『腸脳力』
- 副題など
- 心と身体を変える【底力】は【腸】にある
- 著者など
- 長沼 敬憲氏著
- 出版社など
- BABジャパンさん
- 版刷など
- 2011年初版。読んだのは2013年初版第4刷
- ボリューム
- 181ページ
感じたこと
腸に関して、善玉菌、悪玉菌、日和見菌、腸内フローラ、ビフィズス菌などは、№12『腸内革命』とほぼ同じ内容でした。
本書は何を語りたいのでしょう。私には残念ながらわかりませんでした。しかし、胃や腸と、食事について日頃から感じていることがあります。
ヒトは生命体の変化の途上にあると思います。
狩猟採取生活から見れば、現在の食生活は豊かです。しかし、ヒトの体が、変化する食生活に対応できていないように感じます。
狩猟採取をしていたときは、口に入れられるものは何でも食べていたのではないでしょうか。狩猟生活ではそれほど安定して食べ物を確保できたとも考えられません。飢えとの戦いだったかもしれません。進化の過程で考えると、ヒトは、飢餓には強くても、飽食ははじめての経験で体が耐えられるようにできていないのかもしれません。食事が、質、量ともに豊かな状態になったのは、つい最近のことだからです。しかも、体を使った労働は機械化により軽減してきました。労働は、デスクワークなどのあまり体を使わない仕事が多くなってきました。摂取カロリーは多いのに、消費カロリーは少ないという状態です。体がおかしくなっても不思議はありません。また、そのため、肉体を使うものから、脳を働かせるような食事に変える必要が出てきました。
狩猟や採取をしていた頃の昔のヒトは、低カロリー食材で、腹を満たすのは大変だったと思います。食べる容量は今より多かったかもしれません。しかし、カロリーは低いが、ビタミンやミネラルなどは豊富だったのではないでしょうか。これらの食べ物から必要なカロリーを確保しようとすると、消化器の吸収力を高めることも必要になったと思います。ヒトの力だけでは足りず、乳酸菌などが助っ人として現れたのかもしれません。また、消化器内で吸収済みのものは早く体外に出して、次の食べ物の消化に備える必要もあります。このような状況に対応するには、消化器のヒダや突起、絨毛(じゅうもう)などを、大きくしたり、多くしたりする必要があります。
昔と現代のヒトの消化器がどれほど違うのか私にはわかりません。しかし、狩猟、採取時代の終わりから、今の豊かな食になるまでの経過期間は、3千年くらいでしょうか。この期間で、ヒトの消化器官が、小容量の高カロリー食に対応できるようになるとは思えません。もっと長い時間の経過が必要だと思うからです。
今のヒトがこれに対応するには、理知的に対応する必要があると思います。必要なカロリー、栄養素に加えて、必要な容量を摂取することです。容量を増やすために、カロリーの低いものをとるということです。その食材が、野菜、キノコ、海藻ではないでしょうか。カロリーは低いですが、ビタミン、ミネラルなどがあります。食品成分表に示された以外の成分が必要なことも考えられます。いろんな食べ物をとり、同じ食べ物でも産地を変えてみるなどの工夫も必要だと思います。
【平成26年4月17日(木)追記】
稲作が始まったのは約1万年前で、日本では約3千年前だそうです。日本の場合、始まりがさかのぼる可能性があるそうです。
【以上、平成26年4月17日(木)追記】
この書物を選んだ理由
「腸脳力」とは何なのか、興味を持ちました。腸の機能を向上させる方法を書いているのでしょうか。№13『腸内革命』は、ヒトにとって腸が大切なものであるかを解説していました。『腸内革命』の著者はお医者さんでした。このたびの著者は、エディター&ライターという立場です。違う観点から腸について語ってくれるかしれません。もしかして、「腸」は「超能力」を持っているのかも、と期待しました。
私の読み方
本文、公式、COLUMN、挿絵などの字体、大きさが違っていました。COLUMNは、横書きで下地に色をつけてありました。読むときの意識を変えやすく、区別しやすいと感じました。
本書が何を語りたいのかを、私は理解できませんでした。基礎知識は当然のこととして論が展開しているように感じました。素人にもわかるように、裏付けのデータ、実例、体験談などがもっとあれば、少しは理解できたかもしれません。このことから、基礎知識、価値観が、文章を理解するうえで必要だと感じました。物事を体系的に学ぶこと、いろんな考え方を知ることです。
