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読んでやる! 読んだもの
№1 『知的生産の技術』

 知的生産とは何でしょうか。また、それを支える技術とはどのようなものでしょうか。『読んでやる』第1回は、当サイトに必要な技術があると思われる『知的生産の技術』を読むことにしました。

『知的生産の技術』

著者など
梅棹 忠夫氏著
出版社など
岩波新書さん
版刷など
1969年7月第1刷。読んだものは、1982年4月第33刷
ボリューム
218ページ

感じたこと

 学びて思わざればすなわちくらし。思いて学ばざればすなわちあやうし。この言葉がすぐに思い浮かびました。
 仕事の書類をどのように保管するかで、私は思案することがあります。原本と電子情報の2種類を保管している場合に、すぐに取り出せないといらいらして疲れます。現在はパソコンを使っていますが、フォルダー、ファイルの取り扱いが意外に難しいと感じています。
 このような技術は、個人の癖が出やすいような気がします。個人を中心として、使いやすさを考えがちだからです。しかし、作ったものを誰も見られないとしたら困ります。パソコンをよく使いますが、内容を見られないときがあります。互換性がないからです。できるだけ普及しているものを自分のやりやすいように使うのがよさそうです。
 この本の中に「疲れ」という言葉がありました。技術がそれを軽減させるのです。技術面だけでなく、資料がなかなか出てこないからといって、動揺しない心を作ることはできないかと思いました。
 タイプライター、ワープロ、パソコンなど機械は変わってきました。資料を整理する方法は試行錯誤を繰り返しているようで、このことは変わらないようです。もっと早い時期に、この本を再読しておくべきだったと思いました。

この書物を選んだ理由

 学生時代に先生から薦められた本です。私が読んだ数少ない本の1つです。そのためか、内容は別として、タイトルだけは忘れずにいました。
 学生時代と仕事をある程度経験した今とでは、難易度、読むポイント、読後の感想などが変わっているのだろうか?そんな単純な理由で再読してみました。

私の読み方

 言うは易く行うは難し、でした。自分の考えが正しいかどうかもわからない状態で、その読み方をしても、気持ちがすぅーと入っていきませんでした。
 よかったと思うのは、読む前に目を閉じて心を落ち着かせることです。小学校で授業の前によくやらされました。思い出して懐かしく、何かをはじめようという新鮮な気持ちにもなり、気持ちの切り替えができたように思います。
 学生時代に読んでいたので、楽に読めるだろうと思っていたのは勘違いでした。言葉の意味をよく調べずに読んでいたようです。興味のあるところに線を引いていましたが、その部分は今もあまり変わりませんでした。
 調べるために、辞書やパソコンを何回も使ったので、予想以上に時間がかかりました。45分単位で読むには無理がありました。抽象的な言葉もあり、読むのに苦労しました。
 読まない時間が長いと、前に書いてあったことを忘れてしまいそうでした。できるだけ、その時間を短くして読む方がいいような気がしました。
 まだ、はじめたばかりです。自分を信じて、少しでも読んでいこうと思います。

読書所要時間など

 所要時間:5日9時間52分
 読み始め:平成25年9月20日(金)午前5時55分
 読み終わり:平成25年9月25日(水)午後3時47分
 読んだ範囲は、「まえがき」から「おわりに」まで。目次は、ざっと目を通しました。

出来事

 JR北海道がレール幅などの異常を放置していたことがわかりました。当初97カ所が、後日、170カ所新たにわかり、合計267カ所になりました。

取り上げられた書物

  • 『神々の復活』 著者:メレジュコーフスキイ氏
  • 『整理学』 著者:加藤秀俊氏 中公新書さん
  • 『読書論』 著者:小泉信三氏 岩波新書さん
  • 『私の読書法』 著者:大内兵衛氏・茅誠司氏ほか
  • 『発想法』 著者:川喜田二郎氏 中公新書さん

