洗濯機の取扱説明書
- 『取扱説明書(東芝全自動電気洗濯機・家庭用)』56ページ
- 本書の制作者は、巻末の記載の「東芝ライフスタイル株式会社 ホームアプライアンス事業部」さんなのか、表紙の「TOSHIBA」さんなのか、わかりませんでした。
- 『据付説明書(電気洗濯乾燥機・家庭用、電気洗濯機・家庭用)』16ページ
- 本書の制作者は、表紙の記載の「TOSHIBA」さんなのでしょうか。
- 『お客様各位 -必ずお読みください- お知らせ』 1枚もの表のみ
- 「東芝全自動・・・」とありますが、このペーパーの制作者は不明です。
洗濯機の取扱説明書など
メーカー : 株式会社 東芝 さん
洗濯機の種類 : 全自動電気洗濯機
取扱説明書の対象形式 : AW-8D2、AW-7D2
感じたこと
最初に。これから書くことは、株式会社東芝さん製洗濯機の評価ではありません。弊サイトの目的である「疲れにくい読み方」を考える一環として取扱説明書を取り上げています。弊サイト制作者の個人的な感想でしかないことをご留意ください。たとえば、記述にマイナスイメージを感じた場合、制作者個人の機械を理解できないために、製品を十分に使いこなせていないこと、などです。
独身のときから使っていた三洋電機(株)さん製の洗濯機が、平成26年10月24日(金)に壊れてしまいました。15年以上も故障せず生活を支えてくれました。愛着があるので修理したい気持ちもありましたが、結婚して初めての洗濯機になることもあり、思い切って買うことにしました。
家電量販店にその日の夕方に待ち合わせをして、家族で洗濯機を見に行きました。見慣れないメーカーや種類の多さに驚きました。ぼんやりと洗濯機に貼られている説明パネルなどを見てもよくわかりません。近くにいた、若い男性店員さんに解説をしてもらいました。
メーカーごとに、機種ごとに特長のあることがわかりました。ドラム式は、省エネ(エコ)において優れています。しかし、幅や奥行きがあるのと高額なので、我が家では買えませんでした。今まで使っていたタイプの全自動洗濯機を買うことにしました。それでも、ダイレクトドライブ、インバーターなど何やらよさげな機能があるではありませんか。買う洗濯機の決め手は、置き場所に収まることと、手に届く価格だったからです。壊れた洗濯機とは比較にならないほど、静かで省エネなのです。高値のドラムはさらに省エネで、買った全自動洗濯機との価格差十数万円を、7、8年で取り戻すそうです。
洗濯機を買って驚いたのは、夕方に買ったにもかかわらず、配達が翌日の午前中からできることでした。汚れ物を抱えた身にとって、これはありがたいことでした。翌日、ピカピカの洗濯機がやってきました。洗濯は1日しか休んでいませんが、汚れ物は大量にたまっていました。早速、洗濯機を使おうとしたのですが、使い方がわかりません。今まで使っていたものとは違うのです。洗剤や柔軟剤を入れるところすらわかりません。すすぎ1回の洗剤を使っての洗濯の設定の方法がわからないのです。仕方がないので、「標準」で洗濯をしました。壊れた洗濯機より、時間がかかり、水も多く使ってしまいました。
使い始めて3日目にやっと取扱説明書を読みました。そして、買った洗濯機の使い方が何となくわかりました。
ここからが、取扱説明書を読んで感じたことです。
取扱説明書は、本とは違い、現実の操作を伴います。ですから、取扱説明書に詳細に使い方が書かれてあったとしても、洗濯機の操作が十分にできるとは限りません。むしろ、機械本体の、扱いやすさ、わかりやすさ、融通性などの使いやすさがあっての取扱説明書だと思います。取扱説明書を読んで疲れてしまっては、洗濯する気力を失います。
取扱説明書を読む前は、前述しましたが、わからないことだらけでした。普通の洗濯ですら、できなかったのですから。無駄にボタン操作を繰り返し、だんだん腹が立ってきました。私のニーズに洗濯機は応えられないのです。壊れた洗濯機のときは、特殊な洗い方をするとき以外、取扱説明書を見たことがありませんでした。この経験から余計に腹がたってくるのです。本当は私が理解できなかっただけですが。
取扱説明書を読みながら洗濯に挑戦しましたが、うまくいきません。自分の思う洗濯の設定ができないのです。読み終わった後、再挑戦しましたが、同じような感じでした。ボタンの押し方だけはわかったので、適当に押すと、自分の要求と妥協できる設定の洗濯コースになりました。今は戸惑っていますが、そのうち洗濯機に慣れて、何とも思わなくなることでしょう。