読み方は、「私の読み方」を実践しました。自分の読み方に慣れつつあります。読んでも、疲れにくくなりました。肩こり、目や頭の痛みは、ホームページをはじめた頃に比べて少なくなりました。
読書所要時間など
所要時間 : 8日8時間12分
読み始め:平成26年4月3日(木)午後12時11分
読み終わり:平成26年4月11日(金)20時23分
読んだ範囲は、カバー表紙からカバー裏表紙まで。もくじ、巻末の広告部分は軽く目を通しました。
出来事
4月3日(木) 函館市が対岸の大間原発の差し止め訴訟を起こす。
4月5日(土) 宝塚歌劇100周年の記念式典が開催。
4月9日(水) ウィンドウズXPのサポート終了。
取り上げられた書物
- 『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』 鈴木猛夫氏
- 『記憶する心臓』クレア・シルヴィア氏&ウィリアム・ノヴァック氏
調べたこと
- 1 異存(いぞん)
- 2 粗略(そりゃく)
- 3 パズル(puzzle)
- ジグソーパズル(jigsaw)。
- 4 ピース(piece)
- peaceは、平和。
- 5 閉塞(へいそく)
- 6 体格(たいかく)
- 7 威張る(いばる)
- 8 バロメーター(barometer)
- 9 豊富(ほうふ)
- 10 インプット(input)
- 11 精製(せいせい)
- 12 献立(こんだて)
- 13 シンドローム(syndrome)
- 疾病、疾患、症候群、障害を区別。
- 14 つけ(付け)
- 15 諒解(りょうかい)
- 了解。
- 16 腑に落ちない(ふにおちない)
- 17 ストン(すとん)
- 18 腹を決める(はらをきめる)
- 19 腹を据える(はらをすえる)
- 20 禅(ぜん)
- 五家七宗(ごけしちしゅう)。
- 21 品格(ひんかく)
- 22 悟り(さとり)
- 23 ファスティング(fasting)
- 24 過重(かじゅう)
- 25 嗜好(しこう)
- 26 オートファジー(autophagy)
- 27 軽視(けいし)
- 28 軌道(きどう)
- 29 大袈裟(おおげさ)
- 30 稀有(けう)
- 希有。
- 31 議論(ぎろん)
- 32 真相(しんそう)
- 33 凌駕(りょうが)
- 34 主食(しゅしょく)
- 35 常食(じょうしょく)
- 36 様変わり(さまがわり)
- 37 庶民(しょみん)
- 38 証(あかし)
- 39 従軍(じゅうぐん)
- 40 鼓舞(こぶ)
- 41 甲冑(かっちゅう)
- 42 行軍(こうぐん)
- 43 壮健(そうけん)
- 44 活力(かつりょく)
- 45 屠殺(とさつ)
- 46 稀(まれ)
- 希。
- 47 エルヴィン・フォン・ベルツ(Erwin von Bälz)
- 医師。ドイツ人。1849-1913。日本で医学を教えた。
- 48 車夫(しゃふ)
- 49 体力(たいりょく)
- 50 熾烈(しれつ)
- 51 滋味(じみ)
- 52 発芽(はつが)
- 53 フィチン酸(ふぃちんさん。phytic acid)
- インターネットで調べました。
- 54 粗食(そしょく)
- 55 奨励(しょうれい)
- 56 好中球(こうちゅうきゅう。neutrophil)
- インターネットで調べました。
- 57 未然(みぜん)
- 58 食い止める(くいとめる)
- 59 トール・ライク・レセプター(toll-like recepter。略語:TLR)
- Toll様受容体(とーるようじゅようたい)。インターネットで調べました。
- 60 パラダイムシフト(paradigm shift)
- 61 無数(むすう)
- 62 ひだ(襞)
- 63 待機(たいき)
- 64 一斉(いっせい)
- 65 出番(でばん)
- 66 次第に(しだいに)
- 67 捕獲(ほかく)
- 68 パクパク(ぱくぱく)
- 69 リンパ球(りんぱきゅう。lymphocyte)
- 白血球の中の1つ。リンパ球、好中球、好酸球、好塩基球、単球。
- 70 ロケット(rocket)
- locketは、別物。
- 71 発射(はっしゃ)
- 72 捕縛(ほばく)
- 73 連係(れんけい)
- 連繋。
- 74 滞留(たいりゅう)
- 75 かす(滓)
