダウン(top down)」。
308 リーフ(reef)
珊瑚礁などの海岸の浅瀬のこと。
309 吃水(きっすい)
喫水。
310 吊光弾(ちょうこうだん)
照明をするための弾。
311 伸暢(しんちょう)
伸長。
312 メリット(merit)
313 ハイブリッド(hybrid)
314 フレキシブル(flexible)
315 ブレイク・スルー(breakthrough)
何かを突破すること。
316 依る(よる)
317 フロンティア(frontier)

 以下余白

更新記録など

2015(平成27)年4月15日(水) : アップロード
2016年1月21日(木) : レスポンシブ様式に改装