洗濯機を買う人の中には、新製品が出たから買うという方もおられるでしょう。しかし、私の場合、壊れない限り買い換えることはありません。この場合、洗濯機がつぶれたときの状況は、汚れ物がたまっている状態です。一刻も早く洗濯をする必要があります。臭(にお)い、かび、汚れが落ちにくくなるなどの困ったことがでてきます。ですから、すぐに機械を使えるような、取扱説明書が欲しいのです。分厚い説明書を1枚1枚、一字一句読んでいる時間と気持ちの余裕はありません。パソコンなどでは、すぐに使えるように、カラーで刷られた一枚物の大きな説明書が入っています。とりあえず、目の前の汚れ物をすぐに洗濯する方法がわかればいいのです。
では、私は何を求めているのでしょうか。まず、すすぎ1回の洗剤を使って、下着などの日常の洗濯をしたいのです。まず、洗剤です。洗剤には大きく分けて、「1回すすぎ」とそれ以外に分けられます。次に、洗剤と柔軟剤を入れる場所です。その場所を明確にわかるようにして欲しいのです。その投入場所には浮き上がった文字がありますが、洗濯槽内が暗いのと、本体と同色のため一目ではわかりません。柔軟剤の投入場所は2つの枠があり、どちらに入れたらいいのかわかりません。そして、この条件に適した洗濯をしたいのです。一番必要なのは、すぐに洗濯をすることです。機械の特性を理解することではありません。
洗濯機にはいろいろな特長があるようです。たとえば、「濃縮バブル洗浄」「風乾燥」「ecoモード」「ダイレクトドライブ」「インバーター」など、これらはどのようなものなのでしょうか。「濃縮バブル洗浄」については、取扱説明書に説明をしながらの記述があったので、何となく想像はできました。そのほかのことについては、記述がなかったように思います。取扱説明書ですから、必要なことをすぐにわかるようにする必要があります。しかし、その一方で機械の特長について解説することも必要です。慣れてくれば、機械を十分に使いこなしたいと思うようになるからです。用語集などがあれば、その役割を十分なものにすることでしょう。
洗濯機本体のパネルには「メモリー」の下に「1回すすぎ簡単設定」というのがあります。そして、初期設定の「メモリー」にすると、すすぎが1回になります。しかし、この「1回すすぎ簡単設定」の文字は光らないのです。取扱説明書には、すすぎ1回対応の洗剤を使用したい場合、「スピード」の洗濯コースを選択するように書かれています。どちらが、どうなのかよくわかりませんでした。
洗濯が始まると、洗濯が終了する時間は表示されますが、すすぎ、脱水時間などの表示はなくなります。仕上がりを考えながら洗濯をするため、最初の設定を表示し続けて欲しいと感じました。
取扱説明書はいつ読むのがいいのでしょうか。今まで読んできた本には、初めから読むものではなく、必要なときに見るのがマニュアルだ、という著者がいました。大抵は機械を見れば使えるというのです。
また、私などは、機械を使う前に取扱説明書を読破したとしても、必要になったときに再度見ることになります。人間は忘れるのです。機械を使い続けているから、覚えていくのです。たまに使うことは、すぐに忘れるのです。このように考えると、取扱説明書の役割は、求めることを素早く実行できるようにすることです。
最初に機械を使うために必要なのは、日々の洗濯についての典型的な洗濯のやり方を説明することが必要です。分厚い取扱説明書とは別に、リーフレットタイプの説明書が便利です。リーフレットを持ちながら、機械を操作できます。ページをめくる面倒臭さがありません。
ところで、最高の取扱説明書とはどのようなものでしょうか。それは、機械を見ただけで、自分の思うように機械を操作できることです。説明書のいらない機械が、最も優れた取扱説明書を備えていることになります。
このように考えると、洗濯機本体の表示は非常に重要です。パネル表示、洗剤や柔軟剤の投入部分などをわかりやすくする必要があります。各種設定で関係のないボタンを複数押して変更する方法は、慣れたとしても厳しいものを感じます。理解に苦しみます。手順を記憶せずに、機械の表示を見ただけで操作できるのが理想です。
まとめ
取扱説明書は、必要なところをすぐに見られるようにする。
頻繁に使うコースについて別に説明書を作る。
見ただけで操作できる機械を作る。
後日談
洗濯機を使い始めて、数日がたちました。壊れたものとの比較になりますが、性能の高さに感心しています。驚いたのは、仕上がりの良さです。汚れがきれいに落ちるのです。また、脱水後の衣類の絡み合いは弱く、両手で解(ほぐ)すことはなくなりました。しかも、衣類がフワッと柔らかいのです。干す際の型の補正も楽々です。