- 糟や粕(かす)は、酒に関するもの。
- 76 腐敗(ふはい)
- 77 俯瞰(ふかん)
- 78 疲弊(ひへい)
- 79 へばる
- へたばる。
- 80 アロマテラピスト(Aromatherapist)
- ドイツ語。アロマセラピスト(aromatherapist)は英語。国家資格ではなく、民間資格のようです。
- 81 ゲシュタルト研究所
- ホームページを確認しました。
- 82 脆い(もろい)
- 83 一筋縄では行かぬ(ひとすじなわではいかぬ)
- 84 保証(ほしょう)
- 85 明滅(めいめつ)
- 86 ミトコンドリア(mitochondria)
- インターネットでも調べました。
- 87 発電所(はつでんしょ)
- 88 寄生(きせい)
- 89 棲息(せいそく)
- 栖息。生息とは、意味が違うようです。
- 90 離れ業(はなれわざ)
- 放れ業。
- 91 有性生殖(ゆうせいせいしょく)
- 対義語は、無性生殖(むせいせいしょく)。
- 92 ピルビン酸(ピルビンさん。pyruvic acid)
- インターネットで調べました。
- 93 数珠つなぎ(じゅず繋ぎ)
- 94 貯蔵(ちょぞう)
- 95 TCA回路(tricarboxylic acid cycle)
- クエン酸回路。トリカルボン酸回路、クレブス回路。インターネットで調べました。
- 96 アメーバ(amoeba。ameba)
- アミーバ。
- 97 兵糧攻め(ひょうろうぜめ)
- 98 関所(せきしょ)
- 99 ファイトケミカル(fight chemical)
- イソフラボン、セサミノール、カプサイシンなど多数。インターネットなどで調べました。
- 100 歯車が狂う(はぐるまがくるう)
- 101 餓鬼(がき)
- 102 経路(けいろ)
- 103 せわしい(忙しい)
- 104 共生(きょうせい)
- 105 インドール(indole)
- インターネットで調べました。
- 106 スカトール(skatole)
- インターネットで調べました。
- 107 アミン(amine)
- インターネットで調べました。
- 108 好転(こうてん)
- 109 先住(せんじゅう)
- 110 羅漢果(ラカンカ)
- インターネットでどのようなものか見ました。
- 111 甜菜糖(てんさいとう)
- インターネットで甜菜の画像を見ました。
- 112 アガペーシロップ
- インターネットで、リュウゼツランの画像を見ました。
- 113 ステビア
- インターネットで、画像を見ました。
- 114 並行(へいこう)
- 115 ダイレクト(direct)
- 116 発想(はっそう)
- 117 行動(こうどう)
- 118 突飛(とっぴ)
- 119 磨く(みがく)
- 研く。
- 120 強烈(きょうれつ)
- 121 あつれき(軋轢)
- 122 腹黒い(はらぐろい)
- 123 スピリチュアリティ(spirituality)
- インターネットで調べました。
- 124 摂理(せつり)
- 125 曖昧模糊(あいまいもこ)
- 126 忌避(きひ)
- 127 明記(めいき)
- 128 アンテナ(antenna)
- 129 ナチュラル(natural)
- 130 啓示(けいじ)
- 131 識者(しきしゃ)
- 132 メディア(media)
- 133 外野(がいや)
- 134 道(みち)
- 読み方は、「みち」、「タオ」、「どう」があるようです。中国の哲学。三玄の書(さんげんのしょ)、『老子(ろうし)』、『荘子(そうし)』、『周易(しゅうえき)』。インターネットでも調べました。
- 135 インスピレーション(inspiration)
- 136 遺物(いぶつ)
- 137 指向(しこう)
- 138 自明(じめい)
- 139 囚われる(とらわれる)
- 捕らわれる。
- 140 無明(むみょう)
- 愚癡(ぐち)、貪欲(とんよく)、瞋恚(しんい)。
- 141 生殖器(せいしょくき)
- 142 隣接(りんせつ)
- 143 対峙(たいじ)
- 144 鍵盤(けんばん)
- 145 真似(まね)
- 146 直観(ちょっかん)
- 147 檻(おり)
- 148 早道(はやみち)
- 149 確信(かくしん)
- 150 考察(こうさつ)
- 151 還る(かえる)
- 返る。帰る。
以下余白