調べたこと

1 知的生産の技術(ちてきせいさんのぎじゅつ)
本書の「はじめに」の中で、そのことが語られています。
2 知的(ちてき)
見たり聞いた知識を使って何かするということでしょうか。
3 生産(せいさん)
4 技術(ぎじゅつ)
5 帰着(きちゃく)
6 諸兄(しょけい)
7 創造(そうぞう)
「はじめて」がポイントのようです。
8 客観的(きゃっかんてき)
9 普遍的(ふへんてき)
・・・的(・・・てき)
10 個性的(こせいてき)
11 個人的(こじんてき)
12 概念(がいねん)
13 敷設(ふせつ)
14 精神(せいしん)
15 人格(じんかく)
16 アイデンティフィケーション(identification)
偉人たちと自分を重ね合わせること?
17 猪首(いくび)
18 現象(げんしょう)
19 好奇心(こうきしん)
20 知識(ちしき)
21 包容力(ほうようりょく)
22 開発(かいはつ)
23 実用(じつよう)
24 発見(はっけん)
25 着想(ちゃくそう)
26 心おぼえ(こころおぼえ)
27 直感(ちょっかん)
28 透察(とうさつ)
29 思想(しそう)
30 脈絡(みゃくらく)
31 暗算
本書では、「思想的暗算」とありました。
32 観察(かんさつ)
33 そらで
34 思考(しこう)
35 宙(ちゅう)
36 命題(めいだい)
37 逆説的(ぎゃくせつてき)
38 ウィルソンの霧箱(きりばこ)
39 感動(かんどう)
40 化石した(かせきした)
41 伝統(でんとう)
42 Gペン(じーぺん)
43 野帳(やちょう)
44 矢立(やたて)
45 パテント(patent)
46 変哲(へんてつ)もない
47 シンボル(symbol)
48 パンフレット(pamphlet)
49 リーフレット(leaflet)
50 断截(だんせつ)
51 博覧強記(はくらんきょうき)
52 粋人(すいじん)
53 filum
54 層流(そうりゅう)
55 アナロジー(analogy)
56 愛書(あいしょ)
57 眼目(がんもく)
58 通読(つうどく)
59 デルマトグラフ
グリーシーペン
60 触媒(しょくばい)
61 感応(かんのう)
62 享楽(きょうらく)
63 すくむ(竦む)
64 難儀(なんぎ)
65 正字法(せいじほう)
正書法(せいしょほう)
66 銘柄(めいがら)
67 筆無精(ふでぶしょう)
筆不精(ふでぶしょう)
68 アプローチ(approach)
69 アバンギャルド(avant-garde)
フランス語
70 わかちがき(分書)
71 奥づけ(奥付)
72 神代文字(じんだいもじ)
73 ファナチック(fanatic)
ファナティック
74 手ぬかり(手抜かり)
75 篤志家(とくしか)
76 ついえた
「潰えた」?
77 特異(とくい)
78 特異性(とくいせい)
79 変体がな(へんたいがな)
変体仮名
80 勅語(ちょくご)
81 先覚者(せんかくしゃ)
82 収れん(しゅうれん)
収斂
83 放散(ほうさん)
84 バラエティ(variety)
85 千差万別(せんさばんべつ)
86 百花斉放(ひゃっかせいほう)
87 デタラメ(出鱈目)
でたらめ
88 自由(じゆう)
89 奔放(ほんぽう)
90 根本的(こんぽんてき)
91 変革(へんかく)
92 公私(こうし)
93 混同(こんどう)
94 真情(しんじょう)
95 吐露(とろ)
96 文才(ぶんさい)
97 急進的(きゅうしんてき)
98 美的(びてき)
99 綸言汗のごとし(りんげんあせのごとし)
綸言汗の如し
100 案出(あんしゅつ)
按出
101 新陳代謝(しんちんたいしゃ)
102 よりだし(選り出し)
103 本質(ほんしつ)
104 意志薄弱(いしはくじゃく)
105 文学(ぶんがく)
106 ドライ(dry)
107 自明(じめい)
108 進歩(しんぽ)
109 発展(はってん)
110 口伝(くでん)
111 イニシアティブ(initiative)
イニシアチブ
112 通念(つうねん)
113 観念(かんねん)
114 言文一致(げんぶんいっち)
115 ナンセンス(nonsense)
116 脳髄(のうずい)
117 チャーミング(charming)
118 天成(てんせい)
119 小札(こざね)
小実
120 当用漢字(とうようかんじ)
121 コミュニケーション(communication)
122 情報(じょうほう)
123 工学(こうがく)
124 言語(げんご)
125 体系(たいけい)
126 叙述(じょじゅつ)
127 レベル(level)
128 方法論(ほうほうろん)
129 システム(system)
130 連関(れんかん)
131 プリンシプル(principle)
132 社会的(しゃかいてき)
133 文化的(ぶんかてき)
134 安直(あんちょく)
135 教育(きょういく)

 以下余白

更新記録など

2016年1月16日(土) : レスポンシブ様式に改装