15年ほどの間に、これほどの技術の向上があったとは・・・。驚くばかりです。後は、1、2ヵ月後の電気と水道の使用量が減っているかが楽しみです。
この書物を選んだ理由
このたび、洗濯機の買い換えに伴い、マニュアルを読む機会に恵まれました。マニュアルを読む機会はそうそうあるわけではありません。どのように読めばいいのか、今までの弊サイトの読書技術で疲れにくく読めるのか、試してみたくなりました。
私の読み方
なんて読むのかな?という言葉がありました。製造販売する人は当たり前かもしれませんが、使用する私はフリガナをつけて欲しいと思いました。万一、故障した場合、状況を伝える際に読み方が必要です。
巻末に、索引や用語集をつけて欲しいと思いました。もくじで該当箇所を探すのもいいのですが、索引で探す方が便利なこともあるからです。
どの順番でどこを読めばいいのか、わからないことがありました。取扱説明書なので、順番に読むというよりは、必要な箇所を探して見るという観点から作られているのでしょう。枠組みがなく、自分で枠線を引いたところもありました。あらゆるところに関連するページ数が表記されていますが、その都度繰って見るのは面倒でした。重複表記をしても、必要な項目で完結する方が使いやすいように思います。
文字の大きさは、項目により使い分けられていて、見やすいと思いました。取扱説明書の大きさが見開きA3サイズなので、全体をハッキリと映すように見ることはできませんでした。本のように読む順番が決まっているものは、意識が対応しやすいと思います。しかし、読む順番まで意識が決めて、内容を読むことになると、負担の大きい処理になるようです。読むのに、時間がかかり、内容を理解するにも苦戦しました。久しぶりに、肩こり、顔にしわが出ました。
このように、取扱説明書については、読み方を考える必要があります。チャンスがあれば、再挑戦したいと思います。
読書所要時間など
所要時間 : 2日17時間50分
読み始め : 平成26年10月27日(月)午前0時00分
読み終わり : 平成26年10月29日(水)17時50分
読んだ範囲は、全部。
出来事
10月27日(月) 近畿地方で木枯らし1号が吹く。
ひととき
「ノアサガオ」(別名:宿根〔しゅっこん〕アサガオ)。近くの空き地に咲いていました。
あまりにも天気がよかったので、歩きに出かけました。汗ばむほどの日差しを浴びる、きれいな紫色が目にとまりました。
撮影日:平成26年10月30日(木)
調べたこと
- 1 アース(earth)
- 2 引火(いんか)
- 3 揮発(きはつ)
- 4 パルセーター(pulsator)
- インターネットで調べました。
- 5 スリーブ(sleeve)
- インターネットで調べました。
- 6 行程(こうてい)
- 「工程(こうてい)」との違いは?
- 7 コーデュロイ(corduroy)
- コール天(こーるてん)。インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 8 風合い(ふうあい)
- 9 芯地(しんじ)
- 心地。
- 10 レーヨン(rayon)
- インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 11 ポリノジック(polynosic)
- インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 12 キュプラ(cuprammonium rayon)
- インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 13 撚糸(ねんし)
- よりいと。
- 14 ベルベット(velvet)
- ビロード(veludo ポルトガル語)。インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 15 別珍(べっちん)
- ベルベティーン(velveteen)。インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 16 フリース(fleece)
- インターネットの画像でどんなものか確認しました。
- 17 陰干し(かげぼし)
- 陰乾し。
- 18 水栓(すいせん)
- インターネットで調べました。
- 19 マイヤー毛布(まいやーもうふ)
- インターネットで調べました。
- 20 タフト毛布(たふともうふ)
- インターネットで調べました。
- 21 毛羽立つ(けばだつ)
- 22 トラップ(trap)
以